「テクニック」は全無視していい!?  TOEIC質問箱

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こんにちは高橋です。

TOEICは2016年に問題の大改訂が行われ、有効だとされていたテクニックのほとんどが無意味なものになりました。

例えば、パート7(長文読解)の答えは本文の上から順番に出てくるので、答え終わった段階で後の文章は読まなくていい、などということを本気で言われたりしました。

また、設問の答えが本文の上から順番に出てくるので、設問1→本文→設問2→本文の続き、という順番で読むのが正しい手順などという、バカげたテクニックが当たり前のように推奨されてもきました。

もちろん今、そんなことを真に受けてやっていたら、時間ばかりを無駄に使って、塗り絵地獄に陥るだけです。

本文の最後の注釈が答えに関わることは普通にあるし、文全体を読まないと答えられない問題も多くあるからです。

ほかにもリスニングのパート2(短文応答問題)は、WhoやWhere、What、Whenなどの頭の単語を拾っておけばまず答えられるということがずっと言われてきました。

ただし、今は、問いかけに対して間接的に応じる問題が多くなり、文全体の趣旨を把握していないと答えられないことがほとんどです。

頭の単語だけ把握して安心していたら、ここでも適当に答えを埋めることになってしまいます(塗り絵をすることになる!)。

TOEICは大改訂のあとも、どんどん難化が進んでいます。

TOEIC講師として有名な中村澄子さんは、


10年前の800点は今なら600点台


という言い方をして難しくなったテストを表しています。

問題が典型であるという前提で語られるのがテクニックなので、そういうものがどんどん成りたたくなっている、ということが言えるということになります。

これまでずっと言ってきているように、TOEICの点数をあげたければ『公式問題集』に出てくる語彙を地道につぶしていくほか、やり方はありません。



語彙力がついてくれば、自然と速く読めるようになってきます。

つまり、塗り絵対策になります。

速く読めるのだったらリスニングの設問もリズムよく読めるようになります。

リスニングの音声も語彙力が増えてくるに従ってよく聞こえるようになります。

問題の問われたかたが少し変わっただけで途端に無効になるテクニックなどに夢中になっている暇があるのなら、語彙を鍛えることを、強くお勧めします。



●追伸
先読みというのは、鉄板とも言えるテクニックの一つで、必須だと言われています。

ただし、設問の内容を頭に入れたまま、音声を聴き、答えていくというやり方というのは、できる人を選ぶやり方です。

僕に関して言えば、850点を超えるまで、先読み自体をしたことがありませんでした。

それほど、設問の内容を頭に入れながら、音声を聴くというのは、ある程度以上の点数が必要な高度なテクニックだと言えます。



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