こんにちわ。
Twitterとココナラを中心にイラストレーターをしている菓子蔵かると申します。
今日は、イラストの作成の工程でかなり重要な部分であるアイデアだしを解説していきたいと思います。
そもそもどうして解説しようと思ったのか。
それは、今になってやっとその重要さに気づいたからです。
絵というのは、画力3割アイデア7割だと感じています。
絵というのは、視覚に訴えるものと捉えがちですが、実際はメッセージ性(アイデア)が最も絵の可能性を引き出すのです。
だって、何で絵を描くのか?って聞かれたら。
”伝えたいから”
ってかっこいいですよね。
伝える、すなわち、メッセージ、すなわちアイデアです。
技法の選択
メッセージ性やストーリー性を込めるイラストを描くとき、私は主にアニメ塗りにします。
これは本当に私個人のこだわりなのですが。
私は、良くも悪くも、厚塗りの時は色彩が鮮やかになるのです。
鮮やかだとプラスなメッセージ性を表現するのはいいんですが、マイナス、悲観、皮肉なメッセージはちょっと表現しずらい。
(皮肉なメッセージは頭にのこるものなので、よく使います。)
なので、厚塗りではなく、アニメ塗りを選択します。
資料の選択
次に資料です。
これは日々集めておくといいでしょう。
友人のロゴデザイナーさんが「アンテナを張る」と言っていました。
読んだ本、聴いた音楽、嗅いだ匂い…
常に、資料はそこらじゅうに転がっていることを、忘れないでください。
えへへちょっと授業っぽくなってしまいました。
今回サンプルでお見せするのは、今年の7月に描いた、創作物です。
二人の関係は、姉(椅子の上)と妹(膝の上)。
2つ歳が離れています。
紛争地域で育ち、早くに両親を亡くしました。
紛争が集結した後も、妹の方は、街の環境の悪さから病気に苦しみます。
余命は数えるほどです。
姉はそんな妹の治療費のために売春をしています。
しかし、ついに妹がこときれてしまいます。
ずっと抱えていた重荷が降りた、周囲はそう思ったのですが、本当は妹が重石として、姉の命をここにとどめていたんだよ。
というメッセージです。
メッセージ1
このイラストの解説をする上で欠かせないのが、構図です。
この構図どこかで見たことありませんか?
そうです、聖母マリアとキリストです。
姉がマリア、妹がキリストの位置にいます。
聖母マリアはセックスをせずにキリストを懐胎したと言われています。売春をくりかえす姉との対比をしています。
メッセージ2
そしてヨハネ(キリストの弟子)とマリア、キリストの関係もここでリンクしてきます。
キリストは、磔刑の直前、ヨハネにマリアを託すのです。
妹も、私してなお、姉の幸せを願って、ある人に姉を預けましたから。
(ここの詳しいお話は『tie.candlestory』を読んでくだされば幸いです。)
キリストは妹、マリアは姉、リンクさせると面白いかなと思い、この資料を選んだのです。
いかがでしたでしょうか?
本当はイラストイラストで、こうして解説していきたいのですが、需要と供給が成り立っていないので、今回は特別に一枚だけ解説させていただきました。
絵って面白いでしょ?創作って魔法みたいでしょ?
少しでも共感していただけましたら幸いです。
では、
今日も1日何でもない日が素敵でありますように!
菓子蔵かるでした!