国別移住許可基準金融資産額

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こんにちは、元公認会計士のeesky福島です(^^)

先日、「海外移住の5つの注意点」という記事を書かせて頂きました。

本日は、海外移住を将来の人生設計の選択肢として入れる場合の検討事項の中で、金銭的な部分について書きたいと思います。

題して、「国別移住許可基準金融資産額」です。

一般財団法人ロングステイ財団が発表した調査によると、
日本人に人気の長期滞在国のランキングは以下の通りです。
*一般財団法人ロングステイ財団「ロングステイ希望国・地域2019」より
*なお、外国為替は2020年5月時点のレートを採用しており、
必要最低金融資産額は滞在のために必要なビザ取得費用及び財産要件を足した金額となります。

1位:マレーシア(期間10年)……必要最低金融資産額約1,256万円(50歳以上の場合には881万円)

<ビザ取得費用>
(1)ビザ代金1年90リンギット(※通常は10年分発行のため900リンギット)・・10年分で22.500円
(2)JPビザ代金500リンギット(※日本人は発行必須)・・12,500円
(3)セキュリティボンド代金1,000リンギット・・25,000円

<財産要件>
・50歳未満の場合
(1)財産50万リンギット(約1,250万円)以上
(2)月収1万リンギット(約25万円)以上

・50歳以上の場合
(1)財産35万リンギット(約875万円)以上
(2)月収1万リンギット(約25万円)以上
(※1リンギット=25円、レートは2020年5月時点)

<福島所感>
マレーシアは、ロングステイ希望国・地域で2006年から日本において1位を取り続けている人気の移住先となります。
マレーシアへの移住のためのビザは「MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)ビザ」というものがあり、
これは、年齢制限はなく誰でも申請でき、最長10年(更新可)の長期滞在が可能です。
個人的に2回行った事がありますが、
亜熱帯の気候で年中蒸し暑く、
中華系が多く建築様式や街並みもその影響を受けており、
さらに、イスラム教の影響で少し暗い感じのする印象の国です。
物価や税金が安いなど資産構築観点からは優れた移住先だと思いますが、
個人的には、人気ランキングで1位を取り続けているというのはちょっと不思議です。
*完全な個人的な感覚で書いていますので、合う人には合うと思います。
私自身、資産構築観点から全く移住がないとは言えない国です。


2位:タイ(期間5〜20年)……必要最低金融資産額約170万円(50歳以上の場合には272万2,000円)

・50歳未満
<ビザ取得費用>
最低50万バーツ(約170万円)*入会金
<財産等要件>
なし

・50歳以上
<ビザ取得費用>
マルチプル1年ビザ2万2,000円 
<財産等要件>
・1~3どれか1つが当てはまる必要がある
(1)預金残高80万バーツ(約272万円)以上
(2)年金による月収6万5,000バーツ(約22万1,000円)以上、または年収80万バーツ(約272万円)以上
(3)預金残高と年金による年収80万バーツ(約272万円)以上
(※1バーツ=3.4円、レートは2020年5月日時点)

<福島所感>
タイの場合には50歳未満は財産要件ではなく入会金として最低170万円払わなければならないので、費用面としては高くなります。
*最低としているのは、期間によりビザの種類が異なりこの最低のものは5年ビザとなります(最長は20年で入会金は200万バーツ(約680万円)となります。
首都のバンコクはBTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)など交通の便は充実していますが、車の渋滞は世界一とも言われており、通勤などが必要な場合はストレスを抱える可能性ありです。
ただ、多くの日本企業が進出し、移住している日本人も多く、日本人にとっては馴染みやすい環境は出来ているかと思います。家賃や生活費が日本より安く、日本では高価なエステやゴルフなどもリーズナブルに利用できるので最近は若い女性の移住なども増えているようです。


3位:ハワイ(永住権)……必要最低金融資産額約5,400万円

<永住権取得に必要な条件>
アメリカ移民局によって雇用促進地域に指定されている地域へ最低50万ドル(約5,495万円)を投資する
(※1ドル=108円、レートは2020年5月時点)

<福島所感>
アメリカのように既に先進国で移住を促進するような環境になり国はやはりハードルは高いです。
投資なので、払い込んだ金額がタイのエリートカードにように費用としてなくなるという事はありませんが、5,400万円以上の投資をしなくてはなりません。
ただ、アメリカは90日以内の観光等を目的とした滞在であればビザは不要なので、
1年のうち数ヵ月をハワイ、残りを日本と季節によって住み分けるというのも選択肢の一つとなります。
個人的に3回行った事がありますが、明るく華やかで落ち着いた雰囲気もあり、大好きな都市の一つです。


4位:フィリピン(永住権)……必要最低金融資産額約559万円(50歳以上の場合には235万円)

<ビザ取得費用>
(1)ビザ申請料1,400ドル(約15万1000円)
(2)年会費360ドル(約3万8,000円)

・35歳以上50歳未満の場合
(1)資産5万ドル(約540万円)以上

・50歳以上の場合
(1)資産2万ドル(約216万円)以上、または年金収入1万ドル(約108万円)以上
(※1ドル=108円、レートは2020年5月時点)

<福島所感>
フィリピンも2回行った事がありますが、
気候はマレーシアやシンガポールに比べれば湿度は低いと感じます(それでも高いですが)。男性は少し荒っぽく、女性は親切丁寧という印象です。
年間を通して温暖で、近年治安も改善されてきたこともあり、
日本からの移住先として人気が高まっています。
特に東南アジア有数のリゾート地として知られるセブは観光産業が発達しているため、ショッピングモールや高級コンドミニアムが多数あり、
都市部も目覚ましい発展を遂げており、日本と比べると物価も安いです。
ただ、セブもリゾート地以外の地域は日本の1960〜70年代ぐらいの雰囲気で好みが分かれると思いますが、個人的には嫌いではないです。
特にアジアの中では英語先進国なので、語学学習で行くのにはかなり向いている国だと思います。


5位:オーストラリア(永住権*ただし職種限定あり)……必要最低金融資産額約43万円

<ビザ取得費用>
(1) 基本申請料4,045オーストラリアドル(約28万9,000円)
(2)追加申請費(18歳以上)2,020オーストラリアドル(約14万4,000円)
(※1オーストラリアドル=75.9円、レートは2020年1月17日時点)
申請時に18歳以上、50歳未満
IELTSの点数が6.0以上
自分の職業がオーストラリア移民局の定める技能職業リストにある
(※1ドル=71.5円、レートは2020年5月時点)

<福島所感>
オーストラリアもアメリカ同様、
積極的に移住を推進するような必要性がない国で、
ハワイのように投資家向けのビザも現在終了してしまっているので、
例として「技術独立永住ビザ」の取得要件を挙げています。
ただ、これも限られた人となるので、通常はハワイ同様観光ビザで最長1年滞在となるかと思います。
個人的にはシドニーしか行った事がありませんが、土地が広大なので住む都市によっても感じ方が違うかと思います。
日本人に聞いて皆がいいと言うのではゴールドコーストなので、今度行ってみたいと思っています。


以上となります。
上記は金銭的な事を中心に要件を書きましたが、
ほとんどの国で無犯罪証明書という犯罪を犯していない事の証明も必須です。
犯罪歴のある人が移住してくる事はどこの国も良しとしていないので、
それだけでも立派に移住要件の一つを満たしているという事になります。



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