南満州鉄道、と言っても若い方にはピンとこないかもしれない。日清日露戦争に勝った日本は、中国大陸の一部に口出しする(進出する)ことができるようになり、滅びた清の皇帝を担ぎ出して新しい国を作った、それが満州国であり、その満州のインフラ整備を進めるために作った国策会社が南満州鉄道である。
その満鉄に勤務していた祖父は、つまりは本来長男ではなかったので、先祖代々の土地を受け継ぐことができず、大陸へ渡った、というわけである。
【華中鉄道】 ・・・華北は日本軍の占領度合いが強かったが、華中鉄道の場合は、なんと日本と中華民国政府・南京国民政府との合併特殊法人となっていた。実体としては日本の国策会社ではあるのだが、たてまえ上は、異なる国の異なる鉄道となっていた。
ちなみに、若者には理解できないかもしれないが、こういうのもあったのでご参考まで。
【朝鮮総督府鉄道】 ・・・朝鮮半島を走る鉄道であり、南満州鉄道へと接続していた。当時の朝鮮は、日本統治下であり、満鉄や華北・華中鉄道とは大きく異なり、別の国の鉄道ではなくあくまでも日本国内の鉄道である。
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南満州鉄道といえば、特急あじあ号が有名だが、