健康寿命が一番長い国の特徴

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こんにちは、元公認会計士のeesky福島です。

今日から10月ですね!

昨日も書きましたが、私はこの時期の気候が大好きです。

将来は、海外を含めこれぐらいの気候の地を転々とするような生活をしてみたいものです。


さて、
本日は「健康寿命が一番長い国の特徴」というテーマでお話させて頂きたいと思います。

というのも、心身ともに健康で長く人生を楽しみたいというのは、
誰もが考えることかと思いますが、
その際の指標は単純な寿命ではなく、健康寿命が大事なってくるからです。

●健康寿命とは
健康寿命とは、WHO(世界保健機関)によって提唱された健康指標で、「日常生活に制限ない期間の平均」です。これは、日常生活動作が自立し、健康で過ごせる期間のことを指します。

日本は世界の中でも健康寿命が長い方なのですが、平均寿命※1も年々長くなっているため、
平均寿命と健康寿命との差が大きくなることが懸念されています。

平均寿命と健康寿命との差が大きくなると、介護が必要な期間が長くなり、
個人の生活の質が低下するとともに、医療費や介護給付費などの社会保障負担も大きくなります。

そこで、厚生労働省は国民の誰もがより長く、元気に活躍できて、全ての世代が安心できる「全世代型社会保障」の実現のため、人生100年時代を迎えようとする現在において、2040年までに健康寿命を男女とも2016年と比べて3年以上伸ばし、75歳以上とするという目標「健康寿命延伸プラン」を掲げています。


●世界の健康寿命と日本の健康寿命の比較
WHO(世界保健機関)が発表している183か国を対象とした2016年の世界の健康寿命は、
日本は健康寿命が長い国の2位にランキングしています。
1位はシンガポール、3位はスペイン、4位はスイス、5位はフランスです。

健康寿命の長い国の順位 国名 健康寿命(年)
1位 シンガポール 76.2
2位 日本 74.8
3位 スペイン 73.8
4位 スイス 73.5
5位 フランス 73.4

世界の健康寿命の比較だけを見ると、日本は世界の中でも生涯、健康で過ごせる人が多い国だと言えますが、平均寿命と健康寿命の差は以下の通りとなります。


●平均寿命と健康寿命の差
世界183か国のデータ中、健康寿命が長い国トップ5の国々の平均寿命と健康寿命の差は、シンガポールが5位に入っている以外は30位以下で、下位にランキングする結果となっています。
健康寿命が長い国は、平均寿命が健康寿命以上に長いため、平均寿命と健康寿命との差が大きくなり、健康が損なわれて介護が必要となる期間も長くなる傾向があります。

健康寿命の順位 国名 健康寿命(年) 平均寿命(年) 平均寿命と健康寿命の差(年) 平均寿命と健康寿命の差の順位
1位 シンガポール 76.2 82.9 6.7 5位
2位 日本 74.8 84.2 9.4 31位
3位 スペイン 73.8 83.1 9.3 30位
4位 スイス 73.5 82.9 9.8 35位
5位 フランス 73.4 83.3 9.5 32位
*なお、平均寿命と健康寿命の差が少ない国はというと、ソマリア、シエラレオネ、赤道ギニアなどのアフリカの国々です。これらの国は、平均寿命(53.1~59.5年)も健康寿命(47.6~53.8年)も短いのが特徴です。


上記のデータを見て頂くと分かる通り、
シンガポールが健康寿命のデータではトップです。

日本は、平均寿命こそ長いですが、
最後の10年ぐらいは寝たきりになるのが一般的という事です。

では、なぜシンガポールの健康寿命が長いのかというと、そこには国の社会保障制度が大きく起因しています。


●シンガポールの社会保障
上記データの通り、シンガポールは健康寿命も平均寿命も長いうえ、二つの寿命の差も少なく、生涯健康で過ごせる期間が長い国です。
シンガポールについては、国の少子高齢化が進んだことを受けて2014年に社会保障・医療保障制度が改正されました。国民の給与の一部が強制的に老後の資金や医療費用の口座に貯蓄され、その口座から年金や医療費など、国が認める用途にだけ貯蓄したお金が使用されます。
自分の収入から自分の老後の資金や医療費を支払う必要があるため、自分の老後や健康に対しての意識を高めて、将来の健康を計画的に管理するようになることを期待するという仕組みです。

日本においては、
自分が支払った社会保険料が誰に使われるかというのは分からず、
また自分が使う場合も誰が支払った保険料かを気にする事なく無制限に使えますが、
シンガポールにおいては、完全なる個人主義です。

自分で支払った分のお金しか医療で使えないので、
若いうちから健康寿命を高める意識が根付いているという訳です。

資産構築などと同様、やはりこういった若い内から健康寿命に対する意識があるかどうかというのが、将来の差に繋がるという事です。

シンガポールにおいては、国の制度として健康寿命に対する意識づけがされやすくなっていますが、
制度がなくても、やはり健康寿命を長くするように今から健康管理など意識する事が健康寿命を伸ばす最善の策であると考える次第です。


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