アプリ恋愛世代の悲劇と喜劇 4

記事
占い
 アプリのマッチングは、遊び慣れた人は見ごとに噓を見抜くポイントを心得ている。噓なら嘘でいいやという人はそれほど真剣ではないから行きずりで終わるが、真剣ならいろいろ載っている情報から調査できる。
 年収と職業が釣り合わないとか、年収高く書いているのに趣味が嘘くさいとか、金持ちそうにしているのにメールしたらパスポート持っていないとか、至る所でチェック項目がある。
 サーフィンが趣味ですとか言うて色白とか、登山が趣味ですとか言って駅の階段で息を上げるなどである。
 だから、会う前のメールでも、会ってからでもチェック項目はいくらでもある。
 正常に頭を論理的に働かせればいいだけなのであるが、これを自ら妨害して曇らせるもの、それが自分の欲望と迷妄だ。
 相手の言う話だけで彼はきっと面倒修太朗並みのお金持ちだわとか、ケンシロウのように強いんだわとか、宮本信子みたいな上げまんなんだとか、鶴みたい尽くしてくれるだろうなんて見てくれで根拠もなく期待してはいけない。その期待が目を曇らせる。
 ただ、一目見てアラン・ドロンみたいな人と結婚したいと思っていたらいたわーと結婚したおばさんもいたが、それはそれで見てくれでいいならそれでよい。あとの話は親族の話でもありここでは割愛する。外から見ると近所づきあいとか批判たらたらだったが、本人たちと家族は楽しかったのでそれでよかろう。
 だから、そこを見抜かず、やっちまった、くっついちまった、産んじまったというあとで占いに事後相談されても過去に戻ってのやり直しなんてできないし、生まれてきたその人の性癖、自分を変えるなんてやる気も無かろう。あれば二人が真剣に向き合うはずだ。この過ちがよりスムーズに起きる環境ができたといえるのがマッチングアプリだが、時代を過去に戻せという反動的対応は誤りで、今後これが嘘のない方向に進んで信頼性を上げることと、アプリのマッチングに回数制限などかけることによりより信頼できる会社も出てくるだろう。またこれらを合わせて頼りすぎない行動になっていくだろう。
 治らないのは人の因縁だけだ。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す