色覚多様性
昔は「色盲、色弱」、少し前まで「色覚異常」、今は「色覚多様性」と言うようです。
多様性としてしまうと誰しも少しずつ見え方が違っているので「異常者」という烙印を押されずに済みそうですが、「色覚異常者」のひとりの私としては「多様性」どころじゃない不便がありますので、「異常」は「異常」として扱って欲しいところがあります。
色覚異常者の私の体験
私は小学4年生のときに学校の検査で色覚異常が疑われました。
病院にかかることになり、そのときの医師から衝撃の一言
「君は何の職業にもなれない!」
今だったら大問題になりそうな言葉ですよね。
子どもながらにショックでした。
その後、美術の授業で色塗りで苦労したり、焼肉の焼き加減がわからないなどのちょっとした苦労をしながらも、勉強は頑張ったので普通に大学受験することになりました。
どうしても医療の分野に進みたかった私は「臨床検査技師」という職業を選びました。
大学3年生のある授業で色塗りをすることになり、私はやはり苦戦することとなります。
赤紫とピンクが逆にみえていて、逆の色で塗って提出したところ教官から
「なんでここにいるの?君は検査技師になんかなれないよ。」
と言われました。
これには大きなショックを受け、退学なども頭をよぎりました。
しかし、エコー検査を教えてくれる教授の登場で私の人生は変わりました。
今ではエコー検査を専門として「超音波検査士」という認定資格までとって活躍しています。
エコーは基本「白黒」、色覚異常なんて関係ありません。
2人もの「医者」が「無理」だと言ったことを、「自分ができる」ことを探した結果、ちゃんと働けているのです。
自身または子どもが色覚異常でお悩みの方
今は時代が変わり、私が受けたような過激な発言をされることもないはずです。
しかし、その分、本人が自身が色覚異常であることを認識しづらくもなっているように感じます。
知らずに苦労するのと、知っていて苦労するのではわけが違います。
知ってしまって絶望してしまうパターンもあるかもしれません。
経験者から話を聞くということもなかなかないことだと思います。
私はココナラを通じて、色覚異常のお悩みを聞いたり、私の体験をもとにしたアドバイスができればと思います。
ご利用いただければ幸いです。