ヒロユキというカウンセラー~第6話~

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僕の青春のバイブル

僕の高校時代はダウンタウンの松本人志さんが書いた「遺書」と「松本」という本がめちゃめちゃ売れていました。ダウンタウンに憧れていた僕は「遺書」と「松本」をバイブルのように読みふけっていました。

そして「自分もお笑い芸人になりたい」「吉本にいってみたい」という夢をもつようになったのです。
進路相談のときに「お笑い芸人になりたい」と担任の教師に伝えたところ「おまえが芸人を目指せるほど面白いとは思えない」というニュアンスのことをやんわりといわれました。

そのあとで「ビートたけしや笑福亭鶴瓶やタモリなどお笑いでトップの人はみんな大学にいっている(除籍だったりもしますが)お笑い芸人はバカなことをやっているが、実は頭がいい。頭がいいからあれだけおもしろいことができるんだ」と説得されました。

その後、しばらく時間をおいて考えることで、冷静に自分を振り返ってみると「やっぱり自分にお笑い芸人を目指せる才能はない」と思いなおすようになっていきました。

それでもお笑いのメッカである関西へ行きたいという気持ちだけはどんどん強くなっていったのです。関西ではかっこいい男よりもおもしろい男がモテるとも聞きました。

ダウンタウンも関西の尼崎出身です。自分もお笑いが盛んな関西に行きたい。そうすれば自分も変われるのではないか?そんな思いが膨らんでいったのです。

心理学に興味をもったきっかけ

お笑い芸人を諦めるなら、別の道を考えなくてはいけません。
その頃、テレビで「沙粧妙子-最後の事件-」というドラマがやっていました。そこで初めて「プロファイリング」 というものの存在を私は知りました。

「プロファイリング」とは、犯罪捜査において犯罪の性質や特徴から行動科学的に分析し、犯人の特徴を推論すること。
出典:ウィキペディア(Wikipedia)

「犯人は左利きである可能性が高い」などといったセリフに「まじで?スゴイ!」と感動し、私も犯罪心理学を学びプロファイラーになりたいと思ったのです。

犯罪心理学を学べる大学を調べてみると、どこも自分にとっては偏差値が高い大学ばかり。偏差値50未満だった私としては無理すぎるレベルでした。仕方なく犯罪心理学の道をあきらめ、とにかく心理学を学べる大学でありながら、今の自分の偏差値で入れて、関西にある大学へと進路を決めました。

父の母への暴力行為は高校時代にはありませんでしたが、父の人間性が変わることはなかったので、当時の僕としては「一刻でも早く家をでたい」「こんな親から離れたい」そればかりを考えていました。
(続く)
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