一級建築士施工の問題解説!計画供用期間の級が「標準」の建築物において、梁部材のせき板の最小存置期間をコンクリートの圧縮強度によるものとしたので、供試体の養生方法を標準養生とした

記事
学び
今回は以下の問題を解説します!

計画供用期間の級が「標準」の建築物において、梁部材のせき板の最小存置期間をコンクリートの圧縮強度によるものとしたので、供試体の養生方法を標準養生とした
↑一級建築士施工平成26年No.9で出題されています

まずは問題の語句を1つずつ解説します。

・計画供用期間の級
→コンクリートが壊れるまでの時間を計画供用期間と考えてください。
 級は短期、標準、長期、超長期があり標準は60年ほどです。

・せき板の最小存置期間
→梁をコンクリートで作る際に使う型枠をせき板といいます。
コンクリートが固まりせき板を取り外すことができるようになるまでの時間を
最小存置期間といいます。
最小存置期間は日数(20日経ったらせき板外す等)で考えるか、コンクリートの強度がある程度出たら(5N/㎟以上でせき板外す等)で考えます。

・養生方法
→コンクリートが固まるまでの保護の方法です。標準養生は20℃の水中で養生しています。他にも現場水中養生と現場封かん養生があり、いずれも現場気温で養生し水中or封かん(ビニールなどで包む)の違いがあります。

・供試体
→強度試験用の試験体です。

次は問題文の解説です。
先ほど語句解説をしましたがこの問題を解くためにはあまり必要ないです(笑)

重要な部分だけ抜き出して整理すると
せき板の最小存置期間を圧縮強度によるとしたので、供試体を標準養生とした。
となります。

せき板の最小存置期間を圧縮強度によって考える場合、当然ですが日数によって考える場合よりも早くせき板を取り外すことができます。

早い日数でせき板を取り外されたコンクリートは強度が弱いため、20℃の水中で養生する標準養生にて試験体を作成してしまうと試験体の方が実際の梁に用いるコンクリートよりも強くなってしまうため試験にならないです。

ですのでせき板の最小存置期間を圧縮強度によるとした場合は、供試体は現場水中養生or現場封かん養生としなければなりません。

今回の内容でわからないことがあったりもっと知りたいことがある方は建築士の学科試験勉強法を以下のサービスにて提供しておりますので見ていただけますと幸いです。


今回の内容は当サービス受講生からのご質問でした!
今後も不定期に配信していきますのでフォローなどしていただけますと建築士に関する知識が身につくかと思います。
来年度受験の方、私と一緒に頑張りましょう!


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す