レビー小体型認知症-老年期 ゴードン-1-アセスメント

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【はじめに】 

このブログでは、アセスメントと看護計画の見本をご紹介します。 

当ブログの内容は、ご自身の課題や実習への使用に限り、自由に使用して良いです!
※ ただし、あくまでも見本なので、自己責任で使用してください。 

私が看護学生の時、先生や先輩の見本を確認させていただき、 
「なんだこんな風に書けばよかったのか!」と、書き方が 一気に整理できるようになりました。 
プロの作成方法を見ることで、理解が進み、知識が身につき、文章力をつけることにも役立つと考えています。
ぜひこのブログを参考にして、アセスメント力を向上していただければ幸いです。

【留意点】
当ブログの内容を無断で複製・転用・配布することは、禁止します。 
・内容は適宜、最新の内容に更新することがあります。
・看護学生さんの力になれるレベルを目指して作成していますが、アセスメントや看護計画の作成時間は、事例によって異なります。

【サービス紹介】
 事例の見本を作ってほしい! アセスメントの書き方がどうしても分からない! といったお悩みの方は、こちらのサービスを利用もございますので、 興味がある方は、気軽にご相談ください。 
※ 時期によっては対応できないこともあるのでご了承ください。

【今回の情報】

〇基本情報
・氏名:B氏
・性別:男性
・年齢:65歳
・現病歴:レビー小体型認知症
・既往歴:高血圧
・身長:172 cm
・体重:78 kg
・家族構成:妻(62歳)、息子(35歳)、孫(5歳)
・職業:退職済み(元自動車工場勤務)
・性格:親切で落ち着きがあるが、頑固な一面も
・嗜好:和食が好き、特に寿司と天ぷら
・飲酒:週に2,3回、ビールを1杯程度
・喫煙:以前はしたが、健康のため20年前にやめた
・趣味:庭いじりと釣り
・食事:B氏は食事摂取量が全量で、自力で食事を摂ることができる。しかし、認知症による混乱時にはスプーンをうまく使えず、妻が介助している。
・水分:一日の水分摂取量は1200mlほどで、自力で摂取している。しかし、水分摂取の際にコップを安定させるために時折、息子が手助けをしている。
・嚥下力:一部の食事でむせることがあるため、食事は慎重に行われている。
・認知機能:レビー小体型認知症のため、時折混乱や記憶の欠落が見られる。
・睡眠:夜間の睡眠はほぼ7時間程度となっており、睡眠剤は使用していない。
・服薬:高血圧の薬は妻が管理し、飲み忘れはない。
・コミュニケーション:混乱しない時は普通に会話ができるが、混乱時には短気になることもある。
・歩行 移乗:歩行には杖が必要で、移乗は一部介助が必要となる。
・排尿:一日に5回、量は各200ml程度で、自力で行っている。
・排泄:一日に1回、量は正常で、自力で行っているがトイレットペーパーの使用に苦労する時がある。
・入浴:週に2回入浴しており、立ち上がる際には妻の介助が必要となる。
・着脱:ボタンの取り扱いが難しく、シャツの着脱には妻の介助が必要となる。
・アレルギー:特にアレルギーの報告はない。
・信仰:特定の信仰は持っていないとのこと。

〇入院経緯
"B氏は日常生活中に突然立ちくらみを感じ、それが続いたため息子が病院に連絡を取りました。病院での検査結果から軽度の脳梗塞の疑いが浮上し、これまで脳梗塞の既往がなかったB氏は、その深刻な結果により緊急入院することとなりました。

原因としては高血圧の管理が不十分であったと考えられています。この事態をきっかけに、家族全員は健康管理の重要性を再認識しました。また、入院の事実はB氏が抱えていたレビー小体型認知症の症状から、症状管理についての治療も開始されました。
B氏の回復を願う家族は、病院でのケアを積極的に行う決意をしました。

〇治療経過
"B氏の入院初日には全身の詳細な検査が行われ、その結果脳梗塞の疑いが確定しました。すぐに治療が開始され、血液の流れを改善するための薬物療法が導入されました。数日後には立ちくらみの症状が改善し、血圧管理のための新たな薬剤も追加されました。これにより、B氏の日常生活では定期的な血圧測定が必要となりました。

同時に、B氏のレビー小体型認知症に対する治療も進行し、症状の改善が見られました。入院中、B氏は医療スタッフと良好な関係を築き、治療の進行に前向きに取り組んでいました。家族も積極的にB氏の状態を把握し、医療スタッフと連携してB氏の健康状態を管理しました。
B氏は徐々に入院生活に慣れ、治療に協力的な様子です。その結果、健康状態は徐々に改善し、病院生活も安定しました。現在でも継続的な治療とリハビリが行われており、B氏は退院に向けて頑張っています。

〇バイタルサイン
(入院初日)
 体温36.5℃、脈拍78回/分、血圧138/82 mmHg、呼吸数16回/分、SpO2 96%。
(入院一週間後)
 体温36.6℃、脈拍75回/分、血圧130/78 mmHg(血圧管理薬の変更により改善)、呼吸数16回/分、SpO2 97%。
(入院二週間後)
 体温36.4℃、脈拍74回/分、血圧128/76 mmHg(血圧は安定し、続けて良好)、呼吸数15回/分、SpO2 98%。

〇言動
入院初日、B氏は「なんでこんなことになってしまったんだろう…」とつぶやいていた。
治療開始後、B氏の妻は医師に「高血圧の薬、ちゃんと飲んでいたつもりだったんですけど…」と薬の管理について悔いがある様子だった。
一週間後、B氏は改善してきた健康状態に対し「少しは元気になってきたみたいだな」と前向きな発言が聞かれている。
B氏の息子は「父さんが元気になるためには何が必要ですか?何でもします」
と協力体制について話をしている。
入院二週間後、B氏は家族に対し「皆、ありがとう。これからも頑張るから、よろしく頼むよ」と感謝の言葉を述べていた。

〇内服薬
・ロサルタン錠(血圧降下剤):1日1回、朝食後に服用。
・ドネペジル錠(認知症治療薬):1日1回、夕食後に服用。
・アスピリン低用量錠(血栓予防薬):1日1回、朝食後に服用。
・フルバストロン錠(尿酸降下剤):1日1回、夕食後に服用。
・プラバスタチンナトリウム錠(高脂血症治療薬):1日1回、就寝前に服用。

〇採血データ
・総蛋白 (Total Protein):6.5 g/dL
・アルブミン (Albumin):4.1 g/dL
・BUN (Blood Urea Nitrogen):19 mg/dL
・GFR (Glomerular Filtration Rate):68 mL/min/1.73m2
・K (Potassium):4.2 mmol/L
・Na (Sodium):139 mmol/L
・Hb (Hemoglobin):14.3 g/dL
・WBC (White Blood Cell Count):6000 /μL
・血糖値 (Blood Glucose):98 mg/dL
・AST (Aspartate aminotransferase):25 U/L
・ALT (Alanine aminotransferase):22 U/L
・CRP (C-reactive protein):0.2 mg/dL
・LDH (Lactate dehydrogenase):210 U/L
・CPK (Creatine phosphokinase):120 U/L
・Ca (Calcium):9.5 mg/dL
・Cl (Chloride):103 mmol/L
・ヘマトクリット (Hematocrit):41%
・プレートレット数 (Platelet Count):200,000 /μL

【アセスメント】

1.健康知覚-健康管理

〇健康状態、受診行動、疾患や治療への理解、運動習慣、服薬状況、身長、体重、BMI、飲酒、喫煙の有無、既往歴
●健康状態
B氏は65歳の男性で、レビー小体型認知症の診断を受けている。健康状態の評価は疾患の進行と共に変化する可能性があり、特に認知症は日常生活全体に影響を及ぼす可能性がある。B氏は記憶の欠落や混乱が時折見られ、これらはレビー小体型認知症の典型的な症状である。B氏は食事や水分摂取、排泄など基本的な生活動作を自力で行うことができるが、混乱時や具体的な動作(スプーンの使用やコップの安定)に問題が見られるため、家族の介助が必要となる場面がある。看護の課題としては、これらの自立性を維持し、可能な限り生活の質を高めること、また混乱時のケアの提供が挙げられる。

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