催眠(ヒプノ)についての誤解その①

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催眠て何?怪しい!?インチキじゃないの?等々、催眠についてのさまざまな疑問にお答えしよう、もっと催眠について皆様に知っていただくためにブログを書いていこうと思います。
よろしくお願いします!

私も催眠を勉強する以前はそうでしたが、よくある誤解のひとつに
「催眠にかかっている人は眠っている」という誤解があります。

あなたは催眠にかかっている様子をテレビやネットの動画などで見たことがあるでしょうか?
イスやソファにゆったりと座って目を閉じて催眠術師に催眠をかけられている様子はあたかも意識が無く眠っているような状態に思えます。
(目を開けたまま催眠にかけられている状態もたくさんありますが)

が、実はハッキリと起きています。催眠術師の言うこともいつもと変わらぬ様子で聞き取れますし、周りで何が起きてるのかもいつもと同じようにわかります。体を動かそうと思えばすぐに動かせますし、意識もいつも通りなのです。

ただ催眠があまりに気持ち良すぎて人によっては眠ってしまう人もいます(笑)


では、なぜ催眠にかかっている人は眠っていると勘違いするのか?
理由は3つです。


※1つ目
それは「催眠」という文字そのものに「眠」という文字が使われているから!
これはもう誤解されて仕方ないです。眠るという文字があれば眠ってしまうものなんだと誤解されるのは当然です。
なぜ、「眠」という文字が使われるかというと、催眠を英語でhypnosis(ヒプノシス)あるいはhypnotism(ヒプノティズム)と言います。
(催眠を使うセラピーをヒプノセラピーと呼びます。)

このhypnosisおよびhypnotismという名前は19世紀のイギリスのジェイムズ・ブレイドという催眠研究者によってつけられました。
hypnoと言うのはギリシャ語で眠りを表す神様の名前からとられたものです。
なので明治時代(けっこう古い!)にhypnoというものが日本に入ってきた時、その技術に「催眠術」と名付けられ今に至ります。
昔には「催眠」という名前は誤解が生じるから「注意術」という名称にしようという方もいらっしゃったようですが、幸か不幸か結果的に「催眠」という名称で浸透しています。
これが1つ目の理由です。

※2つ目
これは単純明快!催眠をかけられている人が眠っているように見えちゃうからです。
椅子やソファに力を抜いてリラックスしてもたれて目を瞑って心地よく呼吸している様はさも眠っているかのように見えます。
3つ目の理由とかなり近いのですがこれがまず大きいと思います!


※3つ目
催眠をかけるときに術者が「眠って下さい」等の言葉を言ったり
あるいは催眠から解く時に「起きてください」「目を覚ましてください」等の言葉を言うからです。
これも誤解してしまう大きな原因です。
見てる側からすれば催眠をかけられてる人が「眠って」と言われて目を閉じて身体の力が抜けたようになったら眠ったと思っても仕方ありません。
また、「目を覚まして下さい」と言われて意識が戻ったかのように目を開ければ眠っていたんだと思っても当然のことです。

では、なぜ催眠ではこのような眠って、目を覚ましてなどの言い方をするのでしょうか?

それは催眠にかかるために「眠っているように力を抜いてリラックスしてもらう」ためだからです。
催眠というのは必ずしもリラックスしてもらう必要はありませんが、リラックスしている状態の方がかかりやすい傾向にあります。(絶対ではありません。)

なのでリラックスをしてもらう状態になってもらうために「眠って」という言葉を使っているのです。目をつぶるのも同様に意識をリラックスさせるためです。
毎回毎回「眠っているように身体の力を抜いてリラックスして下さい」というのは長いので「眠って」という言葉を使っています。

しかも「眠って」というのはその言葉自体が「目をつぶること」と「身体の力を抜くこと」二つのことを同時に示唆する言葉になるのでとても便利です。
目を開けたまま眠る人は・・・0ではないですが限りなく少ないですね。
身体の力を入れたまま眠る人もおそらくいないんじゃないでしょうか。
ということで意識と身体をリラックスしてもらう簡単な言葉なので
「眠って」という言葉が一般的に催眠で使われています。

そのようなリラックスした催眠状態から今度は普段の状態に戻るために「起きて下さい」「目を覚まして下さい」などの言葉を使います。
しかしこれも実際は「眠りから目覚めるときのように起きて下さい」という意味で使われています。

長くなりましたが、読んで頂きありがとうございます。
ダイレクトメッセージでサービスや催眠についての質問を受け付けていますのでお気軽にメッセージください。
自分で答えられる範囲であれば答えさせて頂きます。
ありがとうございました!

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