【特別区経験者】就職氷河期世代向け試験との比較・検討

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今年度から,特別区においても,
就職氷河期世代向け採用試験が実施されることになりました。

年齢要件に該当する方(昭和45年4月2日~昭和61年4月1まで)は,
どちらを受験するか,悩ましいところだと思います。

独自の視点で,経験者採用試験(事務)との比較をまとめてみました。
申込までの期間が短い状況(7月16日午後5時の受信有効まで)ですので,
以下の比較・検討が,ご検討の一助になれば幸いです。

①採用予定人数37名
→経験者は1級113名程度,2級45名。
 採用人数の規模感としては結構な規模といえる。

②職務経験の要件がない 
→受験者数が増えることは間違いなく,
 経験者採用試験を受けられない層の受験も見込まれる。 

③論文試験で、職務経験論文がない 
→経験者と同日受験日,併願不可のため,恐らく,同じ試験問題を使用すると思われる。なお,教養試験は経験者1級と同じ可能性が高い。
→職務論文の対策をする必要がなくなり,負担は軽減。
 ただし,職務論文は,自身の経験を交えて書けるため,採点基準を意識した答案を書ければ,高得点を比較的狙いやすいと思われる。
 実質的に,課題論文で合否が決まることになるので,そのための対策を寿重点的に行うことができれば,有利な展開を狙える。

④申込時の職務経歴書が不要 
→経験者は,実は,これが一番負担が大きい(苦笑)
 手を抜くと,面接時にフォローせざるを得ず,合否に直結することに。
→一次合格後、一週間程度で面接カードを書くことになる。合格発表までに作成することができれば有利に運ぶことができる。

⑤23区の採用がある。 
→経験者は,採用予定がない区が多い(特に2級)。1,2級とも採用予定がないのは文京区。
→ただし、採用予定数37名程度なので、各区の採用人数は1~2名になる可能性が高い。経験者は5名採用などがあり、その中に希望する区があれば有利。
→就職氷河期においては,採用面接の進め方が経験者1級と同じ方法のため,2級のように,最終合格すれば実質的に採用される,という状況は見込めない。とはいえ,辞退数を見越して合格者数は決められているので,最終的には,どこかの区に採用されることが見込まれる。
→人気のある区の希望受験者数の増加による競争激化が見込まれる。 

⑥採用が1級(待遇面) 
→経験者2級の資格保有者の場合,収入が低くなるとともに,昇進も遅くなる。 
→経験者2級は面接官のハードルが結構高いので,つっこみも相当のレベルになる。それよりも対策しやすくなるかもしれない。
仮に2級の資格要件を持っている人が1級を受ける場合と比べて,それよりも,就職氷河期を受けた方が説明をしやすくなるように思われる。


最後に,対策についてですが,
基本的には経験者採用試験に向けた対策が有効だと思います。
特に真新しい試験科目や試験方法の追加がないからです。
日程も,経験者と,重なっており,経験者の枠の別出しというのが実態と思われ,採点基準なども特に変更しないと思われます。



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