お花見は引き寄せの法則

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コラム
東京では2日間にわたって雨が降り続いています。
農家にとっては恵みの雨、お花見を楽しみにしている人にとっては少し残念な雨かもしれません。
花散らしの雨にならないといいですね。

お花見の歴史

お花見の起源は奈良時代・平安時代の貴族が花の下で和歌を詠むという風流なもので、当初は梅を愛でていたそうです。

鎌倉時代に入ると貴族だけでなく、武士の間にも広まります。
豊臣秀吉が行った「吉野の花見」は、徳川家康や前田利家、伊達政宗などの名だたる武将や茶人など参加者総勢5千人にも及ぶお花見で、豪華絢爛な茶会や歌会などが催されたそうです。

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吉野山の千本桜、絶景ですね。

現代のお花見スタイルの確立

貴族や武士たちが優雅にお花見を楽しんでいた一方で、江戸時代になると一般庶民にも広がっていきます。
しかし、それは貴族や武士たちのものとは異なり、豊作祈願の神事として行われてきました。
冬をもたらした「山」の神様に山へお帰りいただいて、今度は「田」の神様をお迎えします。

農民にとっての一番の願いは五穀豊穣です。
春に咲く満開の「桜」を秋の「稲穂」に見立てて、仲間とわいわい酒を飲みかわしながら前もってお祝いすることで願いを呼び寄せるというものでした。

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私たちがイメージするお花見の原型ですね。

引き寄せの法則は昔からあった

望みが叶った前提で予(あらかじ)め、お祝いする。
これを「予祝(よしゅく)」といいますが、辞書にも載っているちゃんとした言葉です。
予祝広辞苑.png
(オンライン広辞苑より)

先に喜び、先に祝うことで、その現実を引き寄せるというというのが、古来の日本人の夢の叶え方でした。
ちなみに夏に行われる「盆踊り」も、秋の収穫を祝うための「予祝ダンス」です。

スピリチュアル界隈では「願えば叶う」「引き寄せの法則」「アファメーションの力」などと言われていますが、最近できあがった概念ではなくて、既に大昔から実践していたんですね。

先に祝っちゃいましょう

予祝という素敵な風習を残してくれるなんて、ご先祖様に感謝です。

喜べば 喜びごとが 喜んで 喜び連れて 喜びに来る

明治~大正に詠まれた詠み人しらずの歌ですが、なんともいい味を出していて好きです。

この「喜べば」を「悲しめば」に変えると・・・
悲しみごとが、悲しんで、悲しみ連れて、悲しみにやって来ちゃいます(笑)

皆さんはどちらがいいですか?
なんて聞くまでもありませんよね。

願いが叶うかどうか、どうせ今はわかんないだから、叶ったことにして先にお祝いしちゃいましょう。

そして願いが叶った暁には、その時はもう、今度は本祝いで大いに盛り上がっちゃいましょうよ、ね。
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今日も皆さんの元に良いことがたくさん起きますように。

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