4 素材について

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デザイン・イラスト
上の写真は、今は亡き父親が、数年前の私の誕生日に
プレゼントしてくれた水晶で、
デスクに置いて毎日眺めているが
季節の光を受けて輝く姿は、見飽きるということがない。

私が通っていた小学校は、山を整地した場所に建てられていて、
広い校庭には、水晶の小さな欠片が混ざっていた。
私たちは休み時間になると、競争して、
より大きな水晶を見つける遊びに夢中になった。

その情熱は近隣の崖にも広がり、休日に自転車で遠出をし
まだ誰も知らない水晶の鉱脈を探しに出かけたりした。

同じころ、塩の結晶づくりにもハマった。
父親と塩分濃度を計算したり、温度による溶解量を調べたりした。
ぶら下がった紐の先に出来た小さな結晶は
この世界に生まれたばかりの、新しい命のようでもあった。

先日ふとしたことがきっかけで、手作りの結晶写真を見た。
その瞬間、子供のころの情熱が一気によみがえった。
すぐに材料を注文し、寝静まった深夜のキッチンで結晶づくりを再開した。
今夜もすくすくと、結晶は育っている。。

という流れで、中心となる素材は結晶でいこうと思っている。
シリーズとして、33個の作品を作りたい。
地球の様々な33のモチーフを、結晶という素材を使って、
どんな順番で、どんな切り口で表現するか?
そう考えていくと、そのシリーズを貫く大きな物語が必要だと思った。

ということで、次は大きな物語について話を進めていこう。
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