埼玉県外で北辰テストが使える高校について

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 北辰テストの偏差値が埼玉県で高校受験を考えている人にとって非常に重要という話は以前からしていますが、これはなにも埼玉県内に限った話ではありません。
 東京都や千葉県、栃木県など、埼玉に隣接している都県の一部の高校では、埼玉県からの受験生を受け入れるためか、埼玉県とほとんど同じ仕組みで個別相談会を行っている学校はあります。

 そこで、今回は埼玉県外の私立高校で北辰テストの偏差値が有効な学校を一部紹介します。
 なお、目安となる偏差値は毎年変わりますし、最新のものは把握できていませんので、数字はあくまでも目安としてとらえてください。

(東武スカイツリーライン沿線+α)
・足立学園
→北千住駅にある男子校で、偏差値60~65が目安となります。男子校なので、この地域では春日部高校を目指す男子生徒が、併願校の候補に入れることがあります。
 埼玉県で似たような学校として川越東高校(偏差値66~)がありますが、川越東は理系寄り、足立学園は文系寄りというイメージです。

・國學院栃木
→大平下駅、新大平下駅、栃木駅からアクセス可能で、少し遠いですが、毎年一定数の受験希望者がいます。偏差値帯はとても広く、コースによって様々なので、自分の成績にあわせて希望するコースを調整していきましょう。
 國學院大学への内部進学が可能で、大学入試の難しさを考えると、かなりハードルが下がるように思います。

・佐野日大
→吉水駅が最寄り駅で、日本大学の系列校です。こちらもやはり近くはありませんが、偏差値帯はかなり広く、希望にあわせてコースを選択しましょう。
 日本大学に進めることを考えると、國學院栃木と似たようなイメージです。

(東武アーバンパークライン沿線)
・西武台千葉高校
→川間駅にあって、隣の南桜井駅は埼玉県なので、かなり近いです。偏差値帯は57~63で、この地域の中学生からそれなりの受験生が出ます。

(京浜東北線沿線)
・桜丘高校
→王子駅にあって、偏差値は57~63になります。都内だからか、設備が整っていて、面倒見もよい印象です。


(県外受験の注意点)
①日程が異なる
→埼玉県の私立高校は1月22日~24日に集中しています。受験数は1校~3校が一般的ですが、県外の場合はこの日程から外れますので、目的にあわせてうまく利用することができます。
 例えば、栃木県は1月6日から始まるので、試験慣れを考える場合や、早めに私立入試を終わらせて公立入試に備えるという作戦が取れます。逆に、都内は2月10日前後で、埼玉県内の私立入試と公立入試のちょうど真ん中にあるので、本番前の最終調整のような使い方もできます。

②北辰テスト以外の成績も見る
→埼玉県は北辰テストの偏差値のみでOKという学校もありますが、県外の場合は通知表や各種検定、あるいは各地域・各学校の独自テストなどを参考にするケースが多いです。
 使い方は様々で、「偏差値と通知表の両方で条件を満たすこと」が必要な学校や「どちらかをクリアすればよい」という学校もありますし、「通知表〇〇以上、検定●級で偏差値に+1する」というものもあります。もちろん埼玉県でもこういう仕組みの学校は多いので、あまり気にしなくてもいいかもしれません。


 他にもまだまだありますが、比較的受験者が多く、かつ個人的にもおススメできる学校を挙げてみました。
 あくまでも私見なので、受験を考える際は必ず自分で調べて、自分の好みに合うかどうかを確認してください。情報の正確さに関しても、最新のものではないのでご注意ください。

 特に、大学附属の高校は高校から入るのと大学から入るのでは入りやすさが圧倒的に異なる(高校受験からのほうが楽)なので、7年を見越して考えられるのであれば、併願校の候補に入れてみてもいいのではないかと思います。
 あとは特待生制度がある学校をうまく利用するのも手だと思います。

 そして何度も言いますが、目安となる偏差値は毎年変動しますし、コースはもちろん、単願か併願かでも全然違う数字になるので、必ずご自身でご確認の上、個別相談等に参加するようにしてください。
 また、新型コロナウィルスの関係上、今回挙げた学校が制度を変えている可能性もありますので、そのあたりもあらかじめご承知おきください。


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