紅茶の美味しい淹れ方〜私の人生を変えた紅茶と旅

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私はティーインストラクターです。
その資格を得るに至ったきっかけは、食いしん坊根性からでした。
文末に紅茶の基本の美味しい淹れ方をご紹介しています。
美味しい紅茶はリラックスできるので、是非試していただけたらと思います。
こうして文章にしたのは、
インターネットが普及し始めた時に、
「今後紅茶の淹れ方は書籍じゃなくホームページから知識を得る人が増えるんだろうな、
このインストラクター業はいずれ不要になるかもしれないな。」
と感じたのですが、
実際書店で紅茶のHOWTO本は見かけなくなりました。
予感は当たっていましたね。
私は仕事、趣味の両面から数百種類の紅茶を飲んできました。
それに至るきっかけのお話です。


最初に紅茶に興味を持ったのは、イギリスのファンタジーや児童文学書を読むようになってからだった。

主人公達の日時を彩るのどかなシーンや、くじけそうになった時身も心も暖めるアイテムとして、また楽しいシーンとして随所に出てくる「お茶」つまり「紅茶」に、
読んでいる私もほっこりしたり、勇気付けられたり、楽しい気分になり、
またお腹が空いている時などにはものすごく美味しそうで、
きっと小さい時から見かける黄色い袋のティーバッグの紅茶とは違う美味しさがあるんじゃないかと想像しては、一度本場で飲んでみたいと思ったものだった。

その本場、イギリスで飲む気になったきっかけは、林望先生のベストセラーのエッセイ
「イギリスはおいしい」だった。
イギリスの独特なお茶やお茶菓子に対するこだわり、詳しい描写は、読んでいるだけでワクワクして、まずはスコーンというものを食べてみたくて、
当時、オシャレだと評判でスコーンが食べられるというアフタヌーンティーというカフェへ友人と行った。
(当時はその名前だったが現在は、アフタヌーンティー•ティールームですね。)

そこで紅茶は種類が色々あることを知った。
ダージリン、これは聴いたことがある。
アッサム、アールグレイ、
4、5種類あった気がする。
そこで私は、アールグレイを頼んでみた。
ベルガモットの香りの華やかさにすっかり虜になって、ますます興味が湧いた。
スコーンは、ゴロンとしたビスケットでもない、パンでもない、
しっかりした歯ごたえの焼き菓子に、ブルーベリージャムと甘くない生クリームが添えてあって、
甘さのない生クリームは初めて食べると不思議な感じだったがこれがまた焼き菓子の香りを濃厚にする交換があって、紅茶に良くあった。

「これがあのおとぎ話の世界のお茶やお菓子なんだ!」
と、すっかり気に入ってしまったものの、
林望先生の、型抜きしたスコーン
(本には簡単にスコーンの作り方が載っていた。)
とは違うのはわかっていて、本物を食べてみたいという気持ちが強くなった。
それに、イギリスではスコーンに添えられるクリームは、生クリームではなくて、それより黄色っぽいクロテッドクリームというものだという。
それをますます食べてみたくなった。


そこでまず、自分で手に入れられるものとして、初めてリーフティーを購入した。
確かフォートナム&メイソンの深緑の缶だった。

当時はインターネットなんてなくて、林望先生の本とにらめっこしながら紅茶を家の急須で淹れてみた。
美味しい、、かもしれない。
しかし本当のところは百点満点でいうと、何点くらいの味で淹れられているのか、謎のままだった。
(今のスキルから当時の味の記憶を辿ると75点くらいに感じます。)
少なくとも、当時缶ジュースでも売り出した紅茶とは全く違う。
またたまにどこかで飲む機会があった黄色い袋に入ったティーバッグの味とは明らかに違って香りが良くて美味しいのだが、
自分の中で明確な物差しが無いのはなんとも心もとなかった。
それくらい、専門店のお茶を飲んでも、もっと美味しい紅茶に出会えるかもしれない、という期待があった。
それくらい、物語から伝わってくるお茶が美味しそうだったからである。

当初、イギリスにはほとんどの人が行ったこともないくせに、
したり顔で


イギリス料理は不味い
なんていう風評が一般的だった。
バブルの海外旅行ブームもあって、思い切ってイギリスに行ってそれが本当なのか確かめてみたくもなった。
だって林望先生は、
イギリスは美味しい
って著作を書いていて、本当に美味しそうなもんだから、
あれ?ここまで書いていると私の人生を変えたのは、
実際経験してみないとわからない
ってことを確かめるため行動したことなんだ
と、今になって思うのである。

それからは、友人と話し合って、ツアーではなく、自分で好きなプランを立てられるように飛行機とホテルの予約だけで行った。
よく考えたら初めて海外へ行くのにパッケージツアーを敢えて選ばないなんて、冒険したなと思う。
でもそれは本当にいい旅行になった。
その後何度も足を運んだが、
旅行の質はコーディーネート次第なのだ。

さて、
イギリスへ初めて行くには航空会社から選んだが、当時日本で就航し始めて超絶話題だった、

ヴァージンアトランティック航空
に乗った。
わざわざ東京まで行って。
ゆったりしたシートに各席映画が観れる仕組みや、
美味しいと定評のある機内食につられてである。
実際あっという間にイギリスに着いた。
機内食は定評の松花堂弁当にして、本当に美味しく、ワインを飲んだりハーブ入りのチーズディップのクラッカーを食べたりと、楽しく過ごすことができた。
イギリスに着いて、ホテルにチェックインして部屋を見ると紅茶がティーバッグで飲めるようになっている。
お湯が沸いたらカタン!と止まる独特のポットでお湯を沸かしてワクワクしながら、マグカップに抽出して飲んでみた。

日本で飲む紅茶とは全く風味が違う。
色は心配になる程すごく濃いが、コクがあって尖った渋みは全くなく、ほっこりするような味だった。
濃い色になるのは水質のせいで、
ポットに石灰が付いてて水はかなり硬水らしく、ミネラルの味なのか独特の香りがする。
イギリスの紅茶が美味しいっていうのはこういうことなのかと思った。
ますますリーフで淹れた紅茶を楽しみに、街に出てカフェに行く。
そこでもケーキと紅茶を頼む。
ミルクが常温で出てきて驚いた。
カップに少し入れて先に飲んでみたら甘くて濃い!日本のミルクとは濃さが全く違う。

紅茶を淹れてミルクティーにして飲むと、紅茶のコクと、ミルクの濃さと甘みで幸せな気持ちになった。
ケーキは激甘だったが、紅茶と一緒だと難なく食べられた。
むしろその甘さが紅茶に合う。

ティールームの他に、パブでエールを飲んだり、少し格式の高めのところで食べてみたり、色々行って、
美術館や博物館、電車とバスを乗り継いで、ストーンヘンジを見に行ったりあちこち行ってすっかりイギリスを気に入ってしまった。

観光客向けではなさそうな店を敢えて選んで行ったからか、

食事の不味い店は一軒も無かった。
ただ、当時狂牛病が流行っていて、にわかベジタリアンになってメニューを選ぶのだけが少し面倒だったくらい。
それに一度も米粒を恋しくならなかった。
私はいつかの時代に絶対イギリス人だったんだなと実感した。
(一緒に行った霊能者の友人瑠璃も私はイギリスで吟遊詩人をやっていた前世が見えると言われた)

そんな訳で、すっかりイギリスが好きになり、その後何度も足を運んだ。
オフィスでも毎日紅茶を淹れて飲み、そこで驚く効果があった。

長年の悩みだった肌荒れ、吹き出物がすっかり解消してしまったのだ。
これにはびっくりしてしまい、紅茶が体にもいい、と認識した。
ますます紅茶にハマって、
ティールーム二軒で仕事をして紅茶のインストラクターにまでなるくらい、どっぷり紅茶に人生を捧げることとなった。

日本の水で淹れる美味しい紅茶の淹れ方
ティーポットで淹れる場合

1.汲みたての水を多めに沸騰させる。
2.ポット、カップにお湯を注いであらかじめ温める。
3.湯を捨て紅茶を計り入れる。
4.沸騰したばかりのお湯を勢いよく注ぐ。
5.茶葉のサイズに合わせた蒸らし時間で蒸らす。
6.ポットの蓋を開けてさっと中身をかき混ぜる。
(濃さを均等にするため)
7.ティーストレーナー(茶漉し)をさっと湯通ししてから、お茶を濾してカップに注ぐ。
この時、回し注ぎといって、濃さを均一にするため、人数分のカップを何度かに分けて注ぐ。

美味しい紅茶は心にも身体にもいい効果があります。
是非空き時間に試してみてくださいね!


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