ソースコードをプログラミングしなくてもWebサービスやアプリが開発できるサービス、ノーコードで予約アプリサービスを提供しています。
ノーコードのglideに関しては、ノーコードの入門としてはとても優れていて、簡単に開発が出来ますと前回のブログで書いています。ただし簡単な開発環境を提供するためには、それなりの弱点があります。そんな弱点をいくつか書きたいと思います。
デザインに制限がある
通常WebサイトやWebサービスを作る時には、デザインは自由に組めますよね。glideの場合はここに制限が結構あります。
例えばテキストを表示するときのフォントや色、そして表示位置や改行ポイントまで制限がかかることがあります。でも、制限がされているがゆえに、デザイン的な失敗が起こらず、全てイイ感じに仕上げてくれるという見方も出来ます。
シート間でデータの受け渡しが出来ない
これが何といっても一番の弱点だと思います。例えば僕の予約アプリサービスで、「メニューを選んで」→「予約日を決めて」→「時間を決めて」→「予約フォームで情報を確認して」という一連の流れがあります。一般的なプログラム言語であれば、一度決めたものは変数に格納して必要になった時に読みだして並べることが出来ますが、これが出来ません。
つまりメニューを選んで順々と予約フォームまで進んできているのに、予約フォームが表示されているときは何のメニューから入ってきたか分からないのです。
同じノーコードのbubbleの場合は、シート間(bubbleの場合はページ間という方が正しいか?)でデータの受け渡しが出来るシステムがあります。
この受け渡しが出来ないという欠点は、ユーザーが何かを選択・決定した内容に沿って動くアプリでは、相当なディスアドバンテージです。
glideの予約アプリで、お客さんが予約状況をカレンダーで確認して、空いている時間をクリックして予約アプリを、僕は見たことがありません。その理由はこの欠点をカバーするのに結構な工夫をしないといけないからでしょう。
今回のアプリでは相当な回り道をして、このディスアドバンテージをカバーしています。
スプレッドシートの変更内容の画面反映が遅い
グーグルスプレッドシート側で起きた変更(Google App Scriptが動いてシートのセルを変更したなど)が画面に反映されるのが遅いです。リアルタイム性を求めない機能であれば、気になることは無いのですが、なるべく早く反応してほしい画面などは少し待たされることになります。
以上に上げた点がglide弱点です。
そんな弱点がありながらも何故glideで開発したのか?
それは一にも二にも、アプリを使うオーナーさんがご自身でカスタマイズしやすいからです。これを例えばbubbleなどで組んでしまったら、bubbleを知らない人は、まずメンテできません。
glideはスプレッドシートが弄れればUIの部分は非エンジニアでもカスタマイズできます。
ここが弱点を抱えながらも最強のメリットだと思います。
是非このメリットを感じて頂ければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。