迷走街道爆進中の脇道で; 「最終・面接落ちのプロ」とは?

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さてさて、声のお仕事を目指し一度は大きな挫折をして今はまた幸運にも奇跡的にナレーター・声優としてのお仕事をさせていただけている私ですが、その間の迷走期が振り返ってみると色々ネタ満載で思わずブログに綴って来ていたところです。

前回までは、主にあれやこれやと思いつくままに取得に突撃していった資格達について振り返っていました。(保育士・天文宇宙検定・気象予報士他にもTOEICなんかも何度か受験しました。)

その様子を見ていた身内からは「資格ビンボー」「試験好き」という称号を手に入れました!

そして私のもう一つの称号は「最終・面接落ちのプロ」…。

「資格ビンボー」「試験好き」はたしかに自覚があるし、自分で手にするべくして手にしてしまった称号なのでまぁいいです。

が、「最終・面接落ちのプロ」は、不本意この上ないし、得たくて得た呼び名ではないです。完全に!

そもそも、面接、学生時代は得意なくらいで、中学入試も大学の転選考試験も英検も楽しく面接官と談笑モードになってパスしてきました。

それなのに、社会人になるとそれが一転全く通らなくなるのはどういうことなのか!?

そう、「最終・面接落ちのプロ」のキャリアのスタートはそもそも暗黒期突入の第一次夢追い時代に始まりました。

ナレーターにしても声優にしても基本的に事務所に入ってプロとして活動がスタンダードなんですよね。そんな事務所付属の養成所で学んでいた時期もあるのですが、クラスの2,3人にだけ声がかかる内部の所属オーディションに声はかかるわけです。そして外部の事務所などにチャレンジしても書類や音源審査はクリアして面接には呼ばれるわけです。そしてgood byeと。
そりゃ、なかなか夢を切り上げるタイミングも見失いますよー!

と、同時にタイミングを見失ったのが新卒採用のタイミング…。とにかく声のお仕事につきたくて、そちらにガムシャラだった私は、日本社会の厳しい仕組みにこの時気付くゆとりなんてなかったんですね。

まさか、こんなにも新卒採用ばかりの社会だったなんて、と一度夢を切り上げた時に思いました。あらゆる企業が新卒採用、もしくは経験ある中途採用。

そんなの聞いてない…、て聞こうともしていなかった分際で思いました。だって経験者になろうにも、未経験を取ってくれる既卒採用がなかったらどこで経験積んでこいと…。

それでまぁ、派遣に挑戦しコケて、塾講をしながら資格を取りながらも、何箇所かは就職活動したのです。(派遣社員の失敗経験でかなりオフィス街でのオフィスワークには苦手意識ができてしまっていましたが。)

そう、ここで「最終・面接落ちのプロ」を確固たるものにしていったのです。

いくつか具体例を挙げるなら、まず安定バッチリ公務員。ちょうど住んでいる市の経験どうこうの制限のない中途採用が出た時に、まあ身内に公務員いるしなあ、位の気持ちで受けました。筆記試験パス、面接でbyebye。

ラジオ会社、あれ、こんな形の採用あるんだと、受けました。書類パス、面接でgood bye。

教科書会社、塾講経験ウリにできると受けました。
書類パス、筆記パス、面接でfarewell。

もうちょっとあるんですが、もはや交通費返してっていう気分。というか落とすなら最初から落として、みたいに。

不思議なのは全部の面接、別にやらかした~、とか、圧迫された〜って言うものではなかったんです。元々、試験や面接は緊張しない方なので、むしろ自分の素で受け答えをした上で、談笑までしちゃってバッサリ切られているんです。

これってある意味、素の自分が拒否られているようで結構凹みます。そんなに私は変キャラなのか!?と。

そして、お気づきの方もいるかも知れませんが「塾講師」って「変わった人」が多い職種なのをご存知ですか?

その職業に未だ時間の長さは変われど続けつつ声のお仕事をしている私。一体私の変わってる度はいかほどなのか…。

でもまぁ、落としてくれた企業さんたちのおかげで、今のナレーター・声優の道に繋がったと思えば、結果オーライ、経験をありがとうっということになるかもですね。


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