心臓の病気って言われたけど他の先生の意見も聞いてみたい!
腫瘍を専門にやってる先生に診てもらえないかな?
先代の犬から診てもらっていたから病院を帰るのが申し訳ない...
実際にこういった悩みを持っている方は多く、私のもとにセカンドオピニオンで来られる方の半数はかかりつけの病院に言わずにうしろめたい気持ちで来るケースが多いんです。
セカンドオピニオンを聞くことは獣医療においても重要なので迷っている方はぜひ積極的に利用してください。
全く後ろめたいことはありません。
そもそもセカンドオピニオンって?
名前の通り第2の意見を聞くということなので、動物病院を変えるという意味ではないのでご注意を。
新しく行った病院の先生の意見がよければ取り入れればいいし、イマイチならかかりつけに戻ればいいだけなのでリスクはほぼ無しです。
セカンドオピニオンのメリットは3つ
・専門的にやっている病院や先生の意見が聞ける
・他の先生の意見を聞く事で頭の中が整理できる
・誤診が防げる
専門的にやってる先生の意見が聞ける
腫瘍や心臓、皮膚などさまざまな認定医や専門医がいますが、やはりみなさん相当勉強している方がほとんどなのでその分野では圧倒的に知識や経験があります。
専門家でしか提案出来ない治療やアドバイスがもらえる可能性は高いです。
CTやMRI、心臓外科などを考える場合はどのみち設備を整えた病院でしか行う事が出来ないのでそこをセカンドオピニオンとして利用するのもオススメです。
他の先生の意見を聞く事で頭の中が整理できる
深刻な病気を宣告されたり、中々病気が治らないと不安やショックで頭の中がぐちゃぐちゃになっていると思います。
そこで他の先生をに意見を聞きに行くことを想像して下さい。
セカンドオピニオンで行く前に過去の検査や今の病状について振り返ったり、説明するために少しまとめると思います。
ほらびっくり!頭の中がまとまりましたね。
その上で他の先生の意見を聞けばより頭の中が整理出来るはずです。
誤診が防げる
他の病院で診断を受けていても実は他の病気が隠れていたり、診断が間違っていたケースっていうのは少なからずあります。
これは診断するタイミングによっては診断をつけるのが難しいケースもあれば、単純に実力不足というケースもあります。
セカンドオピニオンを受けることで誤診のリスクを減らせると考えれば行かない手はないですね。
実際のセカンドオピニオンの手順は6つ
①まずはかかりつけの先生にセカンドオピニオンを受けたい旨を説明
②かかりつけの先生が専門家を紹介してくれるならその病院へ
③特に紹介先がなければインターネットや口コミで検索
④セカンドオピニオンを受ける病院が決まればかかりつけの先生に経過報告書を書いてもらう※別途費用がかかるケースも
⑤予約が必要なケースが多いのでセカンドオピニオンで行く病院に前もって連絡を入れておく※かかりつけの先生が段取りしてくれる場合もある
⑥現在の病状を説明出来るようにしておく。詳しい検査内容や治療の説明は経過報告書があれば必要ないです。
基本的にはこういった流れになると思います。
上手く病状を説明する自信がない場合は、質問内容も含めてメモに残しておくと良いです。
最悪かかりつけ病院からの経過報告書さえあればなんとでもなります。
セカンドオピニオンを受ける上での注意点
・早めに段取りをしないと病状が進行してしまって取り返しがつかないことも。
・かかりつけの先生の中には未だにセカンドオピニオンを嫌う先生がいる。※レアケースだと思います。
・セカンドオピニオン先の病院が必ず正しい意見をくれるわけではないので、最終は自分で判断するしかない
・意見を聞くとしてもサードオピニオンまで
病気は待っていてくれないので、即行動に移すことをオススメします。
経過報告書の作成にも時間が必要なことや、セカンドオピニオン先の病院の予約がなかなか取れないケースもありますので即行動を心がけて下さい。
時々複数の病院を転々とされている方もいますが、多くても3個までに抑えておいて下さい。
選択肢が多すぎて絶対迷います。
まとめ
セカンドオピニオンというとハードルが高いと感じる方も多いと思いますが実際の工程は6つです。
少しでもセカンドオピニオンを受けるか悩んでいる方は即行動をオススメします。
もしセカンドオピニオンへのハードルが高いけど他の先生の意見を聞いてみたいということであれば下記のサービスをご利用ください。
日々腫瘍を中心に数多くのセカンドオピニオンの動物たちを見ていますのでお気軽にご相談ください。
かかりつけの先生の診断や治療に不安がない場合はセカンドオピニオンの必要はありません。