行政書士のホームページを自作しない方が良いのはなぜ?

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ビジネス・マーケティング
今やどんな仕事をするにしても「ホームページ」は必要で、
行政書士のような少し特殊な仕事も例外ではありません。
そこで行政書士がホームページを作る際のポイント、
自作するかクリエイターに依頼するかなどについて詳しく見ていきましょう。

行政書士にとってもホームページは重要な宣伝ツール

ホームページは行政書士にとっても重要な宣伝ツールの1つで、
特に開業したばかり行政書士はホームページを作っておくべきです。
行政書士は国家試験に合格して資格を取得しないと就けない職業で、
宣伝しなくても仕事が入ってくるというイメージを持っている人も居るかもしれません。
しかし行政書士は全国に約5万人も居て、
毎年4,000~5,000人の行政書士試験合格者が出ています。
実際に意識して街中を歩いていると何軒か行政書士事務所の看板を見かけますし、
役所の周辺に行くと意識しなくても行政書士事務所の看板が目に入ってきます。
要するに、行政書士はライバルが多いので、
ホームページで積極的に宣伝しないことにはなかなか仕事が入ってこないのです。
また一般の人には行政書士間の違いが分かりにくかったりするため、
ホームページで「どういう行政書士なのか」をアピールすることも重要となります。
さらに、そうそう行政書士のお世話になる機会も一般の人はありませんから、
「行政書士への相談」は少しハードルが高いと感じています。
ホームページで親しみやすさやハードルの低さをアピールすれば、
困ったことがあれば気軽に相談できることを知ってもらうことにも繋がりますよ。

ブログやSNSからホームページにアクセスできるようにする

ブログやSNSで情報を発信している場合には、
ブログやSNSからホームページにアクセスできるようにしておくのがベターです。
ブログやSNSを見ている人が行政書士に興味を持ったとしても、
ブログやSNSで直接問い合わせるのは少しハードルが高かったりします。
ホームページにアクセスできるようになっていれば、ホームページでより詳しい情報を
確認して相談・依頼するかどうかを検討することができます。
絶対数としては多くありませんが、
ブログやSNSを通して業務の依頼が入ることもあります。
ですからホームページを作るのであれば、
並行してブログやSNSでも情報を発信しておくと良いですよ。

行政書士のホームページを作る際のポイント

ホームページはただ作れば良いと言うわけではなく、
しっかりとポイントを押さえたものを作らないと思ったような宣伝効果は得られません。
行政書士のホームページを作る際の大きなポイントとしては、
「見ている人も求めている情報を掲載する」ことですね。
行政書士に限らず、ホームページを作る際には
「求められている情報を掲載すること」が何よりも重要です。
実際にあなたが何かのホームページを見た時に、
「知りたい」と思った情報が載っていないとガッカリしますよね。
それが欲しいとか使いたいと思っている商品やサービスの情報だったりすると、
欲しいとか使いたいという気持ちまで薄れてしまいます。
わざわざ行政書士のホームページにアクセスすると言うことは、
何かしら「相談したい」「仕事をお願いしたい」と思っているはずです。
その時に取り扱い業務や料金などの欲しい情報がホームページに掲載されていないと、
「他の行政書士に頼もう」となってしまいます。
ホームページ閲覧を実際の相談や仕事の依頼に結びつけるには、
求められている情報を過不足なく掲載することが重要なのです。

行政書士のホームページに求められている情報

行政書士のホームページに掲載すべき情報・コンテンツとしては
 ・取り扱い業務
 ・スタッフ紹介
 ・新着情報
 ・費用
 ・事務所概要
 ・事務所案内
 ・問い合わせ
 ・予約フォーム
などが挙げられます。
まず「取り扱い業務」ですが、
「行政書士業務全般」だけでは大まかすぎて分かりにくいです。
そもそも一般の人は、行政書士と司法書士と社会労務士で手掛けられる業務の違いが
よく分かっていません。
なのでホームページには、あなたが手掛けられる業務を具体的に掲載しておいた方が
見ている人に分かりやすいのです。
また行政書士の業務は、「許認可申請」だけでも1万以上の種類があるなど、
非常に多岐に渡ります。
そのため行政書士業務全般に精通することは難しく、
ほとんどの行政書士がある程度取り扱う業務を絞っています。
取り扱う業務を絞ってホームページに明確に記載しておくことで、「この分野は
この行政書士に任せれば安心なんだ」という印象を見ている人に持ってもらえます。

顔写真付きのプロフィールを掲載する

行政書士のホームページには、事務所に所属している行政書士の
顔写真付きプロフィールを掲載しておきましょう。
行政書士に許認可申請などを依頼すると、
場合によっては10万円単位の費用がかかることがあります。
10万円単位のお金がかかることについて、
顔も知らない行政書士に相談したり依頼したりすのは不安が大きいです。
顔写真をホームページに掲載することで、見ている人が安心感を覚え、
相談や依頼のハードルを下げることに繋がるのです。
プロフィールは出身地、学歴、職歴など簡単な略歴とホームページを見ている人への
メッセージなどを掲載します。
行政書士以外に補助者や事務員を雇うこともあるかもしれませんが、
基本的に顔写真付きのプロフィールは行政書士だけでOKです。
行政書士法人で複数の行政書士が所属している場合は、
それぞれの行政書士に顔写真をホームページに掲載する許可を取っておきましょう。

事務所からのお知らせ

ホームページには、
「新着情報」として行政書士事務所からのお知らせを掲載しておくと良いですよ。
例えば、年末年始や大型連休中は通常とは営業日や営業時間が変わることがあります。
また年間100~200件の法律改正が行われていて、
各自治体の条例改正もかなり数で行われています。
その中には行政手続きに関わるものも少なからずあり、
手続きの方法が変わったり必要書類が増えたり減ったりすることがあります。
場合によっては、これまで必要だった手続きが不要になったり、
反対にこれまで不要だった手続きが必要なるといったこともあったりします。
個人でこういった行政手続きに関わる法律改正や条例改正についての情報を
集めることは、決して簡単ではありません。
なので行政書士のホームページに新着情報として、行政手続きの変更に関することが
掲載されていると見ている方にとってはありがたいのです。

目安でも良いので業務ごとの費用が分かるようにする

行政書士のホームページには、
業務ごとの費用に関する情報はマストで掲載しておきたいですね。
事業者ならともかく、
個人では行政書士の力が必要となるケースはそれほど多くありません。
そのため、いざ行政書士の力を借りるとなった時に、
どのぐらいの費用がかかるのか心配になってしまいます。
行政書士に限らず士業の業務の多くは、当事者に成り代わって行うものです。
ですから、手間と時間を惜しまなければ、
行政書士に頼まなくても自分自身で手続きなどを行うことが可能です。
自分で手続きをする手間・時間と行政書士に依頼してかかる費用を天秤にかけて、
どちらがお得かを判断することになります。
このぐらいの金額なら、手間と時間をかけても自分で手続きした方が良いと考える人も
居れば、行政書士に依頼した方が良いと考える人も居ます。
そうした行政書士に依頼するかどうかの判断材料の1つとして、
業務ごとの費用を掲載しておいてあげるわけです。
もちろん個別の事案によって同じ業務でもかかる費用が変わることもあるので、
ホームページに掲載するのは「費用の目安」で構いませんよ。

個人事務所なら事務所概要は省いてもOK

次に「事務所概要」ですが、これは
 ・事務所名
 ・住所
 ・電話番号
 ・代表者名
 ・設立年月日
 ・所属行政書士会
など行政書士事務所に関する情報を掲載します。
企業のホームページで言うところの「会社概要」に当たるもので、
これによって見ている人は「ちゃんとした事業者である」ことが確認できるのです。
掲載しないといけない決まりはありませんが、
見ている人に安心感を与えるためにもできれ掲載した方が良いですね。
ただ個人で開業している行政書士の場合であれば、
行政書士紹介のページと1つにまとめてしまっても構わないと思います。

どこに事務所があるのか、どうやって事務所に行くのか

「事務所案内」は事務所の所在地を詳しく紹介して、
事務所へのアクセス方法を掲載するページとなります。
事務所概要に住所は掲載しますが、
住所だけだと近所の人以外は具体的にどの辺りにあるのか分かりにくいかったりします。
そのため詳しい所在地を掲載していないと「事務所を訪ねたいけど、どの辺に
あるのか」という問い合わせへの対応に手間を取られてしまうことになるのです。
簡単な地図を作って掲載するも良し、Googleマップを埋め込むも良し、
とにかく「事務所がどこにあるのか」を分かりやすくしておくことが重要ですよ。
さらに遠方から訪ねてくる人のことを考えて、
最寄駅やランドマークとなる施設からの道順を簡単にでも掲載しておくと良いでしょう。
車での来所を考えている人も居るでしょうから、駐車場の有無や周辺にある
コインパーキングの情報などもあると見ている人は親切さを感じますね。

よくある質問で問い合わせ対応を効率化

事務所に行ったり電話をかけたりするほどではないけど、
ちょっと聞きたいことがある場合に「問い合わせフォーム」があると助かります。
ホームページ開設からある程度時間が経って、問い合わせの数が増えてきたら、
同じような内容の問い合わせも増えてきます。
そこでよくある内容の問い合わせについては、「よくある質問」として回答とともに
まとめておくと問い合わせへの対応を効率化することができますよ。

予約フォームを設置して来所のハードルを下げる

ホームページで色々と確認した上で「直接会って相談したい」となった場合に備えて、
「予約フォーム」をホームページに設置しておきましょう。
電話で受け付けても良いですが、事務員が居ないと電話での予約受付も
全て行政書士本人が対応しなければいけません。
他の依頼者との打ち合わせ中や役所での手続き中など、
電話に出られないタイミングも多いです。
さらに休みの日に電話がかかってくることも考えられますから、
ホームページから来所の予約ができるようにしておいた方が良いですね。
またホームページを見ている側からしても、
電話での予約となると少しハードルが上がってしまいます。
予約フォームがあれば、予約をすることに対するハードルが少し下がるので、
できれば予約フォームは設置しておきたいところです。

行政書士のホームページは自作する?それともクリエイターに依頼する?

行政書士のホームページを自作するかどうかですが、
個人的には自作するのはおすすめできません。
趣味のホームページならともかく、仕事に関わるホームページを作るのであれば
自作ではなくクリエイターに依頼するのがベターです。
実際に、先に紹介した情報やコンテンツを盛り込んだホームページを
自作できるどうかを考えてください。
ホームページ制作に関する知識やスキルがあり、
これまでにホームページを作ったことがあるなら自作も可能です。
しかし知識やスキルも無く、ホームページを作った経験も無ければ、先の情報や
コンテンツを全て盛り込んだホームページを自作するのはかなり難しいです。
ホームページ作りに専念したとしても、先の情報・コンテンツを全て盛り込んだ
ホームページを作るのに数か月はかかります。
行政書士としての業務と並行しながら自作するとなると、
年単位の時間がかかってしまう恐れもあります。
時間が経てば経つほど、行政書士のホームページに求められる情報やコンテンツが
変わってくることも考えられます。
そのため時間をかけて自作したは良いけど、
時代遅れの内容で宣伝効果が全くないものになってしまうかもしれないのです。
十分な宣伝効果のあるホームページをスピーディーに作るのであれば、
やはり専門家であるクリエイターに依頼するのがベターというわけです。

ホームページ制作会社かフリーランスか

ホームページ制作をクリエイターに依頼するとしても
 ・ホームページ制作会社
 ・フリーランスのWebクリエイター
の2つの選択肢があります。
個人的な意見としては、
フリーランスのWebクリエイターの依頼するのがおすすめですね。
ホームページ制作会社は、こちらの希望通りのクオリティの高いホームページを
作ってくれますが、費用が高額になりがちです。
実際に先の情報やコンテンツを全て盛り込むには、
8~10ページぐらいの規模のホームページを作ることになります。
ホームページ制作会社では、ディレクターを中心にWebデザイナーやプログラマーなど
複数人のクリエイターがチームで1つのホームページを作ります。
そのためクオリティの高いホームページが作れるものの、
人件費が嵩むので制作費用も高くなってしまいます。
対してフリーランスのWebクリエイターは、基本的に1人で全ての作業を行うため、
人件費がかからず、制作費用が安く済みます。
しっかりとした知識とスキルを持ったWebクリエイターであれば、1人でも制作会社と
同等のクオリティのホームページを作ってくれますよ。

フリーランスに依頼する場合は「人を見る目」が問われる

フリーランスのWebクリエイターにホームページ制作を依頼する場合には、
「誰に依頼するか」を慎重に検討する必要があります。
最近はクラウドソーシングサービスがたくさんあるので、
フリーランスのWebクリエイターを探すのはそれほど難しくありません。
ただクラウドソーシングサービスに登録しているフリーランスの中には、
十分な実績を持つ人も居れば、スクールで学んだだけの人も居ます。
十分な実績のある人ならクオリティの高いホームページを安く作ってくれますが、
スクールで学んだだけの人だと「安かろう悪かろう」になりかねません。
ですから、ホームページを作るならフリーランスのWebクリエイターに依頼するのが
おすすめですが、「人選び」は慎重に行ってくださいね。

まとめ

今やホームページは宣伝ツールであると同時に、
見ている人の信用を得るためのツールともなっています。
行政書士は個人情報や会社の機密を取り扱う仕事で信用を得ることは
非常に重要ですから、ホームページは欠かせないツールと言えます。
しかし単に作れば良いというものでもないので、専門家であるWebクリエイターに
相談した上で、しっかりと効果の期待できるホームページを作りましょう。


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