競馬投資ソフトの解約②

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私は最寄りの消費者生活センターに相談して
状況をお話しします。

センターの方も、こちらのソフト販売会社の名前は聞いたことがあり、
消費者トラブルはあると聞きました。

契約書の不備を見つけて指摘されました。


そこで、内容証明の書き方を教えていただきます。

謄本を2通

差出人および郵便局が各1通ずつ保存します。

ソフトの引き落としを銀行に行って止めてもらいました。

これを「支払停止の抗弁権(抗弁の接続)」というそうです。



毎月、入るはずの代金が入らないので
信販決済代行の消費者金融から
ジャンジャン電話がかかってきます。

「抗弁の接続は通用しません」と言い張ります。

ある日、とうとう、
民事裁判の案内が届きました。

被告などと書かれていました。

私は携帯電話には出ていましたが、

「被告(私)とは連絡が取れない状況」ともありました。


期日までに支払いに応じないと
裁判にするといいます。

消費者生活相談センターでは、悲しいですが、
軽く見られてしまう傾向があります。

そこで、意を決した私は、名古屋から静岡県まで新幹線に乗り
消費者問題に定評のある
F弁護士に依頼することになります。

これまで、毛皮商法、和服販売、宝石販売、絵画販売などの
トラブルを解決してこられたそうです。


たとえば、「デート商法」といって
悪質業者が
あるショッピングモールで、高額な毛皮などをテナントに出したとします。

そこに通りかかった人に声をかけて
いかにもフレンドリーに接します。

デートを繰り返しながら
親密になっていき
やがて、商品のノルマをこなさないと会社をクビになるなど言って
泣きついて高額な商品を買わせます。

そして、クレジットを組ませて
お買い上げしてくれたら、連絡が途絶えてしまうのだそうです。


私は興味を持つに至った雑誌、競馬ソフト、
当時の契約書を持参しました。
着手金は10万円だったと思います。

弁護士に依頼したことが消費者金融にも伝わると
パタリと電話が来なくなりました。

裁判というと、
テレビなどで「意義あり!」なんて
激しい言い争いを
繰り広げるのだろうかと思いがちですが、
弁護士さんに依頼することで
本人が不在でも静かに進んでいきます。

そして、3か月ほどして裁判は和解となり、
これまで支払っていた代金は返金。

ソフトは返品しました。

返金の半分は弁護士さんに入金されます。

なので、私は弁護士費用の10万円ほどで済みました。

私が運が良かったのは、
分割で購入していたことで、
被害額が小額で済んだことです。

詐欺の会社の所在がハッキリしていたことで
内容証明への配送ができたこと。

ソフトの販売会社が
毛皮、和服の販売、
モデル事務所、飲食店経営と
多角経営しており
経営状況が良かったことだと思います。

また、ミクシィにコミュニティがあったことから、
参加者と結託して
集団訴訟などされたら、会社名も明かされて
大赤字となってしまうでしょうから、
一人ぐらい返金するほうが口封じとしてマシだと思ったのでしょう。

個人でも心細かったですが、
すばやく動くことにもメリットはありました。

他にも、泣く泣く残債を払い続ける方も居たと思いますが、
これは、「知っているか、知らないか」
「動いたか、動かなかったか」
たった、これだけの差で、
その後の結果が変わるということなのです。

その後、こちらの代表は太陽光発電に着手したものの
資金繰りが悪化。

2018年、
代表のM山は詐欺を働き
逮捕されてしまいました。

先方が裁判中に逮捕されたり、
会社が倒産、清算してしまったら
裁判も返金も無理でした。




〇この事件で学んだこと

◎裁判は一人でも起こせる。
◎高額な契約は分割払いにする。
◎違和感を大事にする。
◎消費者生活センターに相談する。
◎弁護士に依頼する。
◎クーリングオフが過ぎても解約できた。

ということで、大いに経験を積めたことで、
トラブルに遭ってしまった
知人にも相談されることが増えました。


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