ジャマイカにウサイン・ボルトという陸上選手がいます。
有名な短距離選手なので、ご存じの方も多いと思います。
ある年の世界選手権で、ボルト選手率いるジャマイカチームが400mリレーの決勝に出場しました。
日本チームも決勝まで勝ち進んでいます。
スポーツ観戦が好きなわたしはテレビの前で待機。ジャマイカが強いチームであることは十分わかっていましたが、全力で日本を応援するつもりでした。
そしてもう間もなくスタートというところで、
「バトン」
「落とす」
「メダル」
という3つの言葉(単語)が頭の中にぽーんと投げ込まれました。
どう表現したらよいのか、うまく言い表せないのですが、自分で考えたのではなく、誰かが言ったのでもなく、言葉が浮かんだのとも違います。
頭の中に速達が届いた感じです。
日本チームを応援しているわたしは「バトン」「落とす」「メダル」から、バトンがつながらず、メダルを獲得することはできないのかと思いました。
いよいよスタートです。
日本チームのバトンはつながっています。
そして目を疑う光景が、、、
ボルト選手が負傷のため、トラックに倒れこんだのです。
当時の画像を確認したのですが、ボルト選手の手からバトンは離れていました。
日本はゴールし、大会史上初の銅メダルとなります。
感動と興奮が冷めたとき、スタート前の言葉を思い出しました。
「バトン」「落とす」「メダル」
そういうことだったのかと、、、驚きました。
ボルト選手は現役最後のレースでした。この試合に勝てば5連覇だったそうです。
日本チームが実力で勝ち取ったメダルですが、ジャマイカチームの途中棄権による影響は否定できません。
2017年の世界陸上ロンドン大会の出来事です。