『東京女子医科大学病院(東京都新宿区)が、夏の一時金(ボーナス)を支給しないと労働組合側に伝えていた』というニュースの話を聞きました。
平均して、1人当たり毎年55万円くらいの額を支給されていたらしいですが、もらう側としては、そのお金を当然生活予算の大きな収入として計上しておられたことでしょう。看護師さん達が数百人規模で退職する可能性もあると報じられていました。
他方、病院経営陣も理不尽なことを言うブラックな人たちの群れではありません。新型コロナウイルスの感染拡大で患者を受け入れたため、経営が厳しくなったようです。
『今年は、特段の事情があり、』というコロナ災害の話です。
あ~あ、労使で争うのか、と考えてみました。
東京女子医科大学病院の看護師などスタッフ募集の人数、凄すぎと揶揄するかのような記事も見ました。
大変そうだねぇ、とだけ、今朝まで思っていたのですが。
ちょっと待てよ、と考え直しました。これって、他人事感覚で流してよいニュースなんでしょうか?
法治主義の世の中、普通利害関係、権利関係のある人たちが争うわけです。
裁判などでも当事者同士が争うわけで、部外者は排除されているのが普通です。
東京女子医科大学病院経営陣 対 東京女子医科大学病院労働組合側
それで、泥沼交渉させておいていいんですか?って話ですよ。
もちろん、私、全く利害関係なんてありませんけど心配なんです。
『今年は、特段の事情があり、』というコロナ災害の話なんですよ。
一番頑張ってきて、これからも一番活躍を担うのは医療従事者なんですよ。
『医療従事者の皆様、見てみて(はあと)』とブルーインパルスを関東圏で飛ばそうが、みんなで夜8時に窓を開けて拍手をするのとか、それも良かったとは思うのですが。
世の中、最も信頼出来て安心できるのは、お金です。はい。
今年のボーナスを当てにしていた期待感を、どうして失望感にすり替えられて泣く医療従事者を放っておくんですか?
頑張っている病院と頑張っているスタッフを、当事者同士だからねぇとお金の争いをさせておいて放置しておくってどうなんでしょうか。
医療従事者がしわ寄せを受けているのは絶対におかしいんです。
この問題、最終的にしわ寄せが来るの、国民ですよね?
私は東京在住じゃないので、一生そちらにお世話にならないかもしれませんが、ここは、政府は、
「なるほど、気が付かなくて悪かった、ニュースを聞いて良かった、遅ればせながら全国のコロナ受け入れ病院の支援をしたいです!」
って言うべきでしょう。
放っておいてはいけません。
法治主義イコール放置主義はいけないんです(上手い事言っているつもりですww大目に見てくださいな)。
アベノマスク以上に高いかもしれないですが、GOTOコロナ旅行実験キャンペーンよりも高い金額になるかもしれませんが、お願いしたいです。
ここは、一つ早急に日本全国、コロナ患者受け入れた病院に、夏のボーナス支給額総額を聞いて、
80%以上(出来れば全額)国家予算で払います、って言ってくださいませんか?
病院経営陣も、労働組合もきっと交渉やめて、にっこにこしてくれるのではないでしょうか。
全国の受け入れ病院の皆様がにっこにこしてくれれば、患者側、患者になるかもしれない側の国民全体、ほっとしてしまいますよ。
あ、最後にタイトルの『経済』の用語の話、書いておきます。(先日、若い人が知らなかったのでびっくりしました)
元ネタは、「経世済民」です。「経世済民」を略して「経済」という語となったのです。
けいせいさいみん【経世済民】
世の中をきちんとよく治めて人々を苦しみから救うこと。また、そうした政治のこと。
★「経」は治める、統治するという意味。
★「済民」は人民の難儀を救済すること。「済」は救う、援助するという意味。