『鬱屈精神科医、占いにすがる』を読みました

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占い
こんにちは (*•ᴗ•)
占い師の閒森アウラです。

きょうは本の紹介をしてみようと思います✿

『鬱屈精神科医、占いにすがる』春日武彦/河出書房新社、2022年


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※初刊は太田出版から2015年に刊行


この本を手に取ったのは、以前からこう思っていたからです……

《占いとカウンセリングって似ているかも?》と。




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もちろん、両者を同列に語るのはおこがましいと思っています。占いが科学と馴染まない占術理論や霊感をベースにしている一方で、カウンセリングは学術的・心理学的な理論に基づいていますから。

しかし、どちらも他人に自分の話を聞いてもらうことで、自分の気持ちを整理できたり、ストレスが軽減できる点は同じだと思うのです。

こちらの本は、精神の不調に悩まされている精神科医の春日武彦氏が、同業にかかるわけにもいかず、いっそのこと街の占い師にかかってみようと試みた私小説です。

目次▽
第1章 占い師に「すがり」たくなる気分のこと
第2章 世界を理解する方法としての占い
第3章 カウンセリングのようなもの、としての占い
第4章 「救い」に似た事象について
第5章 一線を越える、ということ

著者が本気で自身の内面と向き合い、憂鬱の原因を探るべく奮闘するシリアスな内容なんですけれど、要所要所にユーモアが効いていて面白いんです。

特に、街の占い師に職業を訊かれて「精神科医です」と答えたときの、占い師の怪訝そうな描写のパートなどは声を出して笑ってしまいました。

通読しての感想は、みな人生に迷っているんだな…ということですね。

著者のような精神医学の権威でさえ、還暦を過ぎてもなお、自身の鬱屈が解消できずに試行錯誤されているのです。

若い方々が人生に悩んだり、自分の選択に自信が持てないことなんて、むしろ当たり前なのですよね。

かく言うわたしも、若い頃は回り道や失敗が本当に多かったです。

何かに迷ったときに、思考を転換するための装置は多いほうがいいと思うのですよね。

その装置の一つとして「占い」も意外に悪くないですよ、と提案したくてわたしは現在、占い師として活動しています。

『鬱屈精神科医、占いにすがる』とても面白い本なので、ご興味のある方はぜひお読みになってみてください(*^^*)


閒森アウラ




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