問題を解決しようと考えたとき、最初に僕が伝えることは、
望んでいる目的(ゴール)を明確にすること。
自分の都合を降ろして考えること。
この二つが解決するとほぼ問題はなくなると考えていますが、すごく難しいことでもあります。
そこで、今回は都合を降ろして考えることについて書いてみます。
都合と書いたのは、本人が経験や常識だと考えていることから、無自覚につくっている前提条件や思い込みのことです。
例えば夫婦関係のカウンセリングの場合であれば、相談者の都合を降ろして、どうしたいか考えるということです。
もちろん相手の都合に合わせる必要もありません。
相談に来た方は、相手に対して何らかの不満があり、現状を変えたい、または変わって欲しいと考えている場合が多い訳ですが、そう考えたのは相談者です。
相手から『今、現状に不満あるから、あなたの方が変わってください』と言われたら、どのような対応をしますか。
例えば、
知人がその方が好きなコンサートにあなたを誘ってきたけど、あなたは乗り気ではない。
断ると気分を害すかもしれない、でもできれば行きたくない。
ここでの対応が、自分の都合に合わせての判断になっていたと思いますが、その対応で今の現状があるといえます。
今までの対応が良かったとか悪かったとかは一切ありませんが、現状を望んでいないのであれば、ご自身が作ったパターンに気付き修正していけば変わっていきます。
そのために、お話を聞かせていただいて、問いかけをして、そこから気づいたことを聞かせていただいて、問いかけをして・・・
ワークやメゾットを使うこともありますが、基本はこれだけです。
簡単ではないですが、ひとりでも可能です。
できる方は、是非やってみてください。
問いかけを続けていくうちに問題だと感じていたことが、小さくなったと感じたり、問題そのものがなくなったと思えることも増えてくると思います。