#040 統計の活用(6) アンケート結果から母集団の平均値を推定 標本誤差・母平均推定

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皆さん、アンケートをとったことはありますか?いろいろな質問項目に回答してもらい、集計して現状を把握したり、今後の施策に活用したりと、便利な方法です。その時、全員が回答してくれれば問題無いのですが、どうしても一部の方には回答いただけない場合があると思います。集計する時に、何%の人がyesと言ったといった集計であればよいのですが、何らかの値を集計して平均を求める場合は、全員の平均とはならないので、困ったことになります。その場合、標本誤差の考え方を使います。標本誤差とは、母集団のすべてを調査しないで、一部の標本を無作為抽出して調査した結果にともなう誤差(値の差)のことです。

標本誤差.jpg

例として、400人(母集団の一部)にアンケートを行い、タンス預金の額を調査したしたところ、平均額は20万円、標準偏差は10万円だったとします。母集団の平均値を推定するにはどうすればよいでしょうか。信頼区間は95%とします。ここでのポイントは、抽出した調査対象数(標本数)、平均値、および標準偏差がわかっているときの母集団の推定です。
この問題を解決するために、標本誤差を求めることにします。信頼区間を95%とした場合の計算式は以下の通りです。1.96という値は、95%の信頼区間の時によく出てきます。
e:標本誤差
s:標準偏差(=100,000)
n:標本数(=400)
母集団平均値:μ(=200,000)
                  _
標本平均値:μ
標本誤差 式.jpg

標本誤差 式2.jpg

値を代入すると、
190,200≦μ≦209,800 (信頼区間95%)
となります。




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