「自分の好きなことや得意なことで食べていけたらいいのに」
私達は人生のどこかでこうした夢や願望を持ちますよね。
例えば、
・学生から社会人になるとき、
・就職してみて何となく違和感を感じたとき、
・やりたいことが見つからなくてふさぎこんでいるとき、
人生の様々なタイミングで「本当の自分の生き方」を探しています。
特に「雇用」というスタイルで仕事をしている場合、この想いは強くなっていきます。
その仕組みの中では、自分の「好き」を活かすことはなかなかできないからです。
・楽器演奏が好き
・ゲームが好き
・マンガを読むのが好き
・友人との会話が好き
・運動や遊びが好き
・旅行が好き
・植物や動物が好き
・映画鑑賞が好き
・お菓子や美味しい料理が好き
人にはそれぞれ、色々な「好き」があります。
今回はこうした自分の好きなことを、そのままビジネスにしていくための考え方について紹介します。
■自分の強みや才能を交換するだけでいい
例えば人気のあるユーチューバーやチャンネルを見てみると、自分の「好きや得意」を動画にすることで、価値とお金と交換している人がたくさんいます。
仮に自分も、そういったスタイルを取り入れることをイメージしてみた場合「それは自分には向いていない」とか「ライバルが多いから無理」という理由で、敬遠するかもしれません。
そこで実際にビジネスの勉強を始めたり、自分の強みや好きを活かした「価値づくり」や「価値の交換」に目を向けていく人もいます。
これを大きな枠で見ると、すべてが価値ある行動だと言えます。
自分にとってのどんな体験も活かすことができるし、それを価値として交換していくことも可能だからです。
つまり「価値を交換すること」が上手になれば、好きなことや得意なことがそのままビジネスになるとも言えます。
頑張って背伸びをして「これが私の仕事です」と確立しなくても、価値の交換が得意になるだけで食べていけるようになるのです。
じゃあ実際に、自分がどんな価値や強みを持っていれば、好きなことで食べていけるのかを考えてみます。
ここで「自分の好きなこと・得意なこと」と「それを情報として発信する」という見方に分かれていきます。
■好きを仕事にすると「嫌い」になる?
社会から求められている価値の一例をあげると、
・松茸をたくさん採れる
・美味しい魚を捕れる
・無農薬で野菜を育てることができる
・大工の技術を持っている
・教育者としての経験がある
と適当に書きましたが、求められている価値は無数に存在します。
相手や市場を見つけて、価値を届けるだけで価値の交換が成立します。
これに対して、ちょっと角度を変えるだけでも、新たな価値が生まれていきます。
例えば、
・松茸の採り方を紹介するサイトやブログを運営している
・魚を新鮮なまま輸送する技術を知っている
・野菜の直販サイトを利用する
・大工の技術を動画を使って紹介する
・教育者を育成するサロンを運営している
このように、現場のプレーヤーとしてではなく、今度は「情報を扱う」という視点を持つことで、情報や仕組み自体が価値となっていきます。
ただここで問題があって、自分をプレーヤーとしか思えない場合は、情報発信を面倒に感じたり、勉強してもやる気が起きないということもあります。
例えば高齢の大工さんが動画を収録して、サムネイルを作ったり字幕を編集することを最初は想像できないからです。
ゴールが見えていなければ、なかなかやる気も起こらないはずです。
この状態で「好きや得意をビジネスにする」と考えると、矛盾を感じたり、面倒なことに直面して理想のゴールが見えなくなります。
冒頭でも書きましたが、
「自分の好きなことや得意なことがビジネスになればいいのに」
という想いが、いつの間にか消えてしまうのです。
実際に私も多くの場面で、そういった葛藤や矛盾を感じてきました。
自分の好きなことや得意なことを仕事にしようとすると、なんだか急につまらなく感じてしまうのです。
手が止まってしまうのです。
不思議ですよね。
対価を求めた途端に「好き」が「大変」に変わっていくのですから。
それまで「自然にできていたこと」に「プレッシャー」を感じてしまうのですから。
これを感覚だけで言えば「やりたくない」という言葉が出てくることもあります。
でもここをクリアできれば「好きや得意」を仕事にすることは誰にでもできるはずです。
■価値につながる仕組みづくりに注目する
もし価値の交換につながる「仕組み作り」ができれば、自動運転で価値と価値の交換ができるようになるはずです。
この「交換する仕組み」はそれ自体が価値となります。
ということは視点を変えて「仕組み作り」に注目してみることで、好きや得意をビジネスにできることが想像できます。
もしくは仕組み作りが得意な人にアドバイスを求めたり、自分の価値を誰かに紹介してもらうことも考えられます。
このようになんでも自分でやろうとすることを辞めれば、世界は一気に広がります。
そうなると、自分自身がマーケティングをやっていくという視点ではなく、価値を生み出し続けられる「環境」にも目を向けることができます。
また自分の気分やアイデアだけに頼ってしまうと、
「気分が良いからやる」
「気が乗らなかったらやらない」
となってしまう場合があります。
こうなると行動の先にある結果を知ることができなくなります。
たしかに趣味レベルでは、好きな時に好きなことを好きなだけやればいいのですが自分が「世の中に価値を提供したいな、交換したいな」と感じたのであれば、価値を交換する仕組みの中に身を置くことが必要になります。
ユーチューブの例で言うと、継続して動画を投稿し続けている人が成功しています。
これはすでにある仕組みを利用して収益をあげているのですが、注目すべきは「どうやって継続しているのか?」という部分です。
これさえできるようになれば、どんなことでも達成してしまうからです。
また仕組み作りを別の言葉で表すと「成功を回避することができなくなる環境」とも言うことができます。
■成功を回避するような不思議な心理
例えば、興味性のある面白い動画を毎日投稿していたら、必ず何らかの結果が出るのは当然ですよね。
仮に再生回数で稼げなくても、ブログ記事に動画を載せたり、自分のコンテンツの一部としてアフィリエイトにつなげることもできます。
継続は力なりということです。
ところがここにも落とし穴があります。
それは、私達は何かが上手くいくことを単純に喜びますが、同時に大きな変化を好まないという性質を持ち合わせています。
例えば住む場所や環境、仕事上の立場や職種、人間関係や食べ物など、新しいことに興味はあっても大きな変化はあまり望んでいません。
これは収入面に関しても同じことが言えます。
大きな変化を嫌うという潜在的な心理が壁になるのです。
人はこういった性質を持っているので、ビジネスが成功する流れに乗っていると、突然やる気を失ったり、別のことを始めたりと、なぜか成功を回避するような行動を取ってしまうことがあります。
これはまるで、自分の中で何かが綱引きをしているような感じです。
いざ勉強を始めようとしたのに、なんだかそわそわしてきて急に部屋を片付け始めることもありますよね。
この現象は無意識的に起こっていると言われていますが、つまりは変化を恐れて元の状態に戻そうとする力が働いているわけです。
または変化への抵抗として、行動を避けているとも言えます。
そして潜在意識は「善い悪い」を一切判断しないので、願望達成の味方にもなるし壁にもなり得ると言えます。
人は自分の居心地の良いゾーンからは抜け出したくないし、飛び出すと元に戻りたくなるのです。
でもこれを打破することもできます。
それが「習慣の力」です。
■習慣とは、無意識が全面的に味方してくれること
自分にとっての価値ある行動を増やしていくためには、生活スタイルを一気に変えてしまうと反発する力も強くなるので、少しずつ、騙し騙しやっていくとうまくいきます。
例えば「一日5分だけ、必ず部屋を片付ける」とやっていくと、部屋をキレイにすることは意識せずとも当たり前になっていきます。
すると、継続は力なりと言いますが、目の前の現実だけではなく、自分の中の何かも同時に成長していくのです。
それも時間が経つほどに、直線的ではなく、ある地点から急激にスキルや成果が伸びていきます。
最初はなだらかであまり変化を感じませんが、一気に上昇を始めるのです。
これは語学やスポーツ、趣味や技術など、どんな分野でも起こる現象です。
もちろんビジネスでもそうだし、何かを学んだときやゲームを始めたりダイエットをした場合でも、最初はあまり変化を感じられず、途中から一気に成長進化が加速します。
これを自分の望む結果に対して継続すれば、価値は自動的にどんどん増していくことになります。
いつの間にかマーケティングの知識も身についていきます。
実際に多くのクリエイターやアーティストが、そういった段階を踏んで過去の自分を突き抜けていきます。
つまり居心地の良いゾーンが、いつの間にか上がっていくのです。
じゃあ実際にはどんな仕組みを作れば、価値を生み出し続けることが当たり前になって、スキルや資産が増え続けていくのかを考えればいいわけです。
■仕組み作りと環境作りのコツ
つまり大事なのは仕組み作りであり、環境作りです。
例えばギターを弾くことが好きな人は、言われなくても毎日ギターを練習します。
じゃあそれをビジネスとして形作っていくためには、どうすればいいのでしょうか?
それにはまず、ビジネスに対して向き合う時間を作っていくことです。
まずは時間を意識的に用意するということです。
少しでも良いので、必ず毎日、ビジネスの構築やそういった情報と触れ合う時間を作ります。
その場合、何かがひらめいたからと言って、他のことをやってはいけません。
ネットで情報を調べていたとして、おもしろ動画やSNSに飛びついてはいけません。
そしてこれはその日のモチベーションに関わらず、強制的にやる必要があります。これを気分や思いつきでやってしまうと、どこかでストップしてしまうからです。せっかく価値を育て始めたのに、途中で水をやることを止めてしまうのです。
そうなると植物は枯れていきます。
秋には数え切れないほどの果実を実らせるのに、水を与えることをやめてしまうのです。
これは私自身、何度も体験しています。
でも、この強制力を生活に組み込むことができたなら、それは「必ず成功してしまう」ということになりますよね。
■人は進化して生まれ変わる
1日にたった10分、決めた習慣と向き合うだけで、1cmだけ進むと考えてみて下さい。
10日で10cm、1年で3m65cmも進みます。
いきなり3m進もうとするのではなく、一年後に3.6m進んでいることを楽しみにやっていくようにします。
すると10年後には「36m」も進んでいることになります。
実際には価値が価値を生み相乗効果が生まれるので、36mどころの話ではありません。
スキルアップや経験を重ねていくと、もう一日1cmではなく、一気にその距離も伸びていきます。
さらに利子もついてきます。
すると、最初は想像もつかなかったところに、いつの間にか自分が立っていることに驚くことになります。
そこで自分に問いかけてみて下さい。
目先の欲望や今の気分で行動を選ぶのか?
それとも必ずもらえる宝物に向かって、毎日少しずつ進むのか?
それは自分が自由に決めることができます。
ゴールに向かう仕組みを作り、それを習慣に落とし込む。
それさえできれば、あとは好きなことや得意なことだけに集中すれば良いのです。
■自分の世界に影響を与える価値ある行動とは
ここで一つ、誰でも簡単にできる自分にとっての「価値ある行動」を紹介します。
それは、興味のある動画やSNSなどから情報を得た場合に、
必ず「イイね」を押すということです。
ユーチューブであれば高評価、SNSであればハートマークがありますね。
それを内容に関わらず、情報を得た場合は「高評価」にするのです。
これをなぜやるかと言うと、中身ではなく「発信していること」に価値を感じていく必要があるからです。
コンテンツの中身の評価は人それぞれ価値観が違うので、情報を発信する側にとって「否定的な意見」というのはあまり参考にはなりません。
自分のやりたいことや知っている情報を発信しているのだから、その行動自体に価値がある訳です。
もちろん自分の常識や価値観に照らし合わせると、
「それは違う、間違っている、ダメだ、許せない」という場合もあるかもしれません。
でも相手のことを変えることはできないし、他人の表現は自由なわけです。
それは尊重しなければなりません。
それを自分の価値観で判断したり評価することがくせになると、その評価は自分にも向けられるようになります。
自分自身で「これは駄目だ、こんなんじゃ世に出せない」と言って行動できなくなってしまうのです。
自己評価が低くなると、悪循環が生まれます。
それは自分の外側に対して、価値判断をすることが癖になってしまっているからです。
自分にとって大切なのは、中身や質を判断するよりも、まずは価値を生み出す行動にあるということです。
ここをクリアできなければ何も始まらないからです。
だからこそ、コンテンツや情報の質を評価するのではなく、それを「発信していること」に対して「イイね」を表明するのです。
これが当たり前になってくると、自分にも同じことが起こるようになります。
質にこだわらずに行動して、情報を発信することが当たり前にできるようになっていくのです。
それは「ゴールや成功」に結びつく仕組みであり行動です。
これは価値のあることだと思いませんか?
実際に私は、くだらなかったり笑えなかったり、自分とは違う価値観だったりしても、興味あるコンテンツに触れた場合は必ずイイねを押しています。
その活動自体に価値を感じているからです。
ちなみに私の場合はユーチューブから情報を得ることが多いのですが、中身を見る前に必ず「高評価ボタン」を押してから見るようにしています。
なぜかというと、実際に中身を見ていくうちに自分にとって必要な情報ではなかった場合は途中で離脱することもあるので、見る前に「高評価」を押すようにしているのです。
これは自分の世界に対しての意思表明です。
「行動することは素晴らしいね」と、自分に教えているのです。
自分を縛る常識や固定観念から解放していくためにも、「イイね活動」をやってみることをオススメします。
次回は環境作り、仕組み作りについて。具体的な方法を紹介します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
イイねの練習はこちらからどうぞ♪
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