ココナラでホームページ制作、評判・料金相場は?

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ビジネス・マーケティング
「最近『ココナラ』のTVCMをよく見かけるけど、ホームページ制作はどうなんだろう?」
とココナラに興味はあるけど利用に踏み切れない人も多いと思います。
そこで今回は、
ココナラのホームページ制作の評判や料金相場について詳しく見ていきましょう。

ココナラはクラウドソーシングサービス

ココナラは「クラウドソーシングサービス」で、ホームページ制作に限らず、
色んなジャンルの「スキル」を売りたい人が登録しています。
ですから、ココナラ自体にホームページ制作を依頼するのではなく、ココナラに
登録しているWebクリエイターにホームページ制作を依頼することになるのです。
Webクリエイターで言うと、ホームページ制作会社で働いていて独立した人も居れば、
制作会社で働きながら副業でココナラに登録している人も居ます。
さらには、Webスクールでホームページ制作に関する知識やスキルを学んだものの、
実務経験の無いド新人クリエイターも居るのです。
制作会社から独立したり、副業で登録しているクリエイターなら、
あなたが求めるクオリティのホームページを作ってくれる可能性が高いです。
ところが実務経験が無い新人クリエイターだと、あなたが求めるクオリティによっては
望み通りのものを作ってもらえる可能性が低くなってしまいます。
なのでココナラでホームページ制作を依頼する場合には、
「誰に依頼するのか」が非常に重要なのです。
人選びに成功すれば高いクオリティのホームページを安く作れますが、
失敗すると「安かろう悪かろう」になってしまいますよ。

ココナラのホームページ制作は評判が良くない?

ココナラでのホームページ制作について調べてみると、正直なところ、
あまり評判が良いとは言えない状況となっています。
具体的には
 ・ホームページの手直しをお願いしたら追加料金を請求された
 ・急に連絡が取れなくなることがある
 ・運営側からの十分なサポートが受けられない
などといったものが多く見られました。
料金に関するトラブルが多く、納品後に一方的なキャンセルができないため、
低クオリティのホームページを納品されても料金支払を拒否することが難しいです。
そのため依頼した側とクリエイター側で、「手直ししてほしい」「対応できない」という
やり取りが延々と続くといったことが結構あるんだとか。
また、途中でホームページ制作をお願いしているクリエイターと急に連絡が
取れなくなってしまうこともあるようです。
途中で急に連絡が取れなくなってしまうのは、副業クリエイターに多いとのことです。
そもそも副業クリエイターは、昼間に制作会社で働いていたりするので、
連絡が取れるのが夜間のみだったりします。
その上、本業が忙しくなると「しばらく連絡ができません」と言って
急に連絡が途絶えてしまうことがあるのです。
連絡が途絶えたとしても、本業が一段落した後にこちらの作業に戻ってくれれば
良いのですが、途絶えたまま一方的にキャンセルされてしまうことあります。
納品が済んでいないので料金を払う必要が無いものの
そのクリエイターとやり取りした時間が無駄になってしまいます。
こうした依頼者とクリエイターの間でトラブルが発生しても、
ココナラの運営側は基本的に仲介などのサポートをしてくれません。
ココナラは出品者と依頼者の繋ぐ場を提供しているだけで、
契約後は当事者間の問題ということになっているのだと思われます。
サポートに対する運営側の消極的な姿勢も、
ココナラの評判があまり良くない原因の1つとなっています。

ココナラの連絡手段はチャットのみ

クリエイターとの連絡が急に取れなくなるのには、
ココナラの連絡手段も大きく関係しています。
ココナラでは、出品者と依頼者の連絡手段はココナラ内のトークルームでの
メッセージのやり取りに限られています。
直接会うのはもちろん、メールやSNSでやり取りするのはダメ、
電話やZoomといった外部ツールを使うのもダメ。
Googleドライブなどのクラウドサービスでのファイル交換もダメ、
とココナラのトークルーム以外でのやり取りが一切禁止となっているのです。
外部でやり取りすることによるトラブルを防ぐ目的があるのでしょうが、
これでは至急伝えたいことがある時などは不便ですよね。
しかも発注もメッセージのやり取りだけで行うことになるので、
ホームページ制作においては細かいニュアンスなどが伝わりにくかったりします。
そのため、依頼者とクリエイターとの間の意思疎通が十分でなく、
思い通りのホームページにならないといったことに繋がってしまいます。
一応ココナラが提供するビデオ通話が使えるのですが、使い勝手が良くありません。
画面が常時カクカクするのであまり使い物にならないといった話もあります。
他のクラウドソーシングサービスでは、納品こそサービスのシステム内で行うのが
必須だったりはするものの、通常の連絡では外部ツールが使えることが多いです。
そう考えるとココナラの外部ツール使用一切禁止はかなり不便で、
ココナラの評判を下げる要因の1つとなってしまっています。

ココナラに対する好意的な意見ももちろんある

全体的に見るとココナラの評判はあまり良くありませんが、
細かく見ていくと好意的な意見も少なからず見つかりました。
ココナラに対する好意的な意見としては
 ・気軽に依頼できる
 ・料金が安く済む
 ・自分が求める出品者が見つかりやすい
などがありました。
ココナラでは、会員登録して出品されているサービスのジャンルなどで検索して、
「これ!」と思う出品者を探すだけ。
会員登録も本人確認書類やクレジットカード情報の提出不要で、
ニックネームを使用するので身バレの心配もありません。
匿名でなおかつ面倒な手続き不要で、
ホームページ制作など様々な依頼ができるのはココナラの大きなメリットですね。
それからココナラでは料金を安く設定している出品者も多く、
使い方次第では高クオリティなものを安価で作ってもらうことができるのです。
ただ「安かろう悪かろう」に陥りがちだったりするので、
料金が安いのは依頼者側から見てもメリットと言えない部分もあります。
ココナラでは出品されているサービスのカテゴリが細かく分けられているので、
自分が求めている出品者を見つけやすくなっています。
例えばホームページ制作で言うと
 ・ホームページ
 ・ランディングページ
 ・ECサイト
 ・ブログサイト
などのカテゴリに分かれています。
制作だけでなく修正やカスタマイズ、運用などのカテゴリもあり、
バナー・サムネイルといった素材の制作もカテゴリ分けされているのです。
Web関連でカテゴリが統一されていると、
ホームページ制作の出品者がなかなか見つからなかったりします。
そのため十分な比較検討ができず、発注後に連絡が取れなくなったり、
料金面で折り合いが付かないなどトラブルのリスクが高くなってしまいます。
ココナラでは細かくカテゴリ分けされているので、
自分の求めている出品者を慎重に比較検討することができます。
ですから依頼する側の使い方次第で、
ココナラでは出品者との間のトラブルを比較的回避しやすいとも言えるのです。

ココナラでのホームページ制作の料金相場

ココナラでホームページ制作を依頼する場合の料金相場は、
5ページ程度の小規模なものだと5~15万円といったところです。
ただし同じ5ページ程度でも、
予約機能や決済機能を付けるとなると料金が20~30万円程度に跳ね上がります。
実際にホームページを作ったことが無いと、
5ページで5~15万円が安いのか高いのか分かりにくいですよね。
ホームページ制作会社に同規模のホームページを作ってもらうとなると、
少なくとも20~30万円ぐらいはかかります。
予約機能や決済機能を付ける場合には、100万円近くかかることもあります。
ですからココナラでホームページ制作を依頼すると、
制作会社よりも大幅に安い料金でホームページが作れるのです。

ココナラのホームページ制作が安いのはなぜ?

ココナラでホームページ制作を依頼したら料金が安く済むのはなぜかと言うと、
それは基本的に1人で全ての作業を行うからです。
制作会社では、現場監督である「ディレクター」の指揮の下、複数人のデザイナーや
エンジニアで役割を分担して1つのホームページを作っていきます。
なので、依頼者の希望通りのクオリティの高いホームページに仕上がる可能性が
高いものの、人件費が嵩むため料金も高くなってしまうのです。
その点ココナラで依頼した場合には、基本的にフリーランスのWebクリエイターが
1人でホームページ制作の全作業を行います。
1人で全ての作業を行うので人件費がかからず、
制作会社よりも大幅に安い料金でホームページが作れるというわけです。
しかも制作会社から独立したクリエイターや副業クリエイターであれば、
1人での作業でも制作会社並の高クオリティホームページを作ることができます。
ですから決して「安かろう悪かろう」ではなく、
上手くココナラを活用することで「安くて良いもの」を作れるのですね。

システムを1から構築することは難しい

ココナラで安くホームページが作れる理由としてもう1つ、
オリジナルのシステム構築を基本的に行わないということも挙げられます。
フリーランスのWebクリエイターは、ノーコードツールやCMSといったツールを使って
ホームページ制作を行うことが多いです。
制作会社でもこういったツールを使うことがありますが、
プログラミングを用いたホームページ制作が基本となっています。
プログラミングを用いることで、多少時間はかかるものの、
依頼者の希望通りのシステムをホームページに組み込むことができます。
ただ複数人が同時進行で作業を行うので、1つの作業に時間がかかっても、
全体で見ると予定通りに作業が進められます。
ところが1人で全ての作業を行うフリーランスがプログラミングを用いてシステムを
1から作ると、時間がかかって予定通りに納品することが難しくなります。
ですから予約や決済などのシステムも既存の使うことが多く、
必ずしも希望通りのホームページにならない可能性も出てくるのです。
オリジナルのシステム構築が必要なホームページを作りたい場合には、
ココナラではなくホームページ制作会社を利用する方が良いですよ。

セキュリティ対策が脆弱なケースもあるので要注意

ココナラでフリーランスに依頼して安くホームページを作った場合には、
セキュリティ対策が脆弱になっているケースもあります。
通常ホームページを作る際には、
不正アクセスやマルウェアなどセキュリティリスクへの対策を施しておきます。
十分なセキュリティ対策を施すには手間がかかりますから、
当然ホームページ制作にかかる費用も高くなってしまいます。
フリーランスのクリエイターの中には、
あえて十分なセキュリティ対策を施さないことで料金を安くしているケースもあるのです。
セキュリティ対策が十分でないことを事前に説明してくれれば、
追加料金を払ってでもセキュリティ対策を施してもらうように頼むことができます。
しかしセキュリティ対策についての説明が事前になされず、実際にセキュリティリスクに
晒されて初めて対策が十分でないことに気付くことも少なくありません。
ですから、ココナラでフリーランスにホームページ制作を依頼する際には
セキュリティ対策についても事前にしっかり確認しておきましょう。

ココナラの利用で不要なトラブルを避けるためには

決してココナラが特別に多いわけではありませんが、
ココナラの出品者との間でトラブルが発生することも十分に考えられます。
ホームページ制作でココナラを利用する際にトラブルに巻き込まれないためには、
できれば出品者との間で「サービス仕様」をすり合わせておきましょう。
ココナラでは出品者が出品ページを用意しています。
出品ページに記載している内容がサービスの内容=サービス仕様
になるわけです。こちらをしっかりと購入前に確認し不明な点は問い合せしましょう。

クラウドソーシングサービスの依頼者と出品者の間で発生するトラブルとして多いのが、
「納期の遅れ」です。
フリーランスは基本的に1人で全ての作業を行うため、
体調不良やPCの故障などによって作業に遅れが生じることがあります。
悪質な出品者になると、
当初の納期を完全に無視して3か月も半年も遅れて納品してくることもあるぐらいです。
納期を明記し、納期が遅れた場合のペナルティを
設けておくことで、出品者が納期を無視することができなくなります。
また納品後に発生したエラーやバグへの対応についてもサービス仕様を確認しておくと、納品後のトラブルも防ぐことができますよ。
料金内で対応できる作業を明記することで依頼者から無茶なことを言われずに
済むなど、出品者にも仕様書を提示するメリットはあります。
なのでココナラでホームページ制作を依頼する場合には、
出品者との間で仕様を確認しておきましょう。

まとめ

ココナラでのホームページ制作について、評判や料金相場などを詳しくみてきました。
クラウドソーシングサービスの中ではココナラは料金が安くなっているため、
どうしても質の良くない出品者や依頼者が少なからず集まってきてしまいます。
そのため全体的な評判は決して良くありませんが、
上手く使うことでクオリティの高いホームページを安く作ることも可能ですよ。


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