前世占い師の立花です。今日は水の記憶と言うか、ちょっと切ないお話です。
私は転勤族でいろいろな場所に引っ越しをしました。
あるときに引っ越した場所の近くに大きな池がありました。
その池で不思議なことが起こったんです。
池の周りは公園になっています。池の横を通りかかった時に車の助手席から私は何も考えず池を見ていました。
晴れて穏やかな水面に白いものが映っています。そして車輪のような大きなものは池の半分くらいの水面に映っています。白いものが重なっているところも。
池の水に移った白いものはいくつかあります。
よく見るとそれはスワンボートでした。
でもスワンボートは池の上に浮いていないんです。
池に移り込んでいるスワンボートは全部で4つほど。車輪のようなものは観覧車。
信号で車が停まったので、パートナーに聞いてみました。
「ここに遊園地あった?」
「あったよ。小さいころきたことある。」
「スワンボートあった?観覧車が池の近くだった?」
「そうだよ。スワンボートもあったし、池の近くに観覧車があったよ。」
「色々な乗り物があって、人がたくさん遊んでるのが見えるよ。公園になっちゃって、寂しいっていう思いがすごく伝わってくる。
土地と言うのはとても不思議なものです。一番“楽しかったにぎやかだった時”を再生し続けます。
水は特に記憶が残りやすいのか、水にはスワンボートで楽しんでいる様子が映り、観覧車もゆっくり回っていました。
「哀しいね。土地が懐かしんでる。遊園地がにぎやかだったころを」
「古くなってたしねぇ。俺が小さい頃はキラキラしてたんだけどね」
今は公園ではなく住宅地になっているそうですが、土地がにぎやかだったころを思い出さなくてもいいくらいにぎやかだったらいいなあと思います。