機械設計と言ってもその仕事は様々。機械設計の仕事内容とは

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ビジネス・マーケティング
仕事の一種として機械設計という言葉が使われます。機械設計と一括りにされがちですが、その仕事内容は1つではありません。機械設計で就職したとしても、どこの会社に行くか、同じ会社でもどの部署に配属されるかで、その仕事内容は変わってきます。
そこで機械設計の仕事内容について、どのようなものがあるかそれぞれ紹介します。

1. 機械設計の仕事内容

機械設計と言うと、実際に機械設計のエンジニアをしていない方だと設計開発のイメージを持たれると思います。
機械設計には仕事の流れがあり、簡単に言うと下のような流れになります。
アイデア出し
お客さんの要求に合わせ概要の設計
モノの製造に向け、より詳細な設計
製造ラインの設計と製造
お客さんへの売却とその後のアフターケア

これを機械設計らしい言葉で表現すると下のようになります。
概念設計
基本設計
詳細設計
生産設計
アフターサービス
(お客様への売却は正確には営業部隊です。機械設計のエンジニアは売却後のアフターサービスを担当します)

基本的には各業務につき1つの部署や課がわりふられ、1つの場所で全てもしくは複数の業務を担当することは少ないでしょう。ただ規模の小さい会社やプロジェクトだと複数の業務を担当することもあります。次に各仕事内容について簡単に説明します。

2. 各仕事の詳細説明

ここでは先に紹介した仕事について、それぞれ詳細を説明します。

①概念設計
大まかな製品仕様をここで決めます。多くの方々がイメージする設計開発はおそらくこの分類になるでしょう。お客様に製品を売るためにどのような製品を製造するべきかをまずは計画し、形にしていきます。ここでは市場のニーズや自社の技術などをベースに検討を進めます。

②基本設計
実際に開発した製品をお客様に売ろうとしても、お客様のニーズも様々です。そのため開発した製品をさらにそのニーズに合わせ設計変更していく必要があります。その仕事を担当するのが基本設計です。
ここでは製造した現物がないこともあり、よくCAEを使ったシミュレーションが行われています。お客様のニーズや自社技術、シミュレーションやその他計算を駆使し、お客様に満足いただく製品の設計を行います。

③詳細設計
基本設計でお客様のニーズにあった設計ができた後は、製造に向けた図面や資料の準備が必要になります。基本設計では主に仕様と言った数値だけの世界の話でした。しかし、実際にモノを製造する段階になると、形状や他機器との据え付け、各箇所の詳細な強度計算など検討すべきことが更に多くなります。
その仕事を担当するのが詳細設計です。概念設計や基本設計は検討すべき内容がどちらかと広く浅くというイメージで、詳細設計は狭く深くというイメージです。

④生産設計
ここでは詳細設計で設計した図面にもとづき、モノを製造します。当然生産するための設備についても設計は必要となります。
中には生産設備を作らず、人力だけで加工や組み立てを行う製品もありますので、その場合は生産設計はありません。

⑤アフターサービス
お客様への引き渡しまでは詳細設計で担当しますが、その後のアフターサービスはまた違う部署が担当することになります。納入後に製品に故障があった時やその後のメンテナンスなど、その作業に必要な図面や図書、部品の手配などを担当します。

2. その他にもある機械設計の仕事

先に紹介した他にも機械設計として企業に勤めると、他にもさまざまな仕事をすることになります。どんなものがあるか紹介しましょう。
〇製造や工事現場スタッフ
これは実際に作業をする方を指すのではなく、作業する方々を管理及び指示する立場の方々を指します。現場の作業員と私たち設計部隊の間に立ち、現場の工程管理やトラブル対応を担当します。
〇検査スタッフ
製造された部品やメーカーから納入された部品などが問題なく仕上がっているか検査する仕事です。

まとめ:機械設計と一言で言っても仕事内容はさまざま

機械設計に携わっていない方からするとイメージがわかないかもしれませんが、機械設計と一言で表せてもその仕事内容はとても多岐にわたります。それぞれの仕事で身につけるスキルや知識も違い、検討する内容も変わってきます。そのため、人によって向き不向きが出てくることもあるでしょう。今後機械設計の仕事に就きたい方、または機械設計の仕事をしていて転職を考えている方は、この記事を参考に自分が就職する先を考えてみてください。
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