自分の気持ちに気づくことから始める

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「周りの人たちが称賛してくれることを期待しながら行動を起こしてはいけない」

この春公開される映画「生きる LIVING」で脚本を書いたカズオ・イシグロさんの言葉を、Yahoo!ニュースの中で見つけた。

そしてこうも続けている。

一生懸命に努力を重ねて結果を出したとしても、それを他人が認めてくれないかもしれない。他の人の手柄になるかもしれない。もしかして感謝されてもすぐに忘れられるかもしれない。つまり称賛を求めることをモチベーションにしてはいけないということを私はこの映画(黒澤明監督「生きる」)から学んだのです。「正しいと思うことをいいカタチで成し遂げることができた」という自分の中の達成感こそが大切なのだと。
運よく私は成功を手にし、ノーベル賞をいただきましたが、その生き方は今も変わりません。

こんなことをしようか、こう言ってみようかと思うとき、同時に頭の中に浮かぶのは、「あの人はどう思うか」とか、「きっとスゴイと思うだろう」とか。

勝手に妄想を膨らまして他人の顔を想像していた。

「周りの人たちが称賛してくれることを期待しながら行動を起こしてはいけない」

私には、こんなはっきりしたことは言いきれない。でも確かにバカバカしいと思う。今まで妄想していたことも否定できない。

でも、相手への期待は簡単には無くならないと思う。
バカバカしいけれど、これからもついつい頭の中で浮かんでは消え去るだろう。


「なくそう」「行動を起こしてはいけない」と自分を縛るほど私は強くない。
だったら、まず「今またこんなことを考えたな」と、自分の気持ちに気づくことが大切だと思う。

自分の気持ちに気づくことは出来る。

それを繰り返せば徐々に変わっていくと思う。
「バカバカしい」と思うようになれば、いつの間にか相手の顔は私の頭の中から消えている。そんなゆるやかな流れでいい。


「してはいけない」と、真面目に自分を追い込めばつらくなる。
「こんなもんだ」とあきらめて、明らかにして自分の出来ることをすればいい。



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