他に出来ることは無いのでしょうか?

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まだまだウクライナ侵攻へのショック中、介護もますます忙しい花きゃべつです。コロナのステイホームで母の認知症が進んだことは以前からお伝えしていましたが、とうとう、深夜徘徊をするようになってしまいました。
近所で独居中の母はともかく、自立心旺盛で身体は元気、ですが夜中に寝とぼけるようです。
介護者は朝6時に起きて活動をしなければならない人間ばかり。夜中の1時から3時に駆けつけて保護をしなければならないというのは、辛いものがあります。本人が言うのは、
「部屋の中に兵隊さんが入ってきて、『逃げろ!撃つぞ!』と言うので、外へ逃げました」
とのこと。
ウクライナ関連のニュースで、戦時中の怖い思い出が蘇ったらしく、寝とぼけるとそのような行動に出るようです。ところが、昼間はいたって自立した老人で、プライドが高く、高齢者施設に入りたくないときちんとした意思表示をしているのです。

自分のポリシーは、とにかく人間は一人の人間として最大限に尊重されて、自分のことはなるべく自分の意思で最善の選択をするのが一番良いということなのです(ずっとそう思いこんできていますので、現時点ではそれがポリシーですが、また変わるかもしれません)。

ただ、事ここに至っては、本人の安全のためにもある程度、本人の選択に過干渉しなければならない、つまりこちら側が良かれと思う方へ(しかも、自分たちの生活時間の確保のためにという自分たちのお得な方へ)誘導していく干渉をしなければならないので、おおいに葛藤を持っています。
これは本当に”親孝行”なのだろうか?とも思いつつ、いずれ嫌でも今生の別れを迎える時が来るのだから、せめてなるべく本人が笑って楽しい時間が多いように、とそればかりを願って必死で施設入居への道を探っています。

このように書いてくると、非常に良好な親子関係かと思われると思いますが、そしてもちろん対外的にはそう見栄を張った行動を取っておりますが、本当の所はそうでもなく、私の中にも”絶対忘れていない、許してもいない黒い影か澱のようなもの”があるのも事実です。
父母はどちらかと言えば、{過干渉}でしたから、自分が前述したポリシーを持つに至ったきっかけを与えてもくれました。その{過干渉}の裏には、深い愛情というものがあったことは事実であると私は信じています。
そして、父母にしてみても、愛情を注ぎ、育て、心配の余り干渉するほどに訓育したところであまりに出来の悪い子供であったとガッカリさせていたことはまた、事実だと思い、反省しています。

とりあえず、親を(あと3名)きちんと尊厳の中、送り出してやらねばと思います。
そんな意味でも、ウクライナの現況は、なんとも許しがたいことばかりです。ニュースでも取り上げられていましたが、民間人の犠牲者をきちんとした葬式で送るということが出来ていません。(気分の悪くなる方がいると困るので、詳しくは書きませんが)あの埋葬が、現時点ではベストなのです。
死者は、無言です。動きません。文句も言いません。
虚しいですね、つい先月までは(一か月経過しました)、亡くなる運命ではなかったはずなのです。
自分の人生において、自分で最良の選択をするなんてことと、全く遠い境遇におかれた人々に対し、見送る言葉など見つけるはずもなく、無力な我々は、ただ(自分の信じている)神仏に祈ることしかできません。


前回のブログで、
とりあえず力が無くても証人になりたいと書きましたが、次の日は、
{証人ではなくて、単なる無責任な野次馬なんじゃないか?}
という自分に対する疑いがむくむくおきて、自己嫌悪しておりました。

まぁ、本日もまだ答えなど出てきていません。

母に対しても、ウクライナの人々に対しても、
『他に出来ることは無いだろうか?』
と考え続けているだけです。
なるべく良いことを多めにしたいと、ただそれだけです。

自分ぐらいの年齢になりますと、あちこちでニュースになる話題を振られ、若い方に解説して欲しいと頼まれることもあるのですが。(普段は、まぁ経験上で知ったかぶりをしていたりもするんですよ、お恥ずかしいですね)
今回ばかりは、つい侵攻している側を罵りそうになるのを自己抑制しようとするだけで精一杯です。(いや、にじみ出ているかもしれません)
嘘をつく、自己抑制できない、ということが一番自分の軽蔑ポイントなので、沸点に達しているありさまです。(公平に見て考えたいと思うのですが)

しかし、そのようなひどい振る舞いをする人、あるいは国を追放するとかの手段を取りたいわけではなく、ともに平和をめざしていく列に加わっていこうではないかと辛抱強く考えなければならないというポリシーもまた持っていますので、葛藤は深いです。(葛藤が深いので、結論すら出てきません)

地球は狭いということも、あの大国に地球からどいてもらうということも無理だということが解っているので、今後も(程度はどうなるかわかりませんが)付き合っていかねばならず、またあの国の国籍を持つ全ての人々が、戦争犯罪行為を行っているわけではならないのです。
とするならば。
多少、本音は{いやだね、あいつ}みたいな暗い感情を持ちながらも、
{またあいつ、こっちにも嘘をつくんじゃないか?}みたいに疑いながらも、
上手に付き合っていき、またこちらの感情の安寧のためにも、
上手に距離を(気持ち多めに)取り、付き合って行かなくてはいけないのです。
そのように、若い方には伝えていくしかありません。

今、年寄りがヒステリーを起こしたり、こちらも頭に血をのぼらせて戦うとなると、それこそ第三次世界大戦になってしまうのです。
未来は、若い人々、これから生まれてくる人々のものだから、なるべく良いことを残し、悪いことは修正し、少なくしていきたい、その方策を考えていきたいです。
しかし、{困ったちゃん}が大国だというのは、本当に難題ですね…。
国連も手をこまねいているわけではないと思いますが、そろそろ本腰で辞めさせてやらないと、国際外交の場にどうやって戻れるのかな、とそちらが気にかかってきました。たぶん、あの大国は勝てないでしょうから。ウクライナも大いに気の毒ですが、あの大国の末端の人々は知らないまま不幸になるのです。
ウクライナが勝つ、とも言いません。
勝ったのは、軍需産業ですね。しばらく羽振りが良いことでしょう。
本当に虚しいです。

私たちは、せめて他者をリスペクトし、弱い立場の人も困ったちゃんも、そして自分たちも共に自分たちが自由に平和や望みを追求していっていいんだ、
そして他者を自分の欲のためにねじ曲げた方向へ誘導してはいけないんだ、という心を持ち、若い人にも伝えましょう。(ただし、これよりもっと別の良い考えを持つ人たちもいるはずなので、押し付けないようにしましょう)

今日も明日も素晴らしい日でありますように。

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