歌はスポーツってことは、身体的才能は関係あるんじゃないの?
先日書いた「歌は筋肉である」というブログの続きです。
あの話をすると、こういう疑問を持つ方がいらっしゃいます。
「歌がスポーツってことは、生まれ持った身体的才能は関係あるんじゃないの?」
これに関しては、少し悲しいお知らせですが、その通りです。
・元々声帯が短い人は高い音が出やすいけど、低い音には限界がある。
・逆に元々声帯が長い人は、高音を出すときに細かい調整が必要になるし、
余分な力が入りまくってると低い音すら出にくかったりと、体を扱いにくい。
・運動神経が良い人の方が、ある程度は歌の上達が早い。
・体質的に筋肉が付きにくい人は、必要な筋肉をつけるのに時間が必要。
などなど、
これらはある意味変えようのない事実です。
「じゃあ俺はどれだけ歌を練習しても、あの人みたいに体ががっちりしてるわけじゃないし、目指しても歌えないなら練習なんて意味ないじゃん」
「いっつもヘラヘラしてるあいつの方がなんとなくカラオケでも歌えてるのに、運動神経悪い俺はいつまでも下手くそなままじゃないか…」
というように悲観的になりやすくなるのはとても理解できるのですが、
重要なのはそこではありません。
「今のあなたにあったプレースタイル(歌い方)が必ず存在する」
ということです。
そして、
「憧れの人と現在の自分が全然違う場合、
正しい努力でかなり近づく事は可能」
ということです。
歌のプレースタイル(歌い方)について
今、これを読んでくださってる皆さんは、
どれだけ自分の事を理解しているでしょうか?
身長や体重くらいはすぐにわかると思いますが、
・体全体の筋肉や、呼吸の筋肉はどれくらいついているか
・地声の筋肉と裏声の筋肉のバランスはどうなってるか
・声帯の長さや厚さは他の人と比べてどれくらい違うのか
・歌う時にどこの筋肉に余分な力が入ってるのか
こういった事を理解している人(理解しようと感じたり、観察している人)はほとんど居ません。
とりあえずなんとなく歌って、なんか違う…なんか上手くいかない…となってる方があまりにも多いです。
ぜひ、自分を観察して、
自分はこういう声のバランスをしているから、こういう歌や歌い方が合っているのかも?と試行錯誤して歌ってみると、それだけで一気に歌えるようになります。
つまり、
自分のプレースタイル(歌い方)を見つける事がとても重要なんです。
そして、
憧れの人と体の大きさや声のバランスが「どのように違う」かを理解し、
憧れの人の筋肉の付き方や使い方、声のバランス、歌い回しを理解して、
正しい練習をして近づけていけば、プレースタイル(歌い方)を近づける事は可能なんです。
大切なのは「自己理解」
もし一切練習をしなくても、今すぐあなたにも歌える歌は必ずあります。
それは今のあなたの体の状態、筋肉の特徴をしっかりと理解して、
今の自分でも歌える歌を歌えば、悩むことなく楽しく歌えます。
そして憧れの歌声の人が居るなら、
今の自分と理想の歌声との違いをしっかりと見つめて、
筋トレや練習をしていけば、必ずかなり同じように歌えるようになっていきます。
さらに、有料記事でも書いた「ボイトレ難民の皆様へ」でも書いている通り、
貴方が歌う「目的(欲求)」によっては、コツコツした練習を全くしないままでもOKな場合もあります。
ぜひ、自分を知って理解して、楽しく歌っていって下さい♪
(オススメはとにかくメモとかに書き出すことです)
最後に
今回は、
「歌(スポーツ)には身体的才能(事実)は関係しているということ」
「現在のあなたにあったプレースタイル(歌い方)が必ず存在する」
「憧れの人と現在の自分が全然違う場合、正しい努力でかなり近づく事は可能」
というお話をしました。
ぜひこの考えを元に、楽しく練習して歌っていってみて下さい♪
最後まで読んで頂きありがとうございました!
Mai2326