無一郎が玉壺の発した水の壺に閉じ込められ、息が出来ず死にかかっていると、こてつがフラフラとやって来て、彼の口元に息を吹きかけてきました。
そのおかげで無一郎は呼吸が楽になりましたが、こてつの背後に潜んでいた魚の化け物が、こてつの下腹部を刺してしまいました。
もうだめだ!と思った時、彼の脳裏に炭治郎の声が聞こえました。
その言葉に覚えはあるものの、炭治郎が無一郎に直接言った言葉ではないことは、覚えていました。
その言葉を言ったのは、彼の父親でした。
彼の父親の目は、炭治郎と同じ赤い目をしていたのです。
自分は駄目じゃない!と思った無一郎は、霞の呼吸で壺の中から脱出することが出来ました。