過去は煙に流して

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昭和40年代、今から50年ほど前の成人男性の喫煙率は、80%を超えていた。

テレビでは、人気俳優が出演するタバコのコマーシャルが連日流れ、街中の至る所で喫煙する人の姿が見られた。タバコを吸うことに対して寛容だった時代で、通勤電車の中で喫煙しても咎められることはなかった。 
オフィスにはもうもうと煙が立ち込め、灰皿に山と積まれた吸殻を捨てるのは、決まって女子社員の仕事だった。

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しかし平成に入ると、「吸うことが当たり前」の状況は一変する。

タバコは、吸っている本人だけでなく、吸わない人にも健康被害を及ぼすことが広く知られるようになり、タバコに対する風当りが急に強まった。
公共交通機関を始め、オフィス・飲食店などで分煙・禁煙の取り組みが進み、都市部では路上ですら禁煙となった。

そして、2020年4月1日に「健康増進法の一部を改正する法律」が全面施行。原則として屋内での喫煙が禁止され、これまで喫煙が当たり前だった居酒屋やマージャン店・パチンコ店などの施設も、一斉に禁煙になった。
さらに、新型コロナウイルスの集団感染の原因にもなっている三密(密閉・密集・密接)を避けるため、喫煙所の閉鎖が相次いでいる。

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気軽にタバコも吸えない世知辛い世の中になったと嘆くなかれ。これも時代の流れと観念すべし。

過去は水に流して、いや煙に流して、新しいライフスタイルを見つけてはどうだろうか。
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