元日と元旦、その違いは?

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こんにちは。
皆さんはもう年賀状は出されましたか?

年賀状は減り続けている

年賀状はここのところずっと、年々減っているそうです。
日本郵便発表の2022年用の当初発行枚数は18億2536万枚とのこと。
ちなみに2021年は19億4198万枚で過去最低と言われました。
ワースト記録更新ですかね。

最近の数字だけ見てもよくわからないと思いますが、ピークは2003年で44億5936万枚でした。
今やもう半分以下ですね。
その後、2008年までは増えたり減ったりしていましたが、2009年以降はずっと減り続けています。

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これはメールやSNSによって簡単に連絡が取れるようになったこと、また、昔のように住所を簡単に知ることができなくなったことが背景にあると思います。
あと、お金と手間がかかるというのも年賀状離れの理由の一つかもしれません。

元日と元旦の違い

ところで、年賀状によく書かれている「元日」や「元旦」という文字。
両方とも1月1日をあらわしている言葉ですが、もとをたどるとこの二つには明確な違いがあります。

元日=年の初めである1月1日(0:00~23:59)のこと
元旦=年の初めである1月1日の朝のこと

「元日」はその日まるごと1日、
「元旦」は時間帯のことです。

共通して使われている「元」は「はじまり」を意味します。

「日」は日にちのことです。

そして「旦」は太陽が昇る象形文字で、地平線や水平線を表す「一」の上に、太陽を表す「日」が組み合わさったものです。「1月1日の朝」という意味ですね。

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つまり、こういうことですね。

このように語源からたどると、元日と元旦にはハッキリとした違いがあります。

現在はあまり区別されていない

元日と元旦は意味の違いがありますが、現在はそこまで厳密に区別されているわけではありません。

一部の辞書では「元旦」と引くと、「元日のこと」と書かれているので、あまり神経質になる必要はないでしょう。

結局、年賀状には「元日」と「元旦」のどちらを書くべきか

1月1日に届くものであれば、どちらでもかまわないと思います。
1月1日に配達される年賀状は基本的に午前中に各家庭に配られるので、「元日」でも「元旦」でも良いでしょう。

中には「おめでたい新年の挨拶をできるだけ早く伝えたい」という意味で、あえて「元旦」を使う方もいらっしゃいます。

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ただ、投函が遅れて、相手に届くのが1月2日以降になってしまうようなときは「1月吉日」「正月」「初春」「新春」と表現するとスマートでしょう。

年賀状は1月7日まで届くように

一般的なマナーでは、「新年の挨拶である年賀状は1月7日までに届くように」となっています。
相手に届くのが8日以降になるなら、「寒中見舞い」として送りましょう。また受け取った年賀状の返信も、7日以降に出すときは「寒中見舞い」としてください。
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新年に使ういろいろな言葉

「元日」や「元旦」のほかにも、新年でよく使われる言葉があります。

◆正月
「正月」は「新しい始まりの月」で1月全体を意味していますが、一般的には三が日、松の内、小正月を指すことが多いようです。

◆三が日
1月1日から1月3日までの3日間であることは皆さんご存じですね。カレンダーでは1月1日だけが祝日ですが、この3日間は官公庁や金融機関もお休みになります。

◆松の内
「松の内」は「注連(しめ)の内」とも呼ばれ、一般的には1月7日までとされていますが、関西などの地域では1月15日までを「松の内」としているところもあります。

◆小正月
「小正月」は「正月の終わり」を意味しています。取り外した正月飾りをお炊き上げする「どんど焼き」も、この小正月に行われます。一般的には1月15日のことを言いますが、1月14日~16日の3日間、また元日から15日までとしている地域もあります。また小正月は、正月に忙しく働いた主婦を労う「女正月」とも呼ばれています。


いかがでしたでしょうか。
「元日」と「元旦」の違いについてを中心に書き綴ってみました。
ご家族やお友達の間でネタとして取り上げていただければ幸いです。

何かといろんなことがあって、少しも落ち着く気配のなかった2021年でした。
来年はもう少し穏やかに、今よりも平和な流れがやってくることを期待しています。

皆さんも、どうぞ良いお年をお迎えくださいね。









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