AIを活用してペルソナを作成するには?作り方やツール5選を解説

AIを活用してペルソナを作成するには、目標を設定する、質問する内容を考えて入力する、回答を踏まえて再質問するといった手順を踏みます。AIを用いることの主なメリットは、顧客行動を理解しやすくなることです。

本記事では、AIを活用したペルソナ作成ツール5選も紹介します。

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目次

AIによるペルソナ作成とは

AIによるペルソナ作成とは、企業が保有する顧客の購買履歴・行動履歴といったデータやSNSの投稿内容などをAIが分析し、自動でペルソナを作成することです。大量のデータを処理できる点やリアルタイムの情報を盛り込みやすい点が、AIによるペルソナ作成の主な特徴として挙げられます。

そもそもAI(Artificial Intelligence)とは、人間の言葉を理解したり、データを分析して結論を出したりする「人工知能」のことです。とくに、ディープラーニング(深層学習)などを通じて自ら学習を続け、新たなコンテンツを生成するAIのことを「生成AI」と呼ぶことがあります。ペルソナの作成には、生成AIが使われることが一般的です。

ここからは、ペルソナとはどのようなものなのかについて詳しく解説します。

ペルソナの定義

ペルソナ(persona)とは、本来心理学における表向きの人格や、劇中の登場人物などを指す言葉です。ただし、マーケティングにおいては、事業者が自らの商品やサービスを利用する典型的な顧客像や、理想的な顧客像の意味で使われます。

ペルソナとターゲットの主な違いは、設定の範囲です。一般的にターゲットは年代や職業などで分類するのに対し、ペルソナを設定する際は、より細かく年齢・性別・職業・居住地域・ニーズなどの情報を定めます。

ペルソナの具体例は、以下のとおりです。

  • 年齢:30歳
  • 性別:女性
  • 家族:未婚
  • 職業:公務員
  • 地域:東京都在住
  • ニーズ:車検の時期が近づくタイミングで車の買い替えを検討中

企業がペルソナを設定するのは、購入する可能性のある顧客が抱えている悩みなどを把握するためです。ペルソナとして設定した人物の立場で物事を考えれば、商品・サービスを提供する側からは見えてこなかった課題に気づける場合があります。

その結果、従来よりも顧客に訴求する商品やサービスを展開できるようになるでしょう。

従来のペルソナ作成方法が抱える課題

従来のペルソナ作成方法には、精度が十分ではないという課題があります。

今までは、手元にある限られた資料を使って分析したり、担当者の経験則に頼ったりしてペルソナを作成することが一般的でした。人間が設定する以上は、どれだけ客観的に判断しようと試みても思い込みが入り込む可能性を否定できません。

万が一誤ったペルソナ設定をしてしまうと、時間やコストをかけた割に十分なマーケティング効果を実感できないことがあります。あらためてペルソナを設定し直そうとすると、さらに余計な時間やコストがかかるでしょう。

また、オンライン上の顧客行動を把握しきれていない点も、従来のペルソナ作成方法が抱える課題です。

総務省の発表によると、2023年の二人以上世帯におけるネットショッピングを利用した世帯の割合は53.5%と過去最高水準を記録しました。また、対面で購入する場合でも、顧客はSNSでの投稿内容などを参考にして判断することが増えています。

昨今の状況を踏まえ、企業がより正確にペルソナを設定するためには、Webサイト上の行動データや、SNSの動向などを考慮しなければなりません。しかし、人の力だけでは対応しきれない部分も多いでしょう。そこで、従来のペルソナ作成方法が抱える課題を解決できる手法のひとつが、AIによるペルソナ作成なのです。

参考:総務省統計局「2023年 家計消費状況調査 結果の概況p.3」

ペルソナをAIで作成するメリット

ペルソナをAIで作成することの主なメリットは、以下のとおりです。

  • 漏れを防げる
  • 顧客の行動を理解しやすくなる
  • 時間の短縮につながる

各メリットについて、詳しく解説します。

漏れを防げる

ペルソナをAIで作成すれば、人間が主観で判断する場合と比べて漏れを防げる点がメリットです。

人間がペルソナを設定すると、無意識のうちに自分の考えが投影されたり、経験則に頼ったりするため、バイアスがかかって考慮すべき点を見落とす可能性があります。それに対し、AIはデータや統計学に基づいてより幅広い視野で客観的に判断するため、漏れが少なく精度の高い内容を期待できます。

顧客の行動を理解しやすくなる

ペルソナをAIで作成することにより、顧客の行動を理解しやすくなる点もメリットです。

たとえば、顧客・消費者からのアンケート結果やSNS投稿の内容などを自社で集めて入力しておけば、AIは顧客の現実的な行動や考えを踏まえてペルソナを設定できます。また、時系列もあわせて伝えることにより、顧客にどのようなニーズの変化が生じているのか、トレンドは何なのかといった情報も盛り込めるでしょう。

その結果、担当者や社内の過去の常識などにとらわれず、今の現実的な顧客の気持ち・行動を把握できるようになります。

時間の短縮につながる

AIを活用してペルソナを作成することにより、業務時間の短縮につながることもメリットです。

ペルソナの精度を上げるには、担当者がさまざまな資料やデータを読み込まなければなりません。人間が膨大な情報をまとめてペルソナを設定するには、数か月の期間を要することもあるでしょう。

その点、AIに任せればデータの読み込みからペルソナの設定までを数十分で完了できる可能性があります。短縮できて余った分の時間をペルソナ設定後に生じた疑問や課題を解消するための追加調査や、ターゲットとする顧客へのアピールなどに充てることで、より効果的なマーケティングを実現できるでしょう。

AIを利用してペルソナを作成する流れ

AIを利用してペルソナを作成する際の流れは、以下のとおりです。

  1. 事前に目的などを設定する
  2. AIに指示する内容を決める
  3. 回答結果を踏まえてさらに質問をする

今回は、OpenAI社が開発・提供するChatGPTを用いて、AIでペルソナを作成する流れを紹介します。ChatGPTとは、まるで人間と話をするかのように、質問した内容にAIが回答する対話型AIサービスです。

ChatGPTを利用するには、まずメールアドレスを登録してアカウントを作成します。より精度の高いGPT‑4oやo1などへの無制限アクセスを必要としない場合は、無料で利用可能です。

ここから、ChatGPTのアカウントを取得している前提で、ペルソナを作成する際の各手順を詳しく解説します。

参考:OpenAI「ChatGPT」

1. 事前に目的などを設定する

ChatGPTに指示を出す前に、あらかじめペルソナを設定する目的や目標などを整理しておきましょう。

事前に社内・部内でペルソナを設定する目的を決めていなければ、ChatGPTからペルソナが出力されてもマーケティングへの効果は薄いです。ChatGPTに質問できる内容も、限られてくるでしょう。

目的の具体例としては、「新商品を知ってもらうため」「顧客満足度を向上させるため」「サブスクリプションの継続率を向上させるため」などが挙げられます。

また、ペルソナが決まっていなくてもターゲットは明確になっている場合は、関連するデータを集めておくとより効果的です。

2. ChatGPTに指示する内容を決める

事前に設定した目的などを踏まえ、ChatGPTに指示する具体的な内容を決めていきます。

具体的にどのような内容を質問すべきか思いつかない場合は、シンプルな質問から始めても構いません。たとえば、「ラーメン屋を出店するので多くの人に知ってもらいたい。ペルソナを作成してください」と指示するだけでも、「35歳・会社員」「ラーメン屋の近くで働いている」「仕事帰りに同僚と飲みに行くことが多い」などさまざまな情報が返信されます。

すでに細かい情報を持っている場合は、すべて伝えることがAIによるペルソナ作成の精度を高めるために重要です。

たとえば、「女性」「20〜30代」「一人飲みしてみたいけれどハードルが高いと考えている」にターゲットと考えているのであれば、そのままChatGPTに伝えましょう。あわせて、回答項目(例:趣味・年収など)も事前に指定しておくと、期待した内容で返信されます。

指示内容の具体例は、以下のとおりです。

今秋、会社の新規事業として東京都渋谷区にレストランを開業予定。開業前に認知度を向上させておきたい。以下のターゲット層にして、ペルソナ(年齢・職業・趣味・年収・居住地・家族構成・抱えている悩み・ニーズ・飲食店を決めるときのツール)を設定してください。

  • 女性
  • 20〜30代
  • 東京都23区在住
  • 一人飲みをしてみたいけれど、なかなかできない

上記を考慮して、ChatGPTがペルソナを設定します。

3. 回答結果を踏まえてさらに質問をする

ペルソナ作成の精度を高めるためには、ChatGPTからの回答結果を踏まえてさらに質問を重ねることが大切です。先ほどの質問に対して以下のような回答があったとしましょう。

  • 年齢:28歳
  • 職業:広告代理店勤務
  • 趣味:カフェ巡り、SNSでおしゃれなスポットを探す
  • 年収:500万円
  • 居住地:東京都目黒区(渋谷まで電車で10分)
  • 家族構成:ひとり暮らし
  • 抱えている悩み:バーはハードルが高く、居酒屋は男性が多くて入りづらい
  • ニーズ:おしゃれで写真映えする内装ならSNSに投稿しやすい
  • 飲食店を決めるときのツール:Instagram、Googleマップ、TikTok

上記は、SNS投稿を踏まえて見映えをとくに重視するユーザーが設定されています。今回、メインターゲットをお酒にこだわりを持つ人に設定したいのであれば、そのように指摘するとよいでしょう。

たとえば、「基本的な内容はこれでいいですが、SNS投稿よりもワインなどお酒にこだわりを持つ人をターゲットにしたいので、修正してください」と伝えます。すると、「年齢:30歳」「職業:出版社勤務」「趣味:ワインとペアリングを楽しむ、美術館巡り」など、新たな要素を反映したペルソナに変更されるでしょう。

AIを活用したペルソナ作成ツールを選ぶポイント

AIを活用したペルソナ作成ツールは、いくつも存在します。そこで、さまざまな種類のなかから自社に適したものを選ぶためのポイントは、以下のとおりです。

  • 担当者が操作しやすいか
  • コストは予算の範囲内か
  • 業務の効率化につながるか

各ポイントについて、解説します。

担当者が操作しやすいか

AIを活用したペルソナの作成ツールを選ぶ際は、操作のしやすさを確認することがポイントです。

複雑で一部の従業員しか操作できなければ、ペルソナ作成の作業が属人化する可能性があります。ペルソナに携わる担当者全員が手軽に操作できることを前提に、ツールを選びましょう。

また、関連部署への共有がしやすい仕組みになっているかも、確認することが大切です。

コストは予算の範囲内か

コストが予算の範囲内に収まるのか、価格に見合った機能が備わっているのかといった点を考慮してツールを選ぶこともポイントです。

有料のペルソナ作成ツールを導入する際は、一般的に初期費用や月額料金がかかります。また、多機能のツールを導入するにあたっては、従業員が使いこなせるようにするために研修コストも発生するでしょう。そこで、トータルのコストを踏まえて費用対効果があるのかをチェックすることが大切です。

十分な費用対効果を見込めるのか不安な場合は、まずトライアル版から利用する方法もあります。

業務の効率化につながるか

AIを活用してペルソナを作成することで、業務の効率化やコスト削減などを期待できるのかをチェックすることもポイントです。ツールを導入して担当者の作業時間をどれくらい減らせるのか、人件費にどのような影響を与えるのかなどを確認しましょう。

そのほか、サポート体制が充実しているかを確認しておくことも必要です。

AIを活用したペルソナ作成ツール5選

ここから、ChatGPT以外でAIを使ってペルソナを作成できるツールを5つ紹介します(2025年2月調べ)。

1. PERSONA+

PERSONA+は、価値観特定因子に基づき、5万人のモニターを15の価値観クラスターに分類したツールです。

性別・年代や行動属性で分類していた従来のペルソナと異なり、自社が保有する顧客データとPonta会員を掛け合わせることにより、価値観を推定できる点が特徴として挙げられます。

また、9,800万IDもあるPonta会員のなかから設定したペルソナに近いユーザーを抽出し、効果的なプロモーションを展開できる点も強みです。

PERSONA+
事業者名株式会社ロイヤリティ マーケティング
料金要お問い合わせ(ベーシックプラン:税抜46万円〜)

PERSONA+

2. GetKeyword

GetKeywordは、キーワードを入力するだけで、AIがさまざまなデータを解析してペルソナを出力するツールです。ペルソナには、性別・年齢・使う機器・検索に至ったキッカケ・潜在的な悩みや意図といったさまざまな情報が含まれます。

また、無料で利用できる点がGetKeywordの強みです。

GetKeyword
事業者名SEO研究チャンネル
料金無料*新規ユーザー登録必要

GetKeyword

3. ペルソナAI

ペルソナAIは、提供するサービスの内容やターゲットの年齢・職業などを入力することにより、無料で細かなペルソナを作成できるツールです。

ペルソナAIを使って作成したペルソナは、イメージ画像やキャッチコピーなどがついた見やすいフォーマットに出力できます。そのため、関連部署との共有や社内会議、プレゼンテーションなどにも使いやすいです。

ペルソナAI
事業者名Grow Group株式会社
料金無料*新規ユーザー登録必要

ペルソナAI

4.マーケGAI

マーケGAIは、対象の商品・サービスが掲載されているURLを入力することで、手軽に商品情報やペルソナを設定できるツールです。ペルソナの基本情報だけでなく、性格・消費動向・価値観・バックグラウンド・購買プロセスなど、人間が見落としがちな項目も詳しく設定できます。

また、登録した商品・サービスやペルソナの情報に基づき、メールマガジンやSNSなどのコンテンツ生成をサポートする点も強みです。そのほか、各Webサイトを自動で巡回し、競合の情報を調査したり、業界をリサーチしたりする機能も搭載されています。

マーケGAI
事業者名株式会社ギブリー
料金要お問い合わせ

マーケGAI

5.ぺるそな君

ぺるそな君は、性別と年代を選択するだけで簡単にペルソナを作成できるツールです。画面には、ペルソナの基本情報や価値観・消費傾向・趣味・情報取得習慣などが表示されます。

ユーザー登録せずに無料でペルソナを作成できる点が、ぺるそな君の強みです。AIでペルソナを作成したことがない場合は、まず試してみるとよいでしょう。

ぺるそな君
事業者名InsurTech研究所
料金無料

ぺるそな君

ペルソナをAIで作成する際の注意点

ペルソナをAIで作成する際は、以下の点に注意しましょう。

  • セキュリティ対策を徹底する必要がある
  • データに偏りがないか確認しなければならない

それぞれ解説します。

セキュリティ対策を徹底する必要がある

ペルソナをAIで作成する際は、セキュリティ対策を徹底しましょう。社内・部内でAIの利用に関する明確なルールを定めていないと、従業員が意図せず機密情報を流出させてしまう可能性があります。

関連して、顧客情報の取り扱いにも十分注意しなければなりません。

細かなデータを入力すれば、AIはより精度の高いペルソナを設定可能です。しかし、顧客情報をAIに入力すると、氏名や住所などの個人情報が流出するリスクが高まります。個人情報保護法に違反する可能性もあるため、AIを利用する際は必ず情報を匿名化しましょう。

データに偏りがないか確認しなければならない

ペルソナをAIで作成する場合でも、データに偏りがないか確認しなければなりません。

判断に主観が伴う人間と異なり、AIは客観的判断ができるツールですが、ある種のクセは存在します。過去の特徴的な事象に頼りすぎて、正しい判断ができないこともあるでしょう。

また、創造性が必要な作業や人の感情を汲み取ることなどをAIは苦手とします。そのため、「AIがペルソナを設定したら完了」とするのではなく、人間が正しい回答を得られたかチェックすることが大切です。間違いに気づいたり、違和感を覚えたりすることがあれば、AIに都度確認するとよいでしょう。

AIとの対話を繰り返すことで、より質の高いペルソナを作成できるようになります。

AI以外で効果的なマーケティングを実現する方法

精度の高いペルソナを設定することは、マーケティングを実施する際に用いる手段のひとつです。ただし、AIを活用してペルソナを作成すること以外にも、オンラインアシストなどを利用して効果的なマーケティングを実現する方法もあります。

オンラインアシスタントとは、オンライン上で専門家に業務の代行を依頼できるサービスのことです。たとえば、オンラインアシスタントのサービスを提供している「ココナラアシスト」には、SNS運用や広告運用、レポート作成などのマーケティングに関する専門スキルを持ったアシスタントが在籍しています。

マーケティングの改善には代行サービスの利用もおすすめ

AIを活用してペルソナを作成すれば、従来人間が設定していたときに発生していた漏れを防いだり、顧客の行動を理解しやすくなったりすることで、より効果的なマーケティングを実現できます。さまざまな種類のなかから自社にあったツールを選ぶには、「担当者が操作しやすいか」「業務の効率化につながるか」などをチェックしましょう。

AIでペルソナを作成する際には、データに偏りがないか確認しなければならない点に注意が必要です。客観的な判断ができるAIにも、ある種のクセがある、人間の感情を汲み取ることが苦手などの課題があります。

そこで、マーケティングに悩みを抱えている場合は、AIによるペルソナ作成だけでなく、オンラインアシスタントの利用も検討しましょう。オンラインアシスタントを活用すれば、専門スキルを持つ人材を見つけられます。

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