【世界遺産・吉野山】2023年は桜の開花は早め!

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「日本一の桜」といわれる吉野山。桜の時期は毎年多くの人出で賑わいます。今年は吉野山の桜は早くなりそうです。3月22日(水)時点で既に開花していて、見頃になっている桜もありました。

こちらは東南院の様子です。
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続いて桜本坊の様子です。
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桜の本格的な見頃の前に改めて吉野山の桜について紹介します。

吉野山と桜


日本屈指の桜の名所として知られる世界遺産・吉野山。シロヤマザクラを中心に約3万本といわれる桜が鮮やかに咲き誇ります。吉野山の桜の起源は約1300年前に遡ります。修験道の開祖、役行者が山上ヶ岳に深く分け入って修行を重ねた結果、蔵王権現を感得して、桜の木に自ら刻んだと伝えられています。このことから桜の木は「ご神木」とされるようになりました。

以来、蔵王権現を参拝する際に、桜の木を「献木」するという形で桜の木が植え続けられ、現在に至っています。吉野山の桜は山岳信仰と密接に結びついた「信仰の桜」として大切に保護されてきた「文化的景観」なのです。

【エリア別】吉野山 桜の見どころ紹介


吉野山は麓側から下千本、中千本、上千本、奥千本の4つのエリアに分かれています。標高差もある為、下千本から桜は咲き始め、中、上、奥千本の順に開花していきます。約1か月にわたって、桜の花を楽しめます。それぞれのエリアの桜の見どころを紹介します。

下千本

吉野山の入り口にあたる下千本。観光駐車場の近くにある下千本展望所やお野立ち跡から見る桜がおすすめの観賞スポットです。

世界遺産・金峯山寺蔵王堂の前にある四本の桜は四本桜(よもとのさくら)と呼ばれています。

また吉野山駅から金峯山寺へ向かう道の途中にある寺の総門・黒門付近の坂は関屋坂と呼ばれ、この付近に咲く桜を関屋の桜と呼びます。吉野朝宮跡に咲く御所桜も見どころです。
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中千本


中千本の一番の桜の見どころは世界遺産・吉水神社から眺める一目千本。中千本と上千本に咲き誇る桜の雄大なパノラマを見渡せるスポットです。

裏山に後醍醐天皇陵がある如意輪寺付近に咲き誇る塔尾(とうのお)の桜、大海人皇子が奏でる琴の音色によって天女が舞い下りたという言い伝えがあり、静御前が舞を舞ったとされる勝手神社の御所桜も見どころです
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上千本

天王橋から猿引坂にかけての左右にある桜並木はまるで布を敷きつめたように桜の花が咲き誇ることから布引桜と呼ばれています。

吉水神社付近や参陵トンネルを抜けたところから見上げる桜は、満開の桜花がまるで滝の一時にたぎり落ちるようにみえることから滝桜と呼ばれています

竹林院群芳園の池の畔にあり、天女が舞い降りるように見えることからその名がついた天人桜、桜本坊にある夢見の桜は、寺の創建が壬申の乱の際に、のちの天武天皇となる大海人皇子が天皇即位を予見させる桜の夢を見て、戦に勝利した後、夢に現れた桜の木の傍に寺を建てたという伝説に由来しています。

吉野山を一望できる花矢倉展望台も見逃せません。
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奥千本

吉野山で最も奥に位置するエリア。世界遺産・金峯神社には兄の源頼朝に追われた源義経が潜んだといわれる「義経隠れ塔」があります。

世界遺産・水分神社から山道を10分ほど登っていくとある高城山展望台、歌人西行が修行の為、滞在した西行庵周辺の桜がおすすめです。

4月10日から12日にかけて行われる「花供会式」は蔵王権現のご神木である桜の満開を御本尊に報告する金峯山寺の伝統法会で1,000年以上の歴史を誇ります。吉野山の桜が信仰に根付いていることを伺い知ることができる行事です。





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