【Aviutl小ネタ】文字がぼやけるときの対処法(22年1月追記)

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今回は備忘録にするほどでもない小ネタです。同じことで悩んでる人いそうなので解決の糸口にどうぞ。

文字がぼやけるときの対処法

動画を作る際に歌詞、またはテロップなどを入れる機会は多くあるかと思います。特に、カメラ制御やグループ制御を使って前後にカメラワークを動かす編集の場合、この記事のサムネ画像上半分のように文字がぼやけるトラブルにもやもやしたりはしなかったでしょうか?
このトラブルの対処法は実にシンプルです。
ずばり、

「文字のサイズを大きくして、代わりに拡大率を下げる」

これで解決します。
ではその原理を説明しましょう。

解説

文字のぼやける原因は二つあり、一つは「サイズ」、もう一つは「拡大率」です。
皆さん文字の大きさを編集するときには「サイズ」を調節するかと思います。グループ(カメラ)制御などで画面を拡大して全体のあちこちを映して、その行先に文字がある場合、近づいた時に文字が画面内に収まるようにサイズを小さくするかと思います。
あ.png
さて、これをやると画像の通り「妙に輪郭ぼやけてるな~」となることが多いです。普段よりも無理やり文字小さくしていますからね。しかしこれは文字のサイズが小さい事だけが原因ではありません。
むしろ、さらに根本的な原因は「拡大率」の方にあります。元の文字にある拡大率の上に、グループ(カメラ)制御の方の拡大率がかかった状態になっています。全体図でなら小さいものを無理やり拡大しているのですから、ぼやけて当然です。

まとめ

以上のことから、ぼやける原因は文字サイズが小さい時と、拡大率が大きい時の二つです。
ならば、ぼやけないようにするにはどうしたらいいのか。以上の二点の逆をやればいいわけです。それが「サイズを大きくして、代わりに拡大率を小さくする方法」になります。

例↓
あq.png
どちらの方がはっきりと見えるか。言うまでもないかと思いますが、左の文字には上述したぼやけない方法を使っています。右はその真逆をやっているので明らかにぼやけてしまっていますね。
この例は極端な数字になっていますが、この小技を使う時はこれぐらい振り切れてる数字でも問題ないということです。

皆さんも機会がありましたら是非使ってみてください。

【2022年1月22日追記】

字間が開いてしまう問題の解決法*TA字間XYを使おう*


お久しぶりです。梓町です。
皆さん「拡大率下げてサイズ上げる」方法をやってみてお気づきかと思いますが、文字毎に個別オブジェクトにチェック入れたら字間がおかしくなるデメリットがあります。
ざっくりいうと、文字毎に個別オブジェクトとは、エフェクトを使って文字に様々な動きを加える場合に高確率でチェック入れる項目です。だいたい入れると幸せになれます。
イラスト3a.png
しかし、上の対処法をやるとそれもこの有様です。上の対処法をしてチェック入れただけなら字間広げていなくても大方みんなこうなります。
梓町自身も、これを見てなんだこの字間は……でも文字ボヤけるよりましだな……と渋々字間-100と入力するごり押し対処をしていたうちの一人です。

ではもう字間は諦めるしかないのかと思っていた矢先、解決法を見つけました。こちらです。
「TA字間XYを追加する」
FJrlwCeUcAA_EDw.png
やり方は見ての通りです。ボケない処理した文字を用意したら、右上の+から「アニメーション効果>TA字間XY」を選択、投入するだけでおしまいです。
たったそれだけなのになんということでしょう!スッカスカだった字間がすっきり埋まってしまいました!
イラストas.png
ちなみにTA字間XYはデフォルトにはなく、さつきさんが公開してくださっている配布スクリプト内に入っております。まだ入れてない人はぜひ。
では、よければ活用してみてください。
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