ダイエット・減量クイズ:塩分は控えたほうがいい?

記事
コラム
 一昔前、割と聞いた言葉「減塩」。そして、もっと昔にはやった減量法、「塩抜きダイエット」。一度は聞いたことがあるんじゃあないでしょうか?
 さて、ではダイエットをしたいとき、とりわけ体脂肪を落としたいとき、塩分を厳しく制限するべきである。イエスかノーか?

村長の回答

ノーです。塩分には塩分の重要な役割があります。具体的には、身体の中の浸透圧や水分量を適正に保つ働きと、消化のために必要な分泌物を作る材料になる役割です。
 減量中は食事の量が少なくなりがちで、放っておいても塩分の摂取量は少なくなります。そのうえ、早く体脂肪を落とすために、有酸素運動マシンなどに乗るとガンガン汗で塩分が抜けていきます。
 なので、むしろちょっと多めに意識してとるくらいがちょうどいいですね。目安でいうと、食事の時にはインスタントでもいいのでなるべく味噌汁かスープを添えてやると簡単に必要分が補正できます。
 ちなみに、塩分が足りなくなると食事が消化不良を起こしたりして胃腸の調子が悪くなりかえって体脂肪が落ちにくくなります。また、塩不足はかなり進むまで自覚症状がないので突然有酸素運動中にぶっ倒れたりします。お気をつけて。
 やってみればすぐわかりますが、塩分不足の状態が生じると体が重くなり頭が痛くなり、ちょっとした階段を上ると心臓がバクバクします。

ではなぜ、減塩ダイエットがはやったか

 痩せるとか太るとは関係ないんですが、塩分のとりすぎには、「むくみ」を生じる効果があります。塩分を日常的に摂りすぎている人が、塩分を控えるとこのむくみが取れて、痩せたような気がするんですね。
 これが減塩ダイエットを生んだもっとも合理的な理由だと思われます。むくみは人によっては2~3キロ分以上も余分に水分が細胞に蓄えられている状態なので、体重計に乗った場合には、明らかに痩せたように見えます。
 しかし、代謝量や体脂肪の減少とはほぼ無関係ですので、中長期的にはなんの意味もないのです。

どうせやるなら

 どうせ血中の塩分濃度を下げるなら、飲み物の量を増やしましょう。具体的には、1日3~5リットルお茶などを飲みましょう。砂糖や塩分の入った飲み物はだめですが、真水もダメです。下痢しますので。
 これでもし、むくみが取れたら、おそらくは水不足か塩分過多ですので、食事を見直してみるといいと思います。
 水分は一定量以上摂ると、むしろむくみが解消します。これは、身体が常に水分を必要量以上安定して確保できる環境下に順応すると、もしもに備えて蓄えておく水の量を減らしていく効果があるからです。
 水分を摂りすぎると翌日むくむとおっしゃる方はおそらく、同時に塩分の濃いものを一緒にとっている可能性が高いです。
 その場合であっても、さらに水分を取り続けるとむくみは取れますので、試してみてください。
 ちなみに、僕が自分の身体で実験してみたところ、真水だと3リットルで必ずおなかを下します。電解質が入った浸透圧補正済みの飲み物だと、約10リットルから先は、下痢します。
 現状、BCAAやグルタミン酸などのサプリを飲むため、また、運動中に必ず2リットル飲むため、合計1日4~5リットルの水分を飲み物だけでとっていますが、おなかは一切壊していません。参考までにどうぞ。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す