「緑の魔法: 森が紡ぐ少女の運命」№2

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この裏山は1000年位前に大火事が有って全部の木が燃えてしまったと村の鎮守様に記録として残っていると教えてくれた。

翌日もココは裏山の森に行きました。
伐採作業は大型の強力なチェンソーを使って次から次へと木を倒していきます。
もしかしたら今日はあの巨木が切り倒されているのじゃないかと不安に押し潰されそうになりながら森の奥へと登っていきました。
やがて、チェンソーの唸る音が間近に近づいて来た時にあの巨木はまだ切り倒されていないのを見て安堵したけど、伐採されるのは時間の問題だ。
ココの心の中は暴風雨が吹き荒れ死んでしまいたい心境になった。
明日にはチェンソーが巨木に到達するだろう。
ココは絶望感の極致の心境の儘、森の中を彷徨い始めた。
やがて気が付くと小さな沼の所にでた。
はて、こんな沼はこの森に有ったのかとココは訝しがったが、そんな事はどうでも良い。
この締め付けられるような哀しみが消えて呉れる事が欲しい。
ココは沼の上空に広がる綺麗な蒼穹をボンヤリと見上げていた。
あの巨木を絶対に切っては嫌だ。
そう思って滂沱の涙がココの膝を濡らしていた。
その時、目の前に一匹のトカゲが現れた。
次回へつづく
最後まで読んで呉れて有難う(^^♪
三東周矢

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