現代風水論【鬼門トイレ編】

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 鬼門(北東)は陰陽五行説では『土』に属し、夜から朝に変わる、生命が誕生したての時間、陰の世界から陽の世界へと変化する中間値の領域で、神聖かつ不安定な方位とされています。よって、この方位には人が土足で足を踏みつける『玄関』や汚れを落とす『浴室』そして、汚物を流す『トイレ』は厳禁とされています。なお、この発想は日本の家相学に見られる(陰陽)思想で中国の風水では見られません。
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 古来より疫病に悩まされてきた人類は経験値から『トイレ』にその原因があるという事を感じ取っていました。よって、気候風土、風の流れなどに応じてトイレの適切な位置を風水・家相学という手法で後世に残してきたわけです。

 ただし、昔のトイレはご存知の通り「水洗」ではなく、「貯留式」で溜め込むことにより嫌気性の細菌を時間をかけて無毒化して汲み取り廃棄もしくは液肥りようをしてきました。むろん時間の浅い、便器付近はウイルスの温床、コレラなどの疫病の蔓延の大元になっています。
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 現在は水洗式で速やかに下水に排水されます。また衛生観念も向上されております。かつての過酷な環境とはだいぶ異なりますので一概に古典書で描かれている「凶」の扱いとはだいぶ乖離しているようには感じます。

 ただ、ノロウイルス感染症はトイレを介して家庭内感染が広がるように現在でもトイレの飛沫については、汲み取り時代と大差はなく、眼に見えないだけで相当の飛沫が床・壁、空中に飛散しています。特に気密性の高い現代住宅では、空中にウイルスが長時間漂っていますので、古の住宅よりも環境は悪いと考えてもいいでしょう。
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 そう考えるとトイレの家相での評価は、過去と同等に扱ってもよいと考えられます。鬼門のトイレ、あるいは家の中心(家の中心も陰陽五行説では鬼門と同じ『土』の属性)にあるトイレ。また、(鬼門とは主旨がズレますが)狭小住宅で多い玄関の上にトイレを配置する家相など。。。
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 今まさに設計を行っている方は変えられるのであれば、こういった家相は避けるべきです。トイレは方位や気の流れを充分に考慮して適切な場所に配置するようにしましょう。


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