子供の育ち方(段階)

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子供の「育て方」についての情報はたくさんありますが
子供が「どのように育つのか」についてはあまり語られることが無いように思います。

ペットショップで売られている犬や猫などは
生まれてすぐに親から引き離されます。
それでも、犬や猫として育ちます。雄犬は足を上げておしっこしますし猫は爪とぎをします。誰にも教わらなくても交尾もしますし、子供が生まれれば育てることもできます。

現代の人間社会では、このような「本能」的な部分を排除する思考が強いように思えます。人間は動物とは違う、という考え方です。

しかし、人間も動物ですから、犬や猫と同じように、自然に育ちます。

それが顕著に見られるのが、子供の頃。

人間の成長を生物的に分類すると

・赤ん坊(~1歳)
・幼児期(1~6歳)
・児童期(6~12歳)
・青年期(12歳~)

となります。
肉体的には青年期にはおおよその成長は終わっています。
ですので、青年期以降は子供の成長とは言えない、と考えることもできます。

生まれてから青年期になるまでの時期について大雑把に見ていきます。

子育て四訓と言われる言葉があります。

1、乳児はしっかり肌を離すな
2、幼児は肌を離せ、手を離すな
3、少年は手を離せ、目を離すな
4、青年は目を離せ、心を離すな

これは、まさに子供がどのように育つのかを表した言葉だと思います。
先ほど、時期を4つに分類しました。

・赤ん坊(~1歳)
・幼児期(1~6歳)
・児童期(6~12歳)
・青年期(12歳~)

これを見てピンときた方もいると思いますが、

・赤ん坊(~1歳)
この時期は常にお母さんと一緒にいる時期。

・幼児期(1~6歳)
幼児園に通ったりして沢山の大人と触れ合う時期。
ただし、一人では行動できない。

・児童期(6~12歳)
小学校に通う時期。
子供だけで、また、一人でも通学をはじめる。
大人不在の環境が増えていく

・青年期(12歳~)
女子が少し早く、男子は少し遅く訪れる。
いわゆる思春期と言われる時期。カタカナで言うならティーン。
体は大人に成長する。子供が作れるようになる。
生き物として見るなら「大人」と判断できる。

ここで、四訓を思い出してみていただきたい。

1、乳児はしっかり肌を離すな
2、幼児は肌を離せ、手を離すな
3、少年は手を離せ、目を離すな
4、青年は目を離せ、心を離すな

これはまさに、赤ん坊~青年期の分け方と同じである。

赤ん坊は肌を離すな
幼児期は手を離すな
児童期は目を離すな
青年期は心を離すな

である。

子供は段階的に育っていく。

・身の回りの全ての世話ができない頃
・自分に関することができるようになっていく頃
・周りの友達との関係が築かれていく頃
・自分という個人を認識する頃
・社会における自分を認識する頃

という具合。

幼児期は、手を離すな、と言われる時期です。

最近はあまり見かけませんが
「はじめてのおつかい」
というテレビ番組があります。

大人が手を離して子供一人でおつかいに行かせるという内容ですが
これを5歳児、6歳児の子供にやらせるのはいささか無理があります。

よくできたね、えらいね!
という話ではないのです。

子供は段階を踏んで成長します。
やればできる、というわけではありません。

親元を離れていいのは、離れても大丈夫なくらいに成長した子供だけです。
幼稚園は子供だけで通園しません。
それは、簡単な理由で、「できない」からです。

同じように、はじめてのおつかい、も、できないのが普通です。

やればいいってもんじゃないです。
やればできるかもしれませんが、大きなトラウマになる可能性もあります。

無理に手を離すのは良くないのです。

次なるポイントは、ギャングエイジと言われる時期です。

大体9~10歳の頃です。
ギャングエイジというのは、ギャングのように徒党を組んで行動することから、そのように言われます。

ギャング集団。
つまりは集団行動です。

小学校の一年生、二年生くらいは、学校に通ってみんなで授業を受けて、みんなで遊んでいるように見てしまいますが、実はてんでバラバラ。個人が集まっているだけの状態です。そこには集団的な意識はありません。

大人の言うことに従います。大人がルールです。
自己判断はあまりしません。というか、自己判断はまだちゃんとできません。

そこから一歩成長した段階が、ギャングエイジです。

子どもたちは上下関係を作り、親分子分のような関係性を作ります。
擬似的に社会を作り、社会性をなんとなく学んでいるんです。

この時期は、大人の言うことをあまり聞かなくなります。
ルールは大人ではなく、自分たちが作ります。
そこは社会のマネ事ですので、大した理由はありません。
情報もルールも、友達同士で作るのです。

急に大人の言うことに従わなくなります。
友だちの話を多くするようになります。
友達の意見を重要視するようになります。

これが、成長の段階というやつです。

切り替わりの区切りをどこでつけるかは
考え方にもよるかと思いますが、
心の成長をポイントにするなら、
ギャングエイジに突入したかどうかは

2、幼児は肌を離せ、手を離すな
3、少年は手を離せ、目を離すな

この2と3の切り替え地点になるのかな。

まだ全体について説明が終わっていませんが
長くなってきたので一旦これにて区切りを入れたいと思います。

ここまでお読みいいただきありがとうございました。
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