診断名よりも大事なその後の支援体制と子どものフォロー

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みなさん、こんにちは!
jiyuudeitaiです。
集団生活をするようになると、幼稚園や保育園などで、気になるところがあった場合、先生や保育士の方から、保護者の方に保健センターや療育センター、発達に詳しい病院を紹介されることがあるかもしれません。
市町村の健康診断で、発達のおくれなどが指摘され、療育センターを紹介される場合も多いですが、園や学校にあがってから、指摘を受けるお子さんもいます。
発達の遅れとはちがいますが、HSC(Highly Senditive Child),人一倍敏感な子、も最近、登校しぶり関連で、学校になじめない理由としてあがることがあります。
私が、約24年前、心身障害学を大学、大学院で学んでいた時には、なかった診断名も多く、実例を見ながら学びを続けていますが、配慮すべきことが分かれば、大げさに考えなくてもいいのではと感じています。

診断名がつくと、保護者の方は「なんで?」と衝撃を受けると思います。
なかには、「診断名が付いて安心した。周りに説明もしやすい」というお母さんもいます。
でも、ボーダーだと診断名が違うことが後にわかることもありますし、診断を受けた後のアドバイスが必要だと考えています。

なかには、保護者の方が、「診断名に疑問」を抱え、セカンドオピニオンをもらいに行き、判明することもあります。

それと、その診断を受けた後、どんなことに気を付けたらいいのか、学年を追うごとに出てくる悩みにどのように対応したら、いいのか、市町村の相談窓口を知っておくといいです。

何も困ったことがなければ、特に利用はしなくていいでしょうが、社会生活を送るうえでハンディになることがあれば、周囲にどのように対応してもらうのがいいか、説明しなければ誤解を受けますし、理解してもらえれば過ごしやすくなると思います。

学校では、保健室の養護教諭や特別支援の免許を持っている先生でないと、発達障害やHSCなど、配慮が必要なお子さんについて、よくわからないと思います。
保護者の方が医療機関などで診断やアドバイスを受けているなら、それについて、事前に担任に説明し、具体的な対応を望むなら、その障害について書かれた書籍などを参考文献として、コピーするなどして、渡しておくとよいと思います。

息子の通っていた幼稚園は、積極的に障害のあるお子さんを受け入れていましたが、車いすなど見た目で分かる障害児は、「車いすを押すのを手伝おう」などと幼児でも手助けが必要な場面が分かりますが、見た目でわからない、「興奮しやすい」、「新しい環境が苦手」というのは、小学生でも「ちょっと変な子」と思ってしまい、その子の特性を理解するのは難しいです。

これは、大人でも偏見を持つ人がいるので、子どもなら尚更、悪気はないけれど、「この子なんだろう?」と思ってしまうこともあるでしょう。

隠すのではなく、周りの子どもたちにも、特性を理解してもらえるように、説明した方が、トラブルは少ないように思います。

わが家の子どもたちは、特にHSCでも発達障害でもないのですが、長期不登校になった息子は、落ち込みやすい、考えすぎ、人前では明るくしていないといけない!という性格です。
これは、私の性格に似ているので、気持ちがよくわかります。
息子は、長期不登校のときは、鬱状態でした。

担任の先生は若くて、不登校児童の担任は初めてでした。

息子の長期欠席を「体調が悪い」と説明してくれていましたが、友だちの多い息子に対し、「なんで来れないの?」としつこく先生に聞いてくる児童が多くて、困ってしまったようです。

私は、「気分が落ち込んでしまい、家で休んでいるので、落ち着くまで、そっとしてほしいと伝えて下さい」と担任に伝えました。

当時、小学3年生、高学年になると、「これは聞いてはいけない」などと、気を遣う子も増えてきますが、中学年くらいだと、「どうして?」と純粋な疑問をぶつけてきます。

障害のことも不登校のことも、保護者は隠したいこともあるかもしれませんが、純粋な疑問には、きちんと答えておいた方が後々よい気がします

高学年になると、「ききたいけど、きいては失礼」などと思うと、同じような子に会ったときにも、同じことを思い、ずっともやもやしたまま大人になってしまいます。

だから、私に直接、質問をぶつけてきた子にも、「今は息子は、落ち込んでいて学校に行く元気がないんだ。料理が好きだから、毎日、料理の腕を磨いている」というと、そのお子さんは「料理だけ?」と不思議そうでしたが、小3なんてまあ、そんな反応でしょう、、。

「元気になるまで、みんな待っていてね」と言えば、疑問は残ってもそれなりに納得してくれます。

周囲のママ友にも聞かれたり、家を空けられない理由を、正直に伝えていましたが、私にとっては、その方が楽でしたし、不登校の息子を否定したくない、という気持ちもありました。

診断名やハンディに対して、克服するよりも、うまく付き合っていく術を親子で身につけられると、生きやすくなると思います。


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