壁掛けTV採用 5つの注意点

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ここ数年でTVを壁に掛けたいとご要望いただくことが多くなりました。
壁掛けTVにすると、部屋がすっきりと見え、スタイリッシュな雰囲気になるためとても人気があります。
しかし、導入するには注意すべき点がありますのでお知らせします。

①TV自体と壁掛金具の選定
TVを壁に掛けるには、専用の金具が必要です。
注意すべきポイントはコンセントや壁内配線の位置になります。
それらと干渉しない金具を選ばないとTVが思ったような位置になりません。
せっかく新築でTV掛けを計画したのに、コンセントがTVからはみ出てしまったり、家具や壁と綺麗に揃わない配置になるとショックは大きいですよね。
そのためTV掛けを計画する際は、「TVと金具を決めておく」ことが重要となります。
もちろん、強くこだわらなければTV掛け工事自体はできると思います。
汎用品の金具も多く出回っており、ある程度融通が効くように作られています。
ここでのお話は「できる限りリスクを避けるには」という内容です。
家が出来てから、コンセントや配管を動かすと変更工事で何万円もかかりますので、十分に配置をご検討ください。

②壁の補強を行う
TVは非常に重たいものですので、壁を補強する必要があります。
石膏ボードのみでは安全性は低いです。
たまに、「壁の裏に柱があるので、ある程度固定できるので大丈夫です。」と案内されているケースを聞きます。
金具に対してビス固定できる本数が少ないと、地震で揺られたときに破損する危険性があります。
必ず金具全数ビス固定ができるようにご計画ください。
特に、アーム型というTVの角度を自由に変えられるタイプは壁への荷重が集中しやすいです。
薄い合板ではなく、厚みのある木下地で支持するよう依頼してください。

③壁内配管の本数について
TV掛けにする場合、TVから各器具(レコーダーやゲーム機など)の配線は隠したいですよね。
そのため壁の中に配管を計画する必要があります。
CD管やPF管が使用されているケースが多いかと思いますので、その本数や管の太さをご確認ください。
直径16mm〜28mm程度がよく利用されています。
LANケーブルやTVアンテナですと、22mmや28mmあれば2本とも通すことができるでしょう。
HDMIケーブルは大きいので、28mmに1本が限度でしょう。
「壁の中に何をいくつ通すのか」よくご検討下さい。
ちなみに私なら28mmの配管3本から提案をしていきます。
HDMIで2本、LANとTVアンテナで1本です。
ゲーム機やその他器具があれば追加配管を案内するか、それは壁内を通さないでおくか打ち合わせします。

④壁内配管の「曲げ」について
本数と共に大切なことは「配管の曲げ」です。
理想はシンプルに、「入口から出口まで」真っ直ぐであることです。
配管が曲がっていると、HDMIケーブルなど頭の大きなケーブルを配線する難易度は上がります。
電気計画図できちんと「入口から出口まで」が真っ直ぐ並んでいるか確認すると良いです。

⑤流行の終わり・設備の老朽化を覚悟する
こちらは本末転倒なお話ですが、、TV壁掛けもいずれは時代遅れになります。
スマートフォンが普及して約10年で世の中が一変したように、TVの壁掛けが今後もいいものであり続けるかは分かりません。
10年後には「一昔前流行った手法」となっている可能性は高いです。
TV壁掛けは建築工事と一体化しているため、不要になった際でもそのまま残ります。
TVを外した壁は汚れていたり中途半端な高さにコンセント類があったりするので目立ちます。
そういったリスクも含めて採用をご検討下さい。

以上いかがでしたでしょうか。
皆様の何かのお役に立てれば幸いです。
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