キッパーをルノルマンと同じ読み方をしない理由

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占い

こんにちは。
大変ご無沙汰しております。半月です。

今日は以前から時折聞こえてくる「キッパーはルノルマンと同じ読み方をしていいの?」について少し私なりの考えをお伝え出来ればと思っております。
同じ方法で読むことに決めていらっしゃる方、ルノルマンと同じリーディング方法で何ら違和感をお感じにならない方は、お読みにならないことをお勧め致します。


さて
キッパーとルノルマン、デッキ構成枚数もキーワードの設定や象徴もやや似ている面が多い為、同じ読み方でいいのだろうとお考えの方も多いかと思います。
実際、そのように読めばいいと謳っているリーダーさんもいらっしゃいますので、それで読めない、とかそれはいけないというつもりは毛頭ございません。

あくまでも私が学んで実践してきた中で、「同じでは読めない、意味を取り違えてしまう」という実感があるので、(私も一応ルノルマンも使うのですが)敢えて同じ読み方はしていません。


大きく違う点としては
・ミラーリングを読まない
・ピンカードを読まない
・ナイティングを採用しない
・ルート読みしない
あたりでしょうか。厳密に言えば他にもございますが、目立つところだとこの辺りです。
ではその理由について簡単ですがご説明して参ります。




キッパーを読む際に私が採用している”ポジションを重要視する読み方”、これが最大の理由です。

キッパーは基本的にキーカードを中心にした十字配列(上下左右)の影響を加味してキーカードの意味づけをしていきます。
これは人物カードに限りません。キーは全てです。
その際にあるカードがキーカードの(特に)左右どちらにあるのかで、その読み方・意味合いが大きく変わるという特徴がございます。

例えばあくまでも一例ですが、ネガティブな要素を示す一枚がキーカードの後ろ隣にあった場合
→過去にあった困難、克服し難い困難、大きく現在に悪影響を及ぼしている困難
等を示します。

一方同じカードがキーカードの前隣にあった場合
→これから遭遇すると想定される困難、克服可能な困難、影響力が弱まる可能性のある困難、等

という風に
同じ「困難」でも大きく意味が変わってきます。

それとキッパーは基本的に
キーカードから繋がっていないポジションは読まない
そして
キーカードから繋がる上下左右や斜め方向
を読み解いていきます。
その”繋がり”に未来や過去、経緯や今後の動きやキーカードに当てた対象者の心情や考えが具体的に示されています。

ですのでルノルマンのように、最善の方法を探っていくようなルートリーディングは用いませんし、「◯◯のカードはキーカードからは遠くにあるから△△」といった解釈もしません。
そのセオリーに沿っていくので、自ずとピンカードも読みませんし、8✖️4+4の配置も縦横斜めの枚数が均一でない為使用しませんから、これも最下段の4枚は●●を意味する、といったこともしません。

GTの場合ですと、キーカードが上下左右の端に配置された場合にも、それには意味がありますのでやり直しはせず、そのポジションで読み取っていきます。

ルノルマンと違って【読むポイントをかなり絞り込む】占術かもしれません。
GTを展開しても、そこからは”状況・相関図を読む”のですが、”最善の方法”を読み取ることはしません。その方法はありますが、GTとは別に展開します。
(別展開については今回は割愛します)
GTはあくまでも「地図」や「相関図」といった位置付けです。


タロットやルノルマンの読み方に慣れていると、この「不必要なものをバッサリ切る」読み方は、読み取った情報が不足しているのではないか、という心もとない気持ちになります。
ですが、
・必要な情報を整理する(要らぬ情報は排除しておく)
・占的を絞り込む(依頼されていない余計な情報は入れ込まない)
・対象者のみに集中する

という点では、優れた占術です。
心情をより深く補填したり、可能性を探る要素を織り込みたければ、それらが得意な他占術をそこに加えていくと、より占断の幅も奥行きも出てきます。
(キッパーでも心情や考えといったものを読む方法はありますし、実際キッパーGTのご依頼の場合はそれらも採用してリーディングしています)
結果は他占術とちゃんとリンクしますから、これまでも乖離で困ったという経験はございません。

キッパーのグランタブローは、実に簡潔に、かつさまざまなことを教えてくれます。
メイン占術として使うには少し時間がかかるかもしれませんが、サブ占術としてサブ以上の役割を担ってくれる、頼もしい占術です。
もしご興味がおありでしたら一度手に取ってみて下さい。
”シンプルに読む”ことの難しさと強さを実感頂けるのではないでしょうか。


お忙しい中、貴重なお時間を頂き最後までお読み下さって誠にありがとうございました。

Halfmoon+(半月)


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