マッサージ店のホームページ作成で気を付けるべきこととは?

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ビジネス・マーケティング
スマホなど携帯端末で手軽にネットが使えるようになった現代では、
会社やお店の宣伝ツールとして「ホームページ」が欠かせなくなっています。
そこで今回は「マッサージ店のホームページ」について、
作成のポイントや料金などを詳しく見ていきましょう。

利用したい施設はネットで探す時代

ネットが普及する以前なら、腕の良いマッサージ師の居るお店は口コミが口コミを呼び、
大々的に宣伝しなくても多くのお客さんに来てもらえることもありました。
しかしネットが老若男女に普及した現代では、飲食店を始めとした利用したいお店や
施設はネットで探すことが当たり前となっています。
そのため、いくら腕の良いマッサージ師が居るお店でも、
積極的に宣伝をしないと多くのお客さんに利用してもらうことは難しいのです。
また利用するお店や施設について、
事前にホームページなどで詳しい情報を得るという人も少なくありません。
ですから、街中でいくら良さそうなお店や施設を見かけても、
ホームページで情報が得られないと「今回は止めておこう」となってしまいます。
そういったことを考えると、マッサージ店にもホームページは必要であり、
より多くのお客さんに利用してもらいたいならホームページを作るべきなのです。

ホームページがマッサージ店の信用に繋がることも

ホームページを作っていることが、
結果的にマッサージ店の「信用」に繋がることもあります。
いくらマッサージ店でも、
見ず知らずの人に身体を触られることに抵抗を感じる人は男女関わらず居ます。
そうすると「マッサージを受けたい」となっても、マッサージ店ではなくマッサージ器を
使ったセルフ施術で済ませてしまうケースが多くなります。
また表向きは普通のマッサージ店を装いながら、
実は男性向けにいかがわしいサービスを提供するマッサージ店もあったりします。
しかしマッサージ店のホームページに、スタッフや施術時の写真が掲載されていると、
「ここなら利用しても良いかも」と思ってもらえる可能性が出てきます。
例えば女性であれば、
女性のマッサージ師が居るお店だとより安心して利用することができます。
少し強めのマッサージを受けたい人なら、
力の強そうな男性マッサージ師が居るお店は「利用してみたい」となります。
このようにホームページで必要な情報を発信することで、お店の信用に繋がり、
結果的に多くのお客さんに足を運んでもらえるというわけです。

マッサージ店のホームページを作る際のポイント

どんなものでホームページさえ作ればマッサージ店にたくさんお客さんが来る、
というものでもありません。
しっかりとポイントを押さえたホームページを作らないと、
思ったような宣伝効果や集客効果は得られないのです。
ホームページ作成のポイントとしては
 ・ホームページの役割、目的をハッキリさせる
 ・より具体的なターゲットを設定する
 ・お客さんが求めている情報を掲載する
などが挙げられます。
これらのポイントを押さえることで、
大きな宣伝効果や集客効果を生むホームページになる可能性が高いですよ。

ホームページの役割、目的をハッキリさせる

マッサージ店のホームページを作るとなった場合には、
まず最初に「ホームページの役割や目的」をハッキリさせておきましょう。
これをハッキリさせておかないと、いくら優秀なクリエイターに作成をお願いしても、
思い通りのホームページができないことになりますよ。
オープンしたばかりのマッサージ店だと、集客云々よりもまずは
「そこにマッサージ店があること」を知ってもらわないといけません。
ですから新しくオープンするマッサージ店のホームページは、
より多くの人に「認知」してもらうことを役割、目的として作ります。
マッサージ店の存在がそれなりに認知されてくると、
次はより多くのお客さんに実際にお店を利用してもらいたいですよね。
そうするとホームページの役割、目的は「集客」となります。
さらにお客さんが増えてくると、
同じような質問や問い合わせをされることも増えてきます。
そうなった場合には、
スタッフの問い合わせ対応の負担を軽くすることがホームページに求められます。
このように役割や目的をハッキリさせておくことで、
ホームページの方向性や掲載すべきコンテンツなどが見えてくるのです。

より具体的なターゲットを設定する

訴求力が弱く、宣伝や集客の効果が高くないホームページは、
より具体的なターゲットを設定できていないケースが多いです。
一般的に商品やサービスの「ターゲット」と言うと、
「20代女性」とか「30代以上の男性」などといったものをイメージします。
もう少し絞り込んで、
「10代後半から20代前半の女性」「アラフォー男性」ぐらいとなっていることもあります。
いずれにしてもターゲットが広すぎて、これではターゲットとなる客層に
訴求力のあるホームページを作ることは難しいのです。
ではより具体的なターゲットを設定するにはどうすれば良いのかですが、
「架空の特定人物」を作り上げることです。
マッサージ店は男性をメインターゲットにしていることが多く、
しかも年齢的には少し高めとなっていたりしますよね。
だからと言って「30代以上の男性」をターゲットにするのではなく、
 ・男性、35歳
 ・同い年の妻と8歳の娘、5歳の息子の4人家族
 ・都内の商社に勤務
 ・営業部主任で、営業成績は社内でトップクラス
 ・自宅は23区外の賃貸マンション
 ・通勤には片道約1時間かかる
 ・子供が大きくなってきたので、戸建ての購入を考えている
 ・明るくて人付き合いも上手いが、ネガティブ思考の一面もある
 ・趣味はゴルフだが、現状は家族サービスの合間の打ちっ放しだけ
などといったように架空ではあるものの実際に居そうな人物をターゲットにするのです。
こういった「ターゲットとなる架空だけど実際に居そうな人物像」のことを「ペルソナ」と
言い、会社やお店のホームページ作成はペルソナの設定が重要となります。
先のペルソナで言うと、トップクラスの営業マンなので毎日歩き回っていて、
さらに毎日片道1時間かけて通勤しています。
ですから下半身に疲れが溜まっている可能性が高く、
足裏などフットマッサージを必要としていると推測できます。
明るいもののネガティブ思考の一面もあり、趣味のゴルフにもあまり行けていないので、
精神的なストレスも溜まっているのではないでしょうか。
そうすると、マッサージを通してリラクゼーション効果が得られるとペルソナに
喜んでもらえそうですよね。
このようにペルソナを設定することで、
ペルソナが求めていることや必要としていることが見えてきます。
それを元にホームページに掲載する情報やコンテンツを決めて行けば、
自ずとターゲットに訴求力のあるホームページになるのです。

お客さんが求めている情報を掲載する

ホームページを作る際には、マッサージ店に限らず、
見ている人が求めている情報を過不足なく掲載することが重要です。
例えばお店の場所や料金を知りたいのに、ホームページのどこにも場所や料金に
ついての情報が無いと、そのお店を利用するモチベーションが失われてしまいます。
先の役割や目的、ペルソナの設定とも関わってきますが、少なくとも
 ・お店の住所
 ・お店までのアクセス方法
 ・お客さんが受けられるマッサージの種類
 ・営業時間、定休日
 ・施術時間と料金
といった基本的な情報はマストで掲載しておきましょう。
それ以外にも、実際にマッサージを行うスタッフの紹介やマッサージ以外のサービス、
駐車場の有無なども掲載されていると利用者にとってはありがたいです。

スタッフや施術時の写真を掲載した方が良いが・・・

ホームページには、視覚情報としてスタッフの顔写真や施術時の写真も掲載しておくと、
より見ている人にお店のことが伝わりやすいです。
なのでスタッフの顔写真や施術時の写真をホームページに掲載したいのですが、
写真を掲載する場合には注意も必要となります。
スタッフの顔写真を掲載することで、
利用を検討している人に安心感を与えることができます。
しかし中には、ホームページのような誰でも見られるものに自分の顔写真を
掲載されたくないと思っているスタッフが居るかもしれません。
ですからスタッフの顔写真をホームページに掲載する場合には、
事前にスタッフ1人1人に確認して承諾を得ておく必要があります。
また施術時の写真にはお客さんの姿が写り込む可能性が高いですから、
たとえ顔が写っていなくても写真をホームページに掲載する承諾を得ましょう。
少し大げさですが、後にトラブルになることも考えられるので、
できれば同意書のような書面を交わしておく方が良いですよ。
またスタッフに顔写真の使用を確認する場合には、
ちゃんと「拒否する」という選択肢も用意してあげてくださいね。
もしスタッフの顔写真が使えないなら、似顔絵やイラストをするという方法もあります。
施術時の写真については、フリー素材などでお店に雰囲気に合う画像をネットなどで
探して使うと良いかもしれませんね。

ホームページに掲載する情報の表現には細心の注意を払った方が良い

マッサージ店のホームページを作る際には、
掲載する情報やコンテンツの「表現」にも少し注意を払った方が良いですよ。
実はマッサージ店は「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」
(通称あはき法)によって、広告規制がかけられているのです。
マッサージを含め整体や接骨、整骨などの施術は「医業類似行為」に当たり、
医師のみが行える「医業行為」と明確な区別が法律によってなされています。
そのためマッサージ店が広告を出す場合には、
「治療」や「治る」といった医業行為を想起させる言葉は使うことができません。
それ以外にも、「最高の○○」とか「一番効果がある」など最高・最大・一番といった
表現を使った広告は誇大広告と見なされてアウトです。
さらにマッサージ師の経歴や出身校名、具体的な施術内容などもマッサージ店の
広告には使えないことになっています。
ただ現状では、こういった広告規制はチラシや雑誌など紙媒体での広告のみが対象で、
ホームページは法律による規制対象にはなっていません。
ですからマッサージ店のホームページでは、
紙媒体でアウトとなる表現も使うことができます。
識者の見立てでは「当分ホームページは規制対象にならない」とされているものの、
いつホームページが規制対象になってもおかしくはありません。
突然ホームページが広告規制の対象になって、
1からホームページを作り直さないといけなくなると手間もお金もかかってしまいます。
なので厳格に広告規制を意識する必要はありませんが、多少は広告規制に配慮した
ホームページ作成を心がけた方が良いかもしれないですね。

マッサージ店のホームページ作成費用の目安

マッサージ店のホームページを作るに当たって、どの程度の効果が期待できるかも
気になりますが、やはり「いくらかかるのか?」が一番気になりますよね。
ホームページの規模やどういった機能を付けるかによっても大きく変わりますし、
「誰に作ってもらうか」でも作成費用が大きく変わります。
ホームページを「誰に作ってもらうか」の選択肢は
 ・ホームページ制作会社
 ・フリーランスのWebクリエイター
 ・自分自身
の3つです。
一昔前まではホームページ制作会社に依頼するしかありませんでしたが、最近は
クラウドソーシングサービスでフリーランスのWebクリエイターが簡単に探せます。
またノーコードツールやCMSなど、専門的な知識やスキルを持っていなくても
ホームページが作れるツールも登場してきています。
ですから「誰かに作ってもらう」という選択肢だけでなく、
「自分でホームページを作る」という選択もできるのです。
作成にかかる費用としては、基本的にチームで作業を行う制作会社が一番高く、
次に専門的なスキルと知識を持ったフリーランス。
ツールを使っての自作は、作業の手間を考えなければ、
一番費用をかけずにホームページが作れます。

制作会社は最低10万円、自作なら無料も可能

ホームページ制作会社に依頼した場合には、
「ランディングページ」と言われる1ページだけのものでも10万円はかかります。
3~5ページ程度の小規模なホームページになると、
制作会社では15~20万円といったところが目安ですね。
10ページ程度となると20~40万円ぐらいかかり、
会員登録や予約などのシステムを1から作ると100万円近くかかることもあります。
フリーランスのWebクリエイターは、基本的に全ての作業を1人で行うので、
制作会社に比べて人件費がかかりません。
そのためホームページ作成費用も安く、
制作会社の大体3~5割程度の費用でホームページを作ってもらえます。
3~5ページの小規模なものだと10万円以下、
10ページ程度の規模でも10~20万円程度となります。
ただし基本的に1人で作業するため、予約などのシステムを1から構築することが
できないケースが多いですね。
(既存のシステムを使って予約などの機能を付けることは可能)
ノーコードツールやCMSを使って自作する場合は、
作業にかかる手間を無視すれば「無料」で作ることもできます。
予約などのシステムを1から構築することは難しいですが、
既存のシステムを使って予約や問い合わせ受付などの機能を実装することも可能です。

おすすめはフリーランスのWebクリエイター

一定以上のクオリティのホームページを作るのであれば、
制作会社かフリーランスという選択になりますね。
自作でも高クオリティのホームページは作れますが、
それには専門的な知識とスキルが必要です。
専門的な知識とスキルが無いと、自作では「どこかで見たことがある、ありきたりな」
ホームページとなり、宣伝や集客の効果がそれほど期待できません。
なのでホームページ作成のプロである制作会社かフリーランスに依頼することに
なるのですが、おすすめはフリーランスのWebクリエイターですね。
フリーランスの中には、制作会社がクリエイターとして働き、
ホームページ作成の実績を積んで独立している人がたくさん居ます。
そういうフリーランスであれば、
制作会社に引けを取らないクオリティのホームページを作ることができるのです。
それでいて制作会社よりも大幅に費用が安いですから、マッサージ店のホームページを
作るならフリーランスのWebクリエイターに依頼するのがおすすめです。
ただしフリーランスにはスクールで勉強しただけの人も居るので、
フリーランスのWebクリエイターを探す際には「人を見る目」が問われますよ。

まとめ

マッサージ店のホームページ作成のポイントや料金などについて詳しく見てきました。
今やどんな業種のお店にもホームページは必要不可欠なもので、
有ると無いとでは集客や売上に大きな差が出てしまいます。
とは言えホームページなら何でも良いわけではなく、
しっかりとポイントを押さえたホームページを作らないと意味がありません。
自己流よりマッサージ店の方がマッサージ効果が高いのと同じで、「餅は餅屋」、
ホームページ作成もプロのクリエイターに依頼するのがおすすめですよ。


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