【偏見と独断】地方公務員に向かない人の特徴 3選

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ビジネス・マーケティング
どうもこんにちは。
5回の転職と500冊以上の読書量で、理想の働き方を手に入れたプロリーマンのハタケとまとです。

大卒後、営業として4年働いた後に、地方公務員として3年間働いていました。


今回は地方公務員に向かない人の特徴について、経験と、独断と偏見に基づいて紹介していきます。


ちなみに、ここで言う「向かない」とは仮に地方公務員になったとしても、数年のうちに転職する人のことです。
つまり、一度は役所に勤めたとしても、「もっと別の仕事が向いている」と気づいて転職していくタイプの人ですね。


もしあなたが地方公務員を目指すなら、この特徴に当てはまるかどうかかでメンタルを健康に保ったまま仕事を続けられるかどうかの判断ができます。

それでは早速いきましょう。


1.スペックが高い

まあこんなこと言うと、現役の公務員の方から槍とか石を投げつけられそうですが、地方自治体が担う仕事の難易度は低いです。

基本的に役所の意思決定は①ルール(法令や内部規則)②前例によって下されます。イメージとしては①のルールで判断できない場合、②の前例を引っ張り出してきて意思決定する順番です。
ちなみに、②の前例はその役所単体の中での前例か、なければ他の自治体や類似案件の前例を参照とすることが多いです。


したがって、全く新しいことをする必要がないので、民間企業が当たり前のようにやっている商品開発やマーケティング、営業といった比較的、知的生産性の高い業務は求められません


そんな中、本来、創造的であったりリスクの高い事象に対して最適解を出せるハイスペックな人材は役所の仕事に物足りなさを感じてしまいます。

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まあ、簡単に言うとミシュランの三ツ星シェフに卵かけご飯を作らせているようなもんです。そりゃ、つまんないだろうと。

したがって、職員に求められる低レベルな仕事はハイスペック人材にフラストレーションを蓄積させます。これが数年も続けば、転職したくなるのは当然ですよね。


仮に、転職という選択肢を取らなかったとしても、卵かけご飯ばっかり作っていたら、斬新で深みのある料理をつくるスキルが劣化していくことは容易に想像できます。


2.一匹狼タイプ

地方公務員にかかわらず、行政は良くも悪くも団体戦です。
市民に手紙一通送るだけでも課長のハンコ(決裁)が必要になる組織です。たとえ優れた提案ができる人材であったとしても、周囲と協調したり、上司がハンコをくれなければ何も行動に移すことができません。


こうした前提がある中では、根回しとか、ご機嫌取りできる人間が気に入られます。つまり、求められているのは優れたアウトプットではなく、協調を前提とした誰にも大きなリスクが生じない無難なアウトプットです。

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私が市役所で勤めていたころを思い返しても、一匹狼タイプで昇進している職員なんて一人もいませんでした。

自分の意見はないけれども、周囲の意見の折衷案を作れたり、自分の提案を利害関係者の意見をもとに妥協できる人が管理職の多数を占めていました。
結果的にそういったスキルを持っている人材の方が管理職の適性があるということなのでしょう。


したがって、孤高貫く一匹狼タイプは「せーの」でゆっくり進む組織では居心地が悪くなってしまいます。

仮に退職せずに続けたとしても組織の隅でくすぶる存在になってしまう可能性が高いです。


3.リーダー気質

一見、リーダー気質はどんな組織でも優れたスキルのように思えますが、公務員の場合さにあらず。

日本の総理大臣がコロコロ入れ替わるさまを見てみれば、一目瞭然です。
仮に組織を率いる素質に優れていたとしても、利害で対立する反対勢力に引きずり降ろされてしまいます


これは地方公務員においても同様で、役所という組織ではカリスマ性も優れたリーダーシップも本質的には求められていません

先述のように周囲の意見により折衷案を作ることができたり、自分の考えに妥協できる人材が管理職という立場には求められています。


ただ、リーダー気質を持つ人が全く出世できないかというと、そうではありません。リーダーシップをゴリゴリに前面に押し出す前に、ある条件をクリアすれば、組織内で認められる可能性があります。


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その条件とはシンプルに『成果』です。


例えば、業務効率を向上させたり、サービスの質を落とさずに予算を圧縮したりするなどの提案で成果を出すことです。
成果があれば、その人の発言には説得力が備わり、リーダーとしての発言にも重みが出て周囲が同調してくれます。

ただ、注意が必要なのは「リーダーシップを発揮する前に成果を出す」ことです。リーダーシップを使って成果を出そうとすると、危険分子とみなされ、反対勢力の抵抗にあってしまうからです。


この辺は一般企業と通じる部分がありますね。

私も市役所で勤めていた時に業務効率の向上に取り組んだことで、ある程度上司からは信頼を得ることができ、割と細かいことは言われずにやりたいように業務をさせていただけていました。




いかがでしたでしょうか?

なんだかずいぶんネガティブな内容に聞こえたかもしれませんが、現実を見てみれば納得いただけるのではないでしょうか。


誤解していただきたくないのは、私は地方公務員の仕事もなくてはならないものだと思っていますし、一部のぶら下がり職員を除いてそこで働く人をリスペクトしています。

公務員への転職や就職を考える方に現実を知っていただき、そのスキルを無駄にしてほしくない、という思いから地方公務員に向かない人の特徴を紹介させていただきました。

参考になれば幸いです。


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