え、なに?!転職をしたらいま持っているスキルを活かせるかって?!
その答えは、「うん!そりゃあ活かせると思うよ」。
それを売りにして面接を受けたんだったらなおさら、受け入れ先の会社としては、そのスキルを活かした即戦力を求めてるだろうからね。
受け入れた会社としては、欲しかったスキルを持つ人材ということで、君はかなり重宝されるだろうし、そのスキルを活用した業務の依頼が、それこそたっくさん休む暇もないくらいに入ってくることになると思うよ。
まさにひっぱりだこの状態で、人気者同然。お望み通り、スキルを活かした転職が叶うかもしれないね。そんな状態を希望だったら、どうぞどうぞ、転職してみてはいかが?!(笑)
りょうすけは転職の経験がないだろうけど、オレ自身、過去2回転職しているからね。
1社目…個人販売代理店システムの事務局スタッフ
2社目…テレマーケティング会社のコールセンター運営
3社目…IT企業の法人向け営業(いままここ!)
2社目のときに培った、トークスクリプトやFAQのフォーマットを3社目のいまの会社に入ったとき、大いに活用させてもらって電話受付業務の部署へ提供した。餅は餅屋で、細かい箇所に詰まったノウハウなどは、目からウロコが落ちた様で、 相当ありがたがられたよ。こっちとしても鼻高々だった。
どうする?そんな、一躍のヒーロー気分を味わいたいからって、りょうすも転職してみるか?
でもさ、そもそも何で転職しようと考えたのかな?
君が持っている特殊スキルを活かすのって、いまのこの会社ではできないの?
特殊スキルを身につけようと思ったきっかけはなんだったの?
ていうことをまずは君自身に尋ねたいと思うんだ。
オレは相当なお節介焼きだから、仲良くしていた後輩が転職すると聞くと、二人だけになってその理由を聞くことにしている。
いま思い返すと過去に辞めていった3人の後輩の顔が浮かぶんだ。もう既に腹積りはできているので、転職を阻止することはしないけれど、転職を阻止する姿勢じゃないからこそ、ぶっちゃけた転職理由を聞くことはできたんだと思う。
3人とも優秀なやつらだったなあ。だからこそ、何で?辞めちゃうの?っていう気持ちがあって、面談したんだ。
3人とも新卒で入社して、3年とか4年目とかくらい。転職の理由としての共通項は、「別の世界を見たくなったから」だった。
要するに今のままでは、将来のキャリアプランが立てられない、イメージができないっていうことだろうと思う。理想とする生き方の上司や先輩が周りに居なかったので、それを外の世界に求めようとしたんだと思う。
それを聞いたとき、ちょっと悲しかったなあ。自分が理想の先輩像を演じられていなかったとまで言うとちょっとおこがましいけど、彼の将来像を一緒に描いてやることができなかったのは、仲の良かった先輩としてみては、至らなかった残念さを感じた。
それと、若手に対して、一緒になって将来像を具体的に描いてやることこそが、マネージャーとして必要なことなんじゃないのか?と、ちょっと彼の上長に対しても憤りを感じたものだった。
でもね、そもそもその上司や先輩やら自身が、自分の理想とする将来像、キャリアプランが描けているのか?というと、十中八九、NOという回答になるとオレは思うよ。自分自身の将来像が描けている人は、部下のも描けるし、描いてやろうとする。それができないから、苦労している。それが、いまの会社の現状なんじゃないかなと思うんだ。
それじゃあどうしているのかっていうと、部下やメンバーのキャリアプランを描かせるということを、普段の業務とは別の話として、社内の研修に委ねている。
「自分の部下が将来どんな風に成りたい姿を描いているのか」を意識した上で、日々の業務の指示命令を下している上司がどれほど存在しているかと考えると、かなり残念な結果になっちゃうんじゃないかな…。
オレ自身が部下だったら、そこにこそフォーカスをあてて、日々の業務指示をもらいたいし、自分の話を聞いてもらいたい、上司にサポートしてもらいたいと思うけどなあ。
りょうすけの周りの環境はどうだろうか?上司自身は、自分のキャリアプランを描いて日々の業務に従事しているかな?
もし、そんな環境ではなく、りょうすけ自身が
「自分の持っているスキルを活かした仕事がしたい!」と思ったら、即転職を考えるか?
そんなときには、一度落ち着いてこんなことを考えてもらいたい…。
・まずはいまの部署であったり、それが難しかったら部署異動させてもらうなどして、いまの会社でも自分のスキルを活かそうと、とことん努力したの?
・周りはそのスキルを求めていないの?
・そもそも、そのスキルを活かすと何ができるのかが周りが明確にイメージできてないんじゃないの?
てことを、まずは意識して考えてみてはどうだろうか?
最近は、オレ自身も活かしたいスキルがあるんだ。
それは新規事業の立ち上げスタッフに選ばれたときに、新たな営業手法を開発したいと思ってWebセミナーで取得したスキルがあって、セールスコピーライティングっていうものなんだ。
簡単にいうとダイレクトマーケティングの手法の一つで、DMやメールのレスポンスを良くするスキル。かつ、レスポンスの結果を把握できる仕組みでアプローチするので、結果が即時、目に見えやすい。
これを新規事業で活かしたいと常に思っているんだけど、まあ、周りにこの手法を理解してもらうのには、苦労しているよ。
「こういう既存のお客さんをターゲットにこんなソリューションをセールスメールでアプローチしたい。レスポンスの想定率は◯%で、それによる売上規模は◯円です」というプレゼンになるんだけど、
・同じようなやり方でどれだけの実績が出ているのか?
・そのソリューションが本当にお客さんのニーズにはまるのか?
・そのやり方でクレームは出ないか?
毎回必ずって言っていいほど同席者や上司から聞かれるのはこの問いだよね。
これに対して、オレ自身の当初の答え方は、「やってみなけりゃわからないでしょう。前例がないことやるんだから。だからテストでやらせて欲しいって言ってるんですよ。」だった …。
ふむふむ、と同意して納得してしまった人もいるかもしれない。
いや待てよ、いま一度立場を変えて、自分がプレゼンター側ではなくて、その内容を判断する側に立ったとする。
メンバーから新しい営業手法で、新商材の売り込みのプレゼンを受けたときには、どうする?どう判断する?
そんなときはやっぱりさ、判断材料として、さっきの3項目は必然的に相手に聞いちゃうよね…。
・過去実績(効果)
・ニーズ把握
・市場影響
そりゃそうだよ、何かしらの成功の根拠がほしいもの。なので、 今後はこれらの項目は、あらかじめ資料に盛り込むことにした。
こっちの思いや知識と同じものが相手にものあると思ってプレゼンしてしまうのは、ホント大間違いだよね。それはコミュニケーションの基本中の基本だね。相手が常に理解していないと思って、会話をする。話したことで相手にも伝わった、理解されたとは思わない。
「相手にどう伝えたのかではなく、どう伝わったかが重要だ」とはまさにその通りだよね。
そう客観的に考えるとね、りょうすけの持っているスキルもただ単純に効果のほどが、単純に周りに理解されていないだけなんじゃないだろうか?
もしかしたら周囲の人たちは、そのスキル自体に魅力を持つのではなく、そのスキルを活かすと「どんな良い結果が得られるのか?何がどう解決できて、こんなところが改善されるのか?」ということの方に興味があるのかもしれないね。
働くとは、はた(側)を楽にすることって聞いたことあるかな?
りょうすけの持っているスキルも自分のキャリアアップのためだけではなく、周りの人の仕事を楽にするのに活用することをもう一度考えてみたらどうだろうか?りょうすけがそのスキルを活かすことで、どれだ良い効果を周りにもたらすのか?それをどう表現して周囲にアピールするのか?あとはその熱意。何度でもトライしてみることをお勧めするよ。
まずは身近なところで活かすことができるか?それが先にやっておくべきことなんじゃないかな…。