狼たちの宴

生まれたたてのぼくら

子犬たちは群れをなす

やがて牙を剥き

信念の刃と化す

今に見ていろ

大きなケモノは

小さななケモノに

油断している

歯向かうことができないと

高を括っている

だからいいんだ

血眼になり

長い年月を経て

狼へと化す

わたしとぼく

あなたとわたし

一人称が化ける

だれもしらない場所へ

一直線へ向かう

そこで成る

赤く染まる

ポタリと垂れ落ちたソレ

武者震いがする

仲間を集めるんだ

群れと化す

昔小さい子犬だったやつと

牙を研いたケモノだけで

群れと化す

いつかあの喉仏を

噛みちぎるために